日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

若干黄色くなる山林

年明けから10日が経過。

つい最近年越したばかりのように感じますが、時間の流れはあっという間ですね。特に1月や2月は時間の流れが早いように感じます。

 

まだ寒い季節が続きますが、季節は確実に前へ進んでいます。

春の訪れの第一段階としてやって来るのはスギ花粉でしょうか。

 

そろそろ花粉が気になる季節がやって来ますね。

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スギの山林も若干黄色くなってきました。花粉の準備が少しずつ進んでいますね(^^;)

 

今年の花粉シーズンはどうなるのか…。

鼻炎薬も早めに準備するなどして花粉シーズンの到来に備えたいと思います。

一番茶収穫までの予定

おはようございます。

昨日は雲が多くいつもより暖かく感じた1日でした。

 

しかし夜の間に晴れたのか、今朝は冷え込みが厳しいですし霜もしっかりと降りています。

少し昼の時間が長くなってきたように感じますが、陽気はまだまだ冬らしいですね。

 

一番茶まで…

一番茶の収穫までに行う作業は肥料まき、防除、化粧刈りなどです。

 

重要な作業は2月の上中旬から始まります。

まずは春の肥料まき1回目。土と混ぜ合わせる作業もしっかりと行います。

 

続いて赤焼病という病気の防除。

銅剤を使用して葉っぱに出来た小さな傷口から病原菌が侵入しないように対策を行うのです。

 

さらに、冬の強風などで乱れてしまったお茶の木の手直し『化粧刈り』を行います。

これは収穫時に古い葉っぱが混入するのを防いだり、傷が多く付いているであろう葉を刈り落とすことで病気を予防するなどの効果を得られますね。

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3月になると2回目の春の肥料まきを行います!

春の肥料まきは有機質肥料を主体とした物を使用します。

 

肥料としての効果を得るためには微生物たちに分解される必要があるのですが、気温が低いと微生物の働きも穏やかで分解はそれほど進みません。

気温の上昇に合わせて、肥料を数回に分けて施すようにしているため何回かの肥料まきを行います。

 

中旬頃にはダニ(カンザワハダニ)の対策を実施。

生育状況を確認しながら必要があれば防除を行います。ただし、越冬しているであろう場所などに集中して行いますね。

 

今年は天敵製剤の1つミヤコカブリダニ製剤の使用を増やし効果を確認してみる予定です。

 

3月末から4月頭にかけては最後の肥料まきを…。

お茶は実を収穫する作物ではなく、育った体の一部を頂く作物になります。収穫はお茶の木に負担がかかるため、それらを改善するために効果がゆっくりと続く肥料を施します。

 

そして最後にお茶工場の大掃除などを行います。

 

これが一番茶の収穫までに行う作業の流れになりますね。

本格的に動き出すのは2月からですが、それまでには経理などもある程度終わらせたいと思います。

冬になると若干黄色くなるお茶の葉

おはようございます。

一昨日の雪の日と比べると昨日は暖かいと感じる1日になりました。

 

といっても最高気温は6℃程度。この時期らしい気温ですね。それでも暖かく感じたので、それだけ雪の日が寒く感じたのだと思います。

 

まだ寒い季節は続くので暖かい事や温かい物に有難みを感じながら過ごすことになりそうです。

 

黄色っぽく

お茶の葉の色といえば緑色を思い浮かべると思います。

ただし緑色と言っても季節によって僅かに色合いが変化するのです。

 

例えば新芽の色は鮮やかな黄緑色ですし、夏場の充実したお茶の葉は深い緑色になります。

 

そして冬は寒さや乾燥に対応するためなのか、若干黄色みや赤みを帯びる事があるのです。

 

秋の時点では濃い緑色でしたが、この時期になると若干黄色っぽくなってきますね。

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またツヤも出てきます。

植物は乾燥などから葉っぱを守るためクチクラ層というワックスの層があります。冬は乾燥しがちなのでワックスの層を厚くするのかもしれません。

 

ちなみにお茶の木はツバキ科の植物なので他の植物と比べてもツヤが出やすいと思います。

 

ちなみに葉が黄色っぽくなると言いましたが、それは主にお茶の木表面の葉になります。

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右側の葉がお茶の木表面の物。左側はお茶の木内部の物です。

 

どちらもツヤがありますが、色合いが全く違いますね。

表面と内部で光の当たり方が違うのも影響しているかもしれませんが、お茶の木表面の葉ほど寒さの影響を受けます。寒さにより葉緑体の割合などが変化することで、若干色合いが変化するのでしょう!

 

毎日見ていると変化に気が付きにくいですが、秋の写真と比べると一目瞭然で違います。

植物の対応力や季節による変化に面白さを感じますね。

冬の茶畑と初夏の茶畑

おはようございます。

昨日は午前中を中心に雪が降りましたが、融けたりお昼過ぎに少し雨に変わった事で積もることはありませんでした。

 

ただし気温は最高でも3℃。湿度が高かったのも良かったかもしれませんね。雪になるか雨になるかギリギリの温度ですし、気温や湿度が僅かに低ければ雪が積もっていたことでしょう。

 

今朝の冷え込みは厳しくなっていますが、路面の凍結も心配していたほどではありません。

もちろん油断は禁物ですが、太陽がしっかり当たるようになったら屋外の活動も始めたいと思います。

 

冬と初夏の茶畑

先日1月5日は二十四節気の1つ「小寒

これから1月下旬の「大寒」その後の「立春」まで一年で最も寒い季節が続きますね。

 

これからは冬本番、寒さの本番を迎える訳ですが、日照時間は少しずつ伸びていきます。

 

植物も休眠真っ只中ではありますが、春を迎えるための準備を整え始めていますね。お茶の木の手入れも2月になると本格的に始まります。

春の肥料まきや赤焼病という病気の予防、ペラペラした葉っぱの刈り落としなどです。

 

今はこのような景色も…

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約4か月後の今頃は一番茶シーズン真っ只中。黄緑色がとても美しい状態に変化します。

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2月からは重要な作業も始まるので、力を入れて行きたいと思います。

南岸低気圧到来 雪の午前中に

おはようございます。

今日は低気圧の影響により雨か雪、低気圧の位置によっては曇りのままと何とも言えない予報が出ていました。

 

結論から申し上げると未明から雨が降り出しましたがすぐに雪へと変わり、このブログを書いている9時半時点でも雪となっています。

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静岡県季節風の影響によりもともと冬は雨(又は雪)が降りにくい地域です。

日本海からやって来る風は日本海側の地域に主に雪を降らせ、静岡県に届く頃には乾いた冷たい風になっています。

 

ただし、そんな静岡県にも雪が降ることがあります。

 

1つは非常に強い寒気が入って来た時です。雪雲が太平洋側までやって来ると少し雪を降らせることがあります。ただ風花のような降り方になりやすく、極端に積もることはないですね。

 

もう1つは南岸低気圧の影響を受けた時です。

低気圧がやって来ても雨となることが多いのですが、南岸低気圧の位置や気温、寒気の状態によっては雪になる事もあります。

 

今回の雪はこのケースに当てはまりますね!

 

南岸低気圧の影響で雪が降る時は、粒の大きな積もりやすそうな物が降ります。

ただし比較的融けやすい雪ですね。融ける速度より降る速度の方が速いと積もってくることがあります。

 

今回は多少積もるかもしれませんが、積雪による影響が出るほどではないかな…と思っています。

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それよりも怖いのが翌朝です。

夜からは晴れる予報となっているので、明日の朝路面などが凍結する可能性があるでしょう。

 

雪がしっかりと降るのは珍しいのでこの景色を楽しみつつも、今日明日は外出などを控えようかな思います。

敷き草から約1か月

おはようございます。

今日の川根町上河内地区は晴れていますが気温は少し高めです。氷も出来ず暖房の効きも良いので過ごしやすいですね(^^;)

 

もう三が日が終わり徐々に日常が始まりますが、個人的に今年のお正月はあまり休み感が無かったなと思います。

 

というのも、獣害対策で畑へ出掛ける事もあったので完全な休みではありませんでした。

この時期は休みの人が多く、人の手が必要になった時に対応しやすいため、あえてお正月休みに対策を重点的に行うことにしました。出来れば今週後半あたりにしっかりと休みを取りたいですね。

 

馴染む敷き草

約1か月ほど前の今頃は敷き草作業真っ只中でした。

その頃は今と比べるとずいぶん暖かく感じる陽気でしたね。

 

敷き草作業直後は草や草と地面の間隔が大きいのでふんわりとした状態。ただ雨が降ったり時間の経過とともに、少し密着度が上がるような状態になりますね。

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敷き草が茶畑に馴染んで来ています。この状態でも十分に空気の層があるため温度変化を穏やかにする効果がありますね。

 

また土との密着度が上がるため、春以降の分解が進みやすくなります。

カヤ(ススキ)は硬めの有機物なので分解されるまでに時間がかかりますが、土と密着している部分から着実に腐植へと変化していくのです。

 

ちなみに茶草場も今は冬景色。

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9月の草刈り以降、少し葉が育っていたカヤなども霜が降りる毎に茶色く枯れました。

 

この茶草場もお茶の木と同じく春を待っている状態になります。

茶草場に関しても近年シカやイノシシに荒らされてしまい利用できる草が減ってしまったので、まずは以前の状態に戻せるようにしたいと思います。

2022年のお茶づくりは…

おはようございます。

晦日に少しだけ降った雪ですが、気温が低いため日陰ではいまだに残っています。年明け以降キツイ霜も降りていますね。

 

寒波により空気が冷えているだけでなく、水もキンキンに冷やしているため手洗いが少し辛いこの頃です。

 

ただ、思っていたよりも厳しい冷え込みにはなっていないように感じます。

急激に寒くなるとお茶の木もダメージを受ける事があるのですが、このままの状態であれば大丈夫だと思います。

 

一年で最も寒い季節はこれから迎えますが、早くも新緑の季節が待ち遠しくなっている2022年のお正月です。

 

今年のお茶づくりは

今年のお茶づくりは大きな目標が二つ。

栽培に関する事では無いのですが、まずはネット上でお茶を購入できるようにサイトの準備を進めたいと思います。そして、お茶に関するコンテストに応募してみたいとも思っています。

 

この二つが今年のお茶に関する大きな目標ですね!

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お茶の栽培に関しては、一部使用する肥料を変更してお茶の木の管理をします。どのような違いがあるのかしっかりと確認しつつ、お茶の木がより生育しやすい環境を整えたいと思います。

 

またここ数年間は梅雨時期や夏場に長期間天気が悪い状態が続くことが多いです。

日照不足となり植物の多くも貧弱になりやすいですし、雨が多い状況はカビが発生しやすくカビ由来の病気になりやすくなってしまいます。

 

そのような天候を考慮したお茶づくりも考えて行きたいですね。

 

他にはお茶づくりとは直接関係はありませんが近年増加しているニホンジカなどによる被害。こちらの防止にも力を入れたいものです!

 

具体的にはお茶の木を踏みつけられる被害、お茶の葉を食べられる被害、茶草場(急斜面)の一部を崩落させる被害が出ています。

 

またニホンジカの増加はお茶の木だけでなく周辺の植物、山の木々にも影響があります。もちろんお茶以外の農作物にも影響大ですね。

 

今のところ木の皮を食べられるような被害は出ていませんが、低木などは食べられてしまうため若い木が育ちにくい状態になっています。

木の皮を食べられてしまうとその木は枯れてしまうため、森林に深刻な影響が出てしまいますね。結果として土砂崩れなどを引き起こす可能性も…。

 

影響が出た状態を回復させるのは長い時間がかかるため、回避できるように努力したいものです。

 

これらの目標を主な柱として2022年を過ごしたいと思います(^^)/