日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

三番茶芽生育開始! 茶畑も青んできました

朝方は激しい雨になりましたが一時的なものに。その後は急速に晴れへと変化し、夕方までこの時期らしい空模様と気温となりました。

 

7月の上旬から一昨日くらいまで比較的涼しい日が続いていたので、より暑さが堪えますね(^^;)

少しは暑さに慣れてきたと思っていたのですが、急激に暑くなるとやっぱり疲れが増します。また今後は主に荷を背負って斜面を上り下りすることもあるため、体調管理に気を付けつつ熱中症には最大限注意したいと思います。

 

三番茶芽が生育開始

この頃は深刈りした畑での刈り落とし作業などの投稿が主となっていましたが、その裏では徐々に三番茶芽の萌芽が進んでいました。深刈り園の管理に集中していたため、写真を撮ったりするのを忘れてしまいましたね。

今現在では萌芽が完了し、2枚ほど葉が開きつつある状態となっています。遠目で見ても黄緑色が鮮やかな状態となってきました\(^o^)/

 

少し前までは濃い緑色。また少し茶色っぽさもある状態でしたが、芽が伸びて来ると一変しますね。

三番茶芽が伸び始める前後に少雨となり、水分を十分に確保出来ないと芽の生育は極端に悪くなります。芽の生育初期にこのような影響を受けてしまうと、その後どのような手入れをしても挽回できないです。

 

ただ水分は雨任せ。土づくりを丁寧にしているため多少雨が少ない程度であれば問題ないと思いますが、それでも毎年心配になってしまいます。

 

ですが、今年も雨が多かったので萌芽そしてその直後の生育は非常に順調なように思います!

良い一番茶をつくるために重要な三番茶芽。その生育の第一段階は無事に突破してくれました。

 

ちなみに三番茶芽の萌芽までは第一段階。三番茶芽が最大まで大きくなるまでは第二段階。開いた葉っぱが硬化するまでが第三段階で、特に力を入れて手入れするのが第一から第二の初期になります。

今後は三番茶芽の手入れで最も力を入れる時。タイミングが重要な作業も多いので、気合を入れて取り組んで行きたいと思います!

長雨の影響かキノコが大量に発生

こんばんは。

今日は雲が優勢の空模様でしたが、夕方まで雨が降ることはありませんでした。気温は昨日よりも低かったので少しは過ごしやすい様に思いましたが、結構ムシムシしていますね。

 

夕暮れ時から雨がパラついたので、日中よりも今(19時前)の方が暑く感じるほどです。

ただ、今後は気持ちよく晴れそうな日の予報も出てきました。スカッとした晴れ間を期待したいですね。

 

キノコ発生

茶畑では裾刈りやナラシ、浅刈りなどで大量の枝葉を刈り落とします。

毎年行っているので有機物を安定的に畑に入れている状態となりますね。植え付けから年数が経過した畑ほど腐植の層が厚くなり、刈り落とした枝葉により土が作られていくのを実感できます。

 

ただ刈り落としてそのまま腐植などに変化するわけではありません。分解には微生物たちの力が必要になります!

枝か葉っぱか、枝であれば細いか太いかで分解の速度が変わってきますが、半年程度もあれば葉っぱが分解されてしまうため、微生物たちも活発に活動してくれているのでしょう(^^)/

 

この頃の雨の影響もあってか、茶畑では刈り落としたお茶の枝葉からキノコが発生していました。

白い花のようなキノコもありますし、茶色く群生していたキノコも!

よく見ると葉っぱに菌糸が伸びているのも確認できますね。なかなか面白いです!

 

ちなみにキノコの発生は毎年あるのですが、今年は7月中旬頃に雨が続いた事もあり、少し発生が多くなっているように思います。上の写真の茶色く細長いキノコに関しては茶株内部の地面辺りにブワッと発生していたほどです。

 

目に見えるキノコだけでなく、他にも様々な微生物たちの働きにより枝葉の分解が今後も進んでいくでしょう。

先月末からの浅刈りでは大量の枝葉を刈り落としましたが、微生物たちの動きは活発で地温もある程度高い時期であるため、秋までにはそこそこ分解されてしまいそうです。

シカに喰われてしまう植物が拡大

こんばんは。

今日は久しぶりに1日を通して日差しが届きました。気温も上昇し、久しぶりの猛暑日越えという事で気温の数字以上に暑く感じましたね。

 

日中は島田市街で用事があったため出掛けていたのですが、エアコンをガンガン利用しても涼しくなるまでに時間がかかりました(^^;)

ちなみに家で所有している車の中で最もエアコンの効きが良いのは軽トラです。室内が狭いため、あっという間に涼しくなります。ただし、エアコンを利用すると少し走りが悪くなるのが難点ですが…。

 

長期予報でも暑い日が多くなりそうな予報であったため、今後も暑さには気を付けながら過ごしていきたいと思います。

 

サツマイモは今年も被害を受けました

昨年、家庭菜園で育てていたサツマイモの葉をシカかカモシカに喰われてしまいました。

イモはデンプンの塊であるため光合成を行う葉の存在が重要です。その葉が失われてしまったので、一株に細いイモが1つあれば良いようなひどい内容となってしまいました。

 

被害を受けたことにがっくりしたと共に、そのような被害を受けたのは初めてのことだったので少し驚きましたね。

 

サツマイモは比較的育てやすい作物で収穫量もそこそこ見込めるため、今年はリベンジする気まんまん。動物の侵入を防ぐために対策をより行っていました。が…

どこからか入ってきたシカ又はカモシカにより葉を喰われてしまいました。

ちなみに足跡と食害の後で食べたであろう動物を絞り込んでいます。マルチや地面に付いた足跡からシカかカモシカであることはすぐに分かりました。

猪であれば完全に掘り返すため、最もめちゃくちゃになってしまいます。猿であれば引っこ抜かれたような形になるでしょう。サツマイモは栽培期間が長く、地下部のイモも地上部の葉も動物に狙われてしまうため、栽培は簡単でも収穫までたどり着くのは難しい作物になってしまいました。

その後、再び葉が茂ってきましたが、再び喰われてしまわないか心配しています。

もっと対策を行えれば良いのかもしれませんが、今以上の物を用意するとなるとコストも手間もかかるためなかなか覚悟を決められません。

対策を徹底するよりも、被害を受けやすい作物ではなく受けにくい作物を育てた方が良いのではないか…という気持ちになってしまいます。

 

コスモスやヒマワリまでも…

被害を受けるのは野菜やお茶の木、山の木々以外にもあります。

コスモスが喰われてしまうのは今年初めて確認しました!今までもシカが近くにやって来てはいたのですが、喰われてしまったのは今年が初めてです。

ちなみに写真に撮りませんでしたが、匂いがきつめのマリーゴールドも食害を受けていたため、これも食べてしまうのかと衝撃を受けました。

花を楽しみにしていたヒマワリも生育の早い段階で喰われてしまったので、こちらもショックでしたね。

 

休耕地や空き地などでヒマワリやコスモス畑を作っている地域もあります。

しかし、シカなどの動物が急速に増殖・生息域を拡大している今のような状況が続けば、花畑を楽しむのも難しくなるのかもしれないと思ってしまいました。

 

野生動物による農業などの被害額は減少しているようなグラフもありますが、金額に換算できないものもあるため、果たして被害が減少しているのか…という気持ちにもなります。

先日狩猟免許(わな)の更新も行いましたが、今までよりも腰を入れて対策に取り組む必要が出てきたと思っているところです。

深刈り作業直後から芽の再生 そして刈り落としまで

こんばんは。

今日は強い雨が降ったり止んだりの天気となりました。川の水はそれほど増えませんでしたが少し濁り方がいつもと違うため、どこかで土が崩れているのかもしれません。

 

最近は雨が降る日が続いていたので、土の中にある水分は多いと思います。そのため、そこまで強い雨でなくても、何かしらの影響が出てしまうかもしれないです。

明日は所用があるため茶畑での作業は行えませんが、一応見回りはしておこうと思います。

 

ちなみに今後は晴れそうでもあり、雨が降りそうでもある何とも言えない予報が続いています。今日までの期間と比べれば雨が少なりそうな気もしますが、予報は絶対ではないため油断はしないようにしたいですね。

 

深刈りした畑の変化

昨日で深刈りをした畑の刈り落とし作業は終了しました。今後は三番茶芽が萌芽した畑から防除作業を行ったり、微量要素(ミネラル)を補給するための施肥を行います。

 

が、今回は昨日までの振り返りとして、深刈り作業直後から昨日までの畑の変化を投稿したいと思います。

深刈り作業直後は茶色い枝が直に見えているため茶色らしい茶色をしています。緑色の茶畑の中にこのような区画が生まれるため遠目で見ても異質な感じがします。

ちなみに照り返しが強いのか、深刈りをした畑の中で草取りなどをしていると結構熱く感じます(^^;)

 

そんな茶色の茶畑も二番茶が始まる6月中旬頃になると、少しずつ芽を伸ばし始めます。

不定芽と呼ばれる芽で、充実すると今後数年間の生育の基礎となる枝になります。

 

枝の途中からポツンと伸びて来るのは、植物の持つ「分化全能性」という性質があるからです。枝の細胞であっても根や芽になる事も出来る性質があるため、葉を全て刈り落としたとしても再び芽を伸ばすことが出来ます。

この性質があるため深刈りなどの剪定を行い、木を充実させる機会を作り出せます。

 

しかし、芽が再生してくる時期は梅雨時期真っ只中。

お茶の木を含めた植物が感染する病気のほとんどはカビ由来であるため、湿度が高く雨も多いこの時期は病気が発生しやすいタイミングになります。

 

そのため、天候によっては伸びた芽が病気でほとんどダメになってしまう事もあるのです。

今年も雨が多かったので心配していましたが、生育に著しい影響を与えるような発生にはなりませんでした。

 

ただし、刈り落とし作業を進めていると「もち病」が発生している区画もありました。斜面の上部はほとんど発生していませんでしたが、下へ来るにつれ発生が多くなってきたので、風通しの悪さなどが影響しているのかもしれません。

いくつか理由は考えられますが、どんな対策をしても発生することはあります。そのため最後は運次第だと思っています。

刈り落とし作業を行うと茶畑は少しスッキリとします。

刈り残した部分の葉が充実。茎が枝へ徐々に変わる(色が茶色へと変化)頃になると再び芽が伸び始め、葉をたくさん茂らせてくれるのです(^^)/

 

また今後育つ部分は翌年の一番茶を育てるため、これからが最も大切な生育期間となります。

こまめな観察を行い適切な手入れをしていく予定ではありますが、天候などどうしようもないものに影響を受ける事もあるため、最後は良い芽が育ってくれるのを願うのみです。

深刈り園の刈り落としビフォーアフター

こんばんは。

今日は昨日ほど日射しは届きませんでしたが、朝から夕方まで雨が降らない1日となりました。

時期的にはそろそろ梅雨明けする頃合い。曇りや雨の日が少なくなっていく時期になるため、今後は晴れの日が増えてくれると有難く思います!

 

そんな今日も深刈り園の刈り落としを行いました。明日の雨を前に、余裕をもって終える事も出来たので良かったです(^^)/

 

ビフォーアフター

今年の深刈り園は、芽の生長がとても良いです。昨年や一昨年は「もち病」を多発させてしまったので、ここまで芽が育たなかったですね。

芽の長さは30㎝程度はあるでしょうか。もう少し刈り落としの作業を早めても良かったかな…と思うほどです。

刈り落とし後(左)刈り落とし前(右)

 

ちなみに今回の刈り落としでは20cm以上の長さを刈り落とします。芽はかなり育ってきていますが、その大半を刈り落とすことになるのです。

少しもったいないようにも思いますが、このままの状態では翌年の一番茶時の芽が減少したり葉の内部の方で病気が多発することもあるため作業ははぶけません。

刈り落とし後はかなりスッキリとした見た目になります!

木が古い区画では、まだ葉がお茶の木の表面を覆っていない所もあります。まだ深刈りをした名残を感じますが、次の三番茶芽が育てば元の緑色のお茶の木に完全に戻るため心配はいりません。

 

今後の生育にもよりますが、来年に向けてしっかりと葉を確保出来れば、今年以上に良い芽を収穫する事が出来そうです(^^♪

深刈り園に関してはとりあえず刈り残した部分が充実するをの待ち、三番茶芽の生育開始と共に丁寧なお世話を開始します。

深刈り園の刈り落とし開始

本日は久しぶりに日差しが届きました(^^)/

雲が目立つ空模様ではあったものの、久しぶりの青空と太陽に嬉しくなりましたね。お茶の葉っぱもずっと濡れっぱなしだったので、病害対策の面からも重要な晴れ間だったと思います。

 

そして天気の回復と共に深刈り園の刈り落とし作業を開始しました。

 

例年にないくらいの茂り具合

深刈りをしてから芽を伸ばしっぱなしにしてきた畑。芽が上へと伸び、葉もしっかりと茂っている状態となりました。

3年ほど前は写真のように緑色の芽にはならず、大半の葉っぱに「もち病」が発生したことで白っぽく見えたほどです。ちなみに昨年は刈り落としの時までは比較的状態が良く、その後病気が多発してしまいました。

今年も全く発生していない訳ではありませんが、3年前や昨年と比べると良い状態で育ってきていますね(^^♪

刈り落としにせず収穫するのであれば、それなりの収穫量が見込めそうなほどであり嬉しくなります!

 

ただ、芽の生育は良いですがこのままでは芽の大きさにバラつきが出来たり、葉の内部の方で病気が多発、秋のナラシ時に病気でスカスカになってしまった部分が出てくる事もあるでしょう。

 

実際、刈り落とし作業を進めている時に所々でもち病が発生しているのを見ました。

やはり、この頃の雨の影響があったのでしょう。内部の方の葉っぱはずっと濡れていたことが考えられるため、どうしても病気が発生してしまうような状況だったと思います。

刈り落とし作業を行う事で、一旦上へと伸びる芽の生長をストップさせます。また風通しが良くなるため病気などの対策にも繋がりますね。

8月上中旬には再び芽が伸び始め、来年の一番茶を育てる土台となる葉を茂らせるようになります!

 

7月末まで少し心配です

今回の刈り落とし作業では平年よりも多くの葉を残すことが出来ました。

今までは病気が多発するなどして、ここまでの量の葉を確保することは出来ていなかったのです。

 

ただ7月末までは油断できません。

昨日までの雨で「もち病」などが感染していた場合、7月末までは病気が出てくる可能性が高いのです(潜伏期間が10日ほどはあるため)

今は良い状態でも今後病気が多発し葉がほどんど無くなってしまう事も十分あり得ます(-_-;)

 

とは言え葉っぱの状態は非常に良いです。

この状態を維持することができ、さらに三番茶芽も良いものとなれば非常に良い葉の層を確保することが出来るため、とても期待しているところです。

 

一応病気対策の防除を行う予定ではいますが、防除をしたからと言って必ず防げるわけでもありません。やれることは行い、あとは祈るのみです。

幼木も刈り落としをすることにしました

こんにちは。

今日は午前中の早い段階から本降りの雨が降り始めました。ただ9時過ぎまでは雨が降らなかったため、1時間程度は外作業を行うことが出来ました(^^)/

 

ただ行ったのは、深刈りした畑での刈り落としではなく幼木園の刈り落としです。思っていたよりも生長が良いため、やはり刈り落としをすることにしました。

 

生長が良いのに刈り落とすわけ

生長が良いのに刈り落としを行う。

矛盾しているように思うかもしれませんが、実はちゃんとした理由があるのです。

 

刈り落としを行う前の幼木園の様子がこちら。

芽が上へしっかりと伸びてきています。葉の数も上から見た感じではたっぷりとあるように思います。

しかし、重要なのはナラシ作業をした後の畑の状態です。葉の層がしっかりと確保されている事が大切になります。

 

一見良い状態でいる幼木園ですが、実は伸びてきている芽の大きさにはばらつきがあります。この状態では秋のナラシ作業を行った時にスカスカになってしまう可能性が高いのです。

 

充実した三番茶芽を育てることを重視していますが、ただ芽を育てるだけでは不十分。充実した芽を育て、さらにナラシ作業後に葉層として残すことが重要なのです。

 

またこの頃の雨により少し病気が発生してきている事も刈り落としを行う理由の一つになります。

作業を終えるとかなりスッキリとした見た目になりました。

8月上旬頃から三番茶芽が伸び始める事になると思います。芽はそれほど長くは伸びませんが、節間が詰まった状態となり秋のナラシ後に葉をしっかりと残すことが出来るでしょう。

 

ちなみに今回の刈り落とし後の葉の様子がこちら。

少し低い位置で刈り落としたため、葉よりも枝が少し目立ちますね。このように伸ばしっぱなしでは葉っぱの量が減少してしまう事があるのです。

 

途中で雨が降り出したため作業を全て終わらせることは出来ませんでしたが、明日はしっかりと作業を進める事が出来そうです。

幼木園および深刈り園の刈り落としをしっかりと進めて行きたいと思います。