日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ナラシ作業で一変する茶畑の様子

こんばんは。

上河内地区は今日も秋らしい過ごしやすい陽気でした。正直言うと昼寝をしたくなりますね。

 

ただ、日差しに関しては思っているよりも強いです(^^;)

日焼けもするのでうっかりしているとお風呂でヒリヒリを味わう事になります。

 

そんな上河内地区ですが、少しずつナラシ作業を行う方も増え始めました。茶畑は少しずつその様子を変化させています。

 

冬を過ごす姿に

ナラシ作業は夏の間に伸びた枝葉を刈り整える作業になります。

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今の茶畑は三番茶芽が伸びているだけでなく四番茶芽も伸びてきています。

四番茶芽は、早く成熟した三番茶芽ほど早くから伸び始めるため、お茶の木の表面はデコボコです。

 

この状態では春に伸びる芽の生育もバラバラになりますし、収穫は新芽よりも古い葉っぱや枝の方が多くなってしまいますね。

また一部の葉っぱには病気も出ていますし、風通しが悪いことで害虫が発生しやすくなることもあるでしょう。

 

良い一番茶の芽を伸ばしてもらい、品質の良い芽を収穫しお茶を作るためにはナラシ作業が欠かせないのです。

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ナラシ作業を終えた後の畑はスッキリした状態に!

 

葉っぱそれぞれにしっかりと日が当たるようになり、光合成もしっかりと行えるようになります。

さらに雨や朝露で濡れても早く乾くようにもなるため、結果として病気を抑えることにも繋がります。

 

この状態で本格的な秋を過ごし、冬を乗り越え、春になると良い芽を伸ばしてくれるのです。

3日間で変化する茶畑

こんばんは。

 

昨日は雨が降ったり止んだりの天気だったため作業は中止に。しっかりと体を休める事にしました(^^;)

 

裾刈りは使用する機械が重いため意外と体に堪えます。他の用事もあったので、とりあえず体を休める事が出来て嬉しかったですね。

 

この時期のナラシ作業は刃を入れる位置が重要で集中力も必要なため、作業を丁寧に進めると同時に体も大切にしておくことが重要だと思っています。

 

そして今日は1日を通してキレイな青空が広がりました。

朝は15℃まで気温が下がり、日中も25℃までの上昇。日差しが強く体感的には暑く感じましたが、夏の間は涼しいと感じる25℃程度の気温で暑さを感じるようになり、体は秋の陽気に少しずつ慣れているのではないかと思うようになりました。

 

そして雨前に行ったのは芽伸びが良かった畑のナラシ作業。

数日中に再び刈り落としを行うので、今日からの本格的なナラシ作業が始まると言ってもいいですね。

 

丁寧な仕事が求められるので、しっかりと行いたいと思います(^^)/

 

 

3日間のうちに…

3日間のうちに大きく変化した茶畑。

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夏の間に伸びた枝葉がしっかりと繁茂している状態で、人が歩く部分もハッキリしていませんでした。

 

しかし裾刈り作業を行ったことで、畝間部分がすっきりと…!!

これでお茶の木の手入れが行いやすくなります。

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裾刈り作業は、まるで道を作っているような感覚にもなれますね。

 

そして先日のナラシ作業で上へ伸びた芽も刈り落としました。

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お茶の木の表面はデコボコしていませんし、充実した葉っぱがお茶の木の表面を覆っている形になるのです。

 

また黄緑色をしている四番茶芽は基本刈り落とされるため、茶畑の色も濃い緑色へと変化します。

この時期の葉っぱは鮮やかで濃い緑色をしているため、落ち着いた雰囲気に見えますね(^^♪

 

今後ナラシ作業が進むにつれて、このような茶畑が増えていく事になるのです。

日焼け防止! 芽の伸びが良い畑は2回に分けてナラシ作業

本日より始めた秋のナラシ作業。

夏の間に伸びた枝葉を刈り整える事で、来年の春に伸びる芽の土台を完成させます。

 

そんなナラシ作業ですが、芽の伸びた良かった畑では注意すべき点があります。

 

それは日焼けです。

 

私たちも急に日差しの強い所へ行ったり日差しが強い季節になると、ひどい日焼けをすることがあります。

お茶の木も同じで、急に強い日射しが当たるようになると日焼けするのです。

 

お茶の木表面の葉っぱは普段から日がしっかり当たっていますが、中の方の葉っぱには弱い光しか当たりません。

しかし、ナラシ作業を行うと弱い光しか当たらなかった葉っぱが表面へ出てきますね。

 

突然強い日射しが当たるようになるので、気温や天候(日射し)によっては葉が焼けてしまう事があるのです(>_<)

 

そのため、芽の伸びが良い畑では2回ほどに分けてナラシ作業を行い、少しずつ太陽の光に慣らすようにします。

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写真の中切りをした畑は特に芽の伸びが良かったため、今年は2回に分けて作業を行います(^^)/

 

今日は中切りをした畑で主にナラシ作業を…。

しばらく日を空けた後、もう一段回低い位置でナラシ作業を行います。

 

そのほかの畑は作業1回で十分対応できるため、明日からは本格的にナラシ作業を始めていきます。

2021年 今年も秋のナラシ作業開始

おはようございます。

今朝の上河内地区は少し雲が出ていたことで、冷え込みも比較的穏やかになっています。とは言え、20℃を下回り肌寒さを感じるため秋らしいですね。

 

9月も残りわずかとなり、徐々に冬へ向けた準備も意識し始める頃ではありますが、茶畑では今年最後の一大作業が…!!

 

ついに今年も秋のナラシ作業を始めることになりました!

 

夏の間に伸びた枝葉を刈り整え、来年の一番茶の芽が伸びる土台を完成させていきます。

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昨日で裾刈り作業は終了。

裾の部分はスッキリとした状態となっていますが、今後はお茶の木の表面も整えられた見た目へと変化していきます。

 

上河内地区ではナラシ作業で刈り落としてしまいますが、収穫すれば秋冬番茶となります。

静岡県内では一番茶と二番茶、そして秋冬番茶の収穫製造を行うケースが多いですね。

 

県内では今年最後のお茶の収穫・製造シーズンを迎えつつありますが、私たちは収穫を行わず刈り落とし(ナラシ)を進めていく事になります。

 

秋のナラシ作業は行う時期と高さの調節が非常に重要。

来年の一番茶の生育に大きく影響する作業でもあるため丁寧に進めたいと思います。

今年も無事に裾刈り終了

こんばんは。

ここ数日は秋らしい澄んだ青空が広がる日が多くなっています。その一方で日中の気温が上がり最高気温は30℃近くなることもありますね。

 

少し夏らしさを感じる気温ではありますが、鬱陶しい暑さではないため過ごしやすいですし夕方になると一気に気温が低下。最低気温が16℃前後になる日も増えてきています。

 

夏の間は最低気温が20℃を下回ることは全くと言っていいほどないので、秋らしくなったと言えます(^^♪

 

そんな秋らしい日々が続くこの頃ですが、今年も裾刈り作業を無事に終了させることが出来ました(^^)/

 

今後は気温が下がるため新しい芽は伸びてきません。

そのため次に裾刈り作業を行うのは一番茶の収穫後です。約8か月後になりますね。

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裾部はこの状態で冬を越し、春を迎える事になります。

 

ちなみにこの後は、ナラシ作業を行う予定です。

ついにお茶の木の表面を刈り整えて、来年の一番茶の芽が伸びる土台を完成させます!

 

裾刈りだけでも茶畑の雰囲気が変わりましたが、ナラシ作業を行うとより一層雰囲気が変わっていきます。

茶畑は冬を迎えるための姿になっていきますね。

 

三番茶芽・四番茶芽が伸びていた状態の茶畑。

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それが数日後には裾刈りが行われてスッキリとした状態に!

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今後は上へと伸びた芽を刈るため、より整えられた姿へと変化していきます。

裾刈りを真っ直ぐに行いたい理由について

現在進めているのは「裾刈り」と言う作業。

お茶の木と木の間(畝間)に伸びた枝葉を刈り落とし歩きやすくする作業になります。

 

お茶の木の畝間に接した部分を「裾部」などと言うため、作業の名前は裾刈りになりますね。

 

この作業で注意しているのはなるべくまっすぐに刈るということです!

地形の関係であえて曲げている場所もありますし、ついつい曲がってしまう事もありますが、出来るだけ刈った部分が途中で曲がったりしないようにするのがポイントになります。

 

今回はその理由についてまとめて行きたいと思います。

 

その後の作業を楽にするために

なるべく真っ直ぐに裾刈りをしたい理由、結論から申し上げるとその後の作業を楽にするためになります。

 

裾刈り作業をした後にナラシ作業などお茶の木を刈り整える作業を行うのですが、ナラシ作業や収穫作業で使用する機械は二人で持って使用する物になります。

 

持ち手の角度や長さは調節できるため畝の幅や使用者の体格に合わせて調節できるのですが、途中でお茶の木の幅が変わってしまうと体で調節する必要が出てきます。

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短期間であれば問題ないのですが、幅がコロコロ変わるのが続くと体への負担も増していきます。

当然体への疲れが溜まっていき作業効率は低下しますね。

 

また幅への対応にも意識を向ける必要があり刈る作業へ集中できなくなるため、お茶の木の表面がデコボコしてしまう事があるのです。

 

お茶の木の表面がデコボコしてしまうと、生育に差が出来たり収穫時に古い葉っぱが混入する可能性が高まります。

 

真っ直ぐに裾刈りを行うのは、このような問題を少しでも回避しナラシなどの作業を楽に行えるようにする一面があるのです。

 

・ナラシなどの作業を楽に行えるようにする

・結果としてお茶の木の表面のデコボコの発生を防ぐ

 

これらが主な目的になります。

 

 

見た目の美しさは、ただ見た目が良いだけではありません。

ちゃんとした理由があり、結果として見た目が美しくなるのです!

裾刈りビフォーアフター2021

おはようございます。

今日の上河内地区は静かに雨が降っている朝を迎えました。

 

昨日に関しては1日を通して晴れ。放射冷却により最低気温は手元の温度計で16℃まで下がりました。正直寒いくらいの気温ですね。

 

約1か月前までは暑くて寝苦しい日もありましたが、今では寝やすいだけでなく少し肌寒さを感じる事も。

さらにあと1か月ほどすると、いよいよ暖房の出番となります!

 

この時期は、季節の変化をより感じますね。

 

裾刈り作業

月曜日から本格的に始めた裾刈り作業。

秋に行うお茶の木を刈り込む作業は気温の変化や今後の傾向に注意しながら行います。

 

ある程度気温が下がるとお茶の木は芽を伸ばすのを止めるようになりますが、気温が高い日が続くと枝葉を刈った後に再び芽が伸びてきてしまいます。

 

少しであれば問題ないのですが、たくさんの芽が伸びて来ると翌年の春に伸びる芽に影響が出ることもあるのです。

 

そのため現在行っている裾刈り作業や秋のナラシ作業は、気温の変化に合わせながら行います(^^)/

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短期集中で行う作業になるため、茶畑の雰囲気は短期間で大きく変化します。

裾刈りをするだけでも茶畑の雰囲気はスッキリしたものとなりますね。

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なるべく真っ直ぐに刈れるように!!

そのように意識しながら作業を進めています。

 

今日は所用がありますし、天気も雨なので裾刈り作業はいったん中止。明日から再び裾刈り作業を進めて行きます。