日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

泥バチの力をより借りれるように

前回の芝桜&ヒラタアブの投稿に続いて、今回も天敵をより活用するための取り組みについての投稿です。

今回の主役は蜂。それもミツバチなどの蜜や花粉を集める蜂ではなく肉食の蜂です!

 

肉食でありながらスズメバチのような凶暴さは無い泥バチの仲間の力を借りて行こうという取り組みについての投稿になります。

 

ちょっとした隙間に

夏、窓を開けているとどこからか泥バチがイモムシを抱えてやって来ることがあります。

本棚や椅子・机などにあるちょっとした隙間や穴を探しウロウロしている姿を度々見かけますね。これは幼虫を育てる場所を探しているのだと思います。

 

泥バチは竹筒などのちょっとした隙間などにイモムシを入れ、その中に卵を産み付け繁殖する特徴があります。

軒先の竹の竿にはこのような泥の膜が出来ていました。上の状態ではまだ中に食料となるイモムシを運び込んでいたのでしょう。準備が完了すると表面をキレイに均し、内部で卵が孵化そして育つのを待つ段階となります。

 

泥バチが度々イモムシを運んでいる姿を見かけるため、お茶の防除にも彼らの力を借りられるのではないかと思ったことから今回の取り組みが始まりました!

と言ってもやるのは巣をつくれそうな場を提供するのみ。

程よい太さの竹を切り、日陰に置いたり吊るすだけです。泥バチが巣を作ってくれるか…イモムシを運び込んでくれるかは完全に彼ら次第です。もちろん、防除としての効果があるのかも分かりません。

 

ですがコスト0で行えるものなので、取り合えずやってみようという所です(^^;)

芝桜で景観向上と天敵の力UPを狙います

本日は静岡県の西部を中心に激しい雨に。テレビの速報テロップやスマホの通知から短時間に非常に激しい雨が降った事を実感しました。台風もまだ遠い位置、天気予報も雨予報ではありましたがそこまで大雨になるとは思っていない所へ、いきなりの緊急安全確保の発表だったので正直驚きましたね。

ちなみに当地区では雨が降る時間が長かったものの、それほど激しい雨となることはありませんでした。雷も頻繁に鳴っているのは分かりましたが、やや遠い位置であり近付いてくる事も無かったです。

 

とは言え、いつどこで大雨になってもおかしくない状態なのでしょう。今日もほんの少し雲の出る位置が違っていれば、我々の地元が大雨になっていた可能性もあります。台風による直接的な影響だけでなく、遠い位置からの影響にも注意しなければならない事を実感した1日となりました。

 

芝桜増殖プロジェクト

今年の初夏頃に挿し芽をして増やした芝桜。こちらを雨の合間にちょっとしたスペースに植え付けました。

こちらは茶畑のとある場所。石垣と側溝の間のちょっとした隙間に土があり、土があるという事は当然草が生えてきます。ただそのままにしておくと種ができ、周辺へと草を広げてしまうため草取りは欠かせない状態でしたね。

 

そこで、芝桜を植え地面を覆って頂き草取りを楽に…あるいは草取りによりやりがいを持たせようと考えました。

芝桜を選択した理由としては、地面を這うように生長するためお茶の生育に影響を及ぼす事はありませんし、シカなどの野生動物が食べている気配も今のところありません。もちろん、春に花を咲かせ景色をより鮮やかにしてくれる事もポイントの一つですね。

まだ株の数が少なく非常に狭い範囲しか植え付ける事が出来ませんでしたが、今後2~3年ほどかけて増やして行きたいと思います(^^)/

 

天敵の活用にも繋がるかな…

芝桜を植え付けた理由は草取りと景観向上が主な理由なのですが、もう効果があるのではないかと思っている事があります。それは天敵ヒラタアブの成虫のえさ場となる事です。

 

ヒラタアブはアブラムシを食べてくれる天敵の一種です。アブラムシの天敵と言えばテントウムシが有名ですが、我が家ではテントウムシと同じかそれ以上に頼りにしている天敵になります。

アブラムシを食べてくれるのはヒラタアブの幼虫で、アブラムシのすぐ近くに成虫が卵を産み付ける特徴があります。

では成虫は何を食べているのかと言うと…花の花粉を食べるとされています!

アブラムシが発生しやすいのは春から初夏にかけて…。その頃に花を咲かせる芝桜を増やすことでヒラタアブの成虫が住みやすくなり、結果としてアブラムシの発生をより安定的に抑える事にも繋がるのではないかと思いました(^^♪

 

現状、芝桜を植え付けなくてもすでに十分天敵たちが活動してくれているのですが、植物を育てられるスペースがありますし、極端な天候などの影響で今までのやり方が通用しない可能性もあるでしょう。芝桜を植え付けて悪影響が出る事はまずないと思うので、少しずつ増やしていきたいと思います!

同じトンボの仲間でも…

本日は強い雨が降ったり止んだり…。月曜日からずっと1日に数回は雨が降る天気が続きていますが、断端と雨が降る時間が長くなり強さも増してきているように感じます。天気予報は気象庁日本気象協会ウェザーニュースのものをこまめにチェックしていますが、明日の天気の予報も違っているため何とも言えませんね(^^;)

少なくとも台風が過ぎ去ってしまうまでは雨が降りやすい天気になるのではないかと思うので、もう1週間ほどは雨や曇りの日が続くことを覚悟したいと思います。

 

ちなみに今日は雨が強かったこともあり事務作業を主に進めていました。その休憩中に今までに撮影した写真を振り返ることもあり、その中で印象に残った物を投稿したいと思います。

 

大きさが全然違う

今現在の上河内地区の茶畑ではミヤマアカネと言うトンボがたくさん飛んでいます。梅雨明け頃から増え始め、秋らしさが増す頃までよく見かけます。ただ、本格的な秋になるとコオロギやスズムシなどの秋の虫にバトンタッチしますね。

 

ではミヤマアカネが出る前はと言うと、カワトンボが良く見られます。一番茶期間中か終わったくらいからたくさん飛び始め、梅雨時期になるとあまり姿を見なくなる傾向がありますね!

その間、梅雨時期から梅雨明けにかけては特定のトンボがたくさん発生することは無く多様なトンボが見られる傾向にあるでしょう。

上の写真は二番茶の芽に止まっているイトトンボです。葉の大きさからも分かる通りのサイズ。小型で可愛らしく感じますね。

小さくてすばしっこいため、肉眼で見る事は出来てもなかなか撮影できずにいました。

 

対してこちらは三番茶芽に止まっているヤンマ。

お茶の葉と比べるとその体の大きさに少し恐怖も感じますね。飛んでいる姿にも迫力があり、イトトンボからは可愛らしさを感じる一方でヤンマからはカッコよさを感じます(^^)/

 

他にもいろんな種類のトンボを見ることが出来るのですが、なかなかその姿を上手く撮影することが出来ません。

※そもそも外作業で忙しく作業のついでに撮影していることもあるのですが…。

 

時間に余裕がある時はちゃんとしたカメラを使用して、撮影する時間を作ってみるのも良いかなと思っています。

天気を考慮し肥料をまくことを優先

こんばんは。今日も昨日や一昨日と同じく雨が降ったり止んだりの空模様となった川根町上河内地区です。ただ、昨日までと違うのは朝から夕方まで雨が降ったり止んだりであり、雨が止んでいる時間も長くて2時間程度しかありませんでした。

 

もともと雨が降る予報だったので覚悟はしていましたが、昨日や一昨日は正直雨の降りだしが早く天候に左右されてしまいましたね(^^;)

とてもゆとりを持った計画で動いていますが、今後の天気によってはゆとりが無くなる可能性もあり、少し不安になりつつあるこの頃です。

 

肥料をまずはまくことに

月曜日から行っていたのは秋の肥料まき!

この時期の肥料は有機質肥料を主体とした配合肥料です。そのため、肥料をまくだけではなく土と混ぜ合わせる「浅耕」などの作業も重要となります。これは肥料の効果が発揮されるために微生物たちに分解されやすくする必要があるからですね。

肥料をまく作業と土と混ぜ合わせる作業はワンセットであり、いつもであれば午前中に肥料をまき午後は混ぜ合わせるなどしています。

 

が…今年は雨が多く肥料をまく作業が遅れてしまうのではないかと…。

まく前の肥料を濡らしてしまうと、肥料が変質してしまったり作業が非常にやりにくくなってしまいます。そのため雨が降る中作業を行う事は出来ませんし、肥料の入った袋を濡らすことも禁物です。

 

そこで今年は、まず先に全ての畑に肥料をまいてしまいその後土と混ぜ合わせる事にしました!

土と混ぜ合わせる作業を省くことは出来ません。しかし、肥料をまく時期が遅くなり過ぎると越冬に影響が出る可能性もあるので、作業はそれほど遅らせたくない…。そんな思いからの判断になります。

 

まだ土と混ぜ合わせる作業は残っていますが、今日全ての畑で肥料をまき終える事が出来たのは良かったと思います。もし肥料をまきすぐに浅耕をしたのでは、全ての作業を終えるまでに10日以上は必要になったでしょう。

雨の影響も受けてしまいましたが、先に肥料をまいてしまった方が作業の効率も良かったと思います。あとは土と混ぜ合わせる作業になり、機械を使用するため体力的に楽になるのも良いポイントでしょう。

 

今後も雨が多そうな予報が続いているため、天候に振り回される日々が続きそうですがここぞというタイミングで手入れを進めて行きたいと思います。

久しぶりの虹!!

今日も昨日と同じような空模様になりました。午前中は雲が中心であり、お昼頃には雨が降り出しました。ただ、午後は雨が止む時間帯もあったため少しですが午後にも作業を行うことが出来ました。

今後も雨が続きそうな予報なので、雨が止んている時を狙って作業を進めて行くしかないですね。

 

ただ朝方には青空が広がる時間もありました。時間にして1時間も無いくらいでしたが、そのうちの数分間はさらに『虹』も!!

虹を見たのは本当に久しぶりのこと。やっぱり気持ちが上がりますね(^^♪

写真は虹が薄くなってしまったタイミングで撮影したのでちょっと分かりにくいですね。写真の中央やや右寄りのところに虹が出ています。

 

この時は東の空からは太陽の光が降り注ぎ、少し霧雨が降ってしました。虹が出る条件が整っていたことになりますね。

普段の生活の中でも虹を見たのも久しぶりの事になりますし、雨が降っている時などは畑へ出る事がほぼ無いため茶畑で虹を見たのはさらに久しぶりの事に…。そのため虹が見れた時はテンションが上がりました(^^)/

 

作業的に下を向くことが多いので良いひとときになりました。

まずは肥料まきから…秋の管理作業開始

今日はとにかく涼しい、正直肌寒さを感じるくらいの気温となりました。天気予報では晴れの予報が出ていましたが青空が広がることはほぼ無く、雲が主体の空模様。お昼過ぎからは雨がパラつく時間もあり、夕方からは静かに雨が降り続いています。

 

曇っていると蒸し暑さが増し体に堪えるかな…と思っていたのですが、気温は26℃までしか上がりませんでした。この時期であれば30℃くらいまで簡単に上がってしまいます。曇っていれば体感温度はさらに増すでしょう。

しかし、最高気温で26℃。しかも風も吹いていたことでとても涼しく感じましたね。秋…それも晩秋の頃の陽気のように感じた一日でした。

 

そんな本日から秋の肥料まきを開始(^^)/

これで秋の管理作業が本格的に始まる事になります。

秋は気温などの気象条件や葉の状態から光合成の効率が最も良くなりますし、根っこも一年で一番盛んに伸びる時期になります。

しばらく雨が降りやすい天気が続きそうなので、短時間で作業を進める必要がありますが、決して手抜きにならないように丁寧な仕事を心掛けたいですね。

お茶の花が咲く季節に

もっと晴れるかと思っていた8月最後の休日。ただ、気温がやや低めでさらに風が吹いてくれているためとても過ごしやすい陽気となっています。特に午後からは木が揺れる程度の風となり正直肌寒いくらいです。

曇っているのが少し残念ですが、気温だけで見れば非常に秋らしい1日だと思います(^^)/

 

そんな秋らしさを感じる日も出てきたこの頃。お茶の木にも秋を告げる変化が見られるようになりました。

 

お茶の花が開花

秋になるとみられるお茶の木の変化、その代表はお茶の花の開花です!

毎年9月頃から10月にかけて花が咲くようになります。花の大きさは100~500円玉程度。花弁は白色でたくさんの雄しべがまるで花火のように伸びてきている姿をしています。

それほど大きくなく可愛らしい姿をしているため、お茶の木を花を楽しむために育ててみても面白いと思います。

ただ収穫するためにお茶の木を育てている場合、なるべく花が咲かないように育てるのが良いとされています。理由は主に2つで、1つはお茶の木が花を咲かせるのは木が弱っているサインとされてるためです。

そしてもう1つは、花芽と葉を広げる芽は同じであり花芽になってしまうと翌年春に葉を広げる芽が減少してしまうことも理由になります。

 

ただ、どのような手入れをしていたとしても一切花芽が出来たり花が咲かないようにすることは出来ないため、あくまでも花が”多く”なりすぎないようにするのがポイントです。

ちなみに今年の開花は少し早めのように感じます。その分、開花時期が伸びミツバチが花粉や蜜を集める期間が長くなってくれると嬉しいですね。

 

お茶の蜂蜜も少し気になりますが時期的に越冬するための重要な食糧源になると思うので、仮にお茶の蜂蜜が獲れそうだとしても獲ることは無いでしょう。

 

お茶に花が咲きミツバチがやって来ているこの頃。ミツバチを狙ってスズメバチがやって来る事もありますし、時期的に活動が活発になる時でもあるため、外作業をする時は注意して行いたいと思います。