日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

自然の造形美

こんばんは。

今日の川根町上河内地区も昨日と同じような冷え込みとなりました。前日が寒かった分、より冷え込むかと思いましたが気温の数字的には同じでしたね。

ただ空気がより乾燥したのか、風があることが影響しているのか、日中の体感は昨日以上に寒かったです。

 

そしてこの頃の冷え込みにより冬らしい光景もしっかりと楽しめるようになりました。そのうちの一つはツララや氷ではないでしょうか。

昨日そして今日の冷え込みにより、多少は見ごたえのあるツララが出来ています。ツララが出来るのは今シーズン初では無いのですが、ここまで成長したのは今回の寒波による影響が大きいですね。

 

しかしながら私がまだ保育園に通っていた頃、滝の付近に横たわった丸太にステゴサウルスの背中のようなツララが出来ていたことが強く印象に残っています。

その頃は、それほど寒いと感じる事はありませんでしたが、現在では同じような規模のツララが出来ていない事を考えると気温が上がって来ているのかな…と思いますね。

 

もちろん、自然によって造られる物なので他にも様々な力が関わって来ているのでしょう。何か一つに原因をまとめる事は出来ないと思います。また過去の出来ことなので思い出による補正みたいなものがかかっている可能性もありますね。

 

しかし気温は数値で客観的に比較できますし、気温が上昇傾向にあることは確実。ここ十数年という短い期間であっても変化が見られていますね。

今シーズン初の雪化粧

こんばんは。

今日は予報通り今シーズン一番の冷え込みとなりました。手元の温度計で-4℃まで気温が下がったのですが、日中に気温があまり上昇しなかった方が堪えましたね。

 

ただ-4℃程度の冷え込みであれば、十数年くらい前であればちょくちょくあった事。氷の張り方から考えると、もっと冷え込みが厳しい日が続いていたと思います。

そう考えると気温が上がってきている事を実感しますね。

 

なお心配していた路面の凍結ですが、当地区ではほとんど発生せずに済んでくれました。融けた雪で路面が濡れていたので凍るだろうと思っていたのですが、風が強く空気も乾燥気味だったのでしょう。

夜の間に大部分が乾いてしまい、一部の窪みが凍っているだけで済んでくれました。

ただ、一部とはいえ凍結している事に変わりありません。

僅かな面積であっても滑るので、完全な凍結路でのスリップとはならないですが、焦って運転操作を間違えるなどして事故を起こす可能性も高いでしょうし注意は必要ですね。

 

また写真は凍った部分になるのですが、遠目で見た時や運転中であれば瞬時に判断するのは難しいでしょう。凍っている事を前提にし、カーブや橋の上ではしっかりと速度を落として運転する事が必要になると思います。

なお今回の雪はそれほど積もる事はありませんでした。気温などの条件から考えるともっと降ったり、積もる可能性もあったと思うので、この程度で済んでくれてよかったと思います。

 

なお下の写真は一昨年の雪化粧時の茶畑です。雪が降ると厄介なのですが、同時に雪化粧した茶畑も見たいですね。

 

凍結注意

こんばんは。今日は午後から雪がちらつき始め、上河内地区では日が暮れた頃からブワッと雪が舞うようになりました。最初はすぐに融けていたと思うのですが、今ではうっすらと雪化粧し始めましたね。

今回の寒気により、今シーズン一番の冷え込みになると予報されています。静岡県の市街地の方では氷点下になる事はそうそうないのですが、予報にはしっかりと-表記が出出ているほどですね。

 

そのため明日の朝、路面の凍結には最大限の注意が必要です。雪や雪が融けた水により、路面凍結のリスクはかなり高まっています。雪の予報は今夜遅くまで、その後は晴れて気温が下がりそうなので、放射冷却が発生すれば冷え込みは厳しいものとなるでしょう。

道路は濡れていて冷え込みが厳しくなるという事は、路面凍結が高確率で発生すると言えます。

 

幸いなことに明日は市街へ出掛ける所用は無いため、家や地元でゆっくりと過ごすつもりでいます。

みなさんも、明日朝の冷え込みなどにはお気を付けください。

原木シイタケも春の準備を

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は午前中を中心に弱い雨が降る事がありましたが、雨量的にはかなり少なく午後からは青空が見える時間もありました。

心配していた雪とはなりませんでしたが、雨により路面は濡れた状態。明日以降の冷え込みによっては凍結する可能性があるため、もうしばらくの間は冷え込みと道路状況に注意して過ごす必要がありそうです。

 

静岡県は温暖であること太平洋側の地域でもともと雪が降りにくい事から滅多に雪が降ることは無いのですが、山間部であれば年に数回は雪が降ることもあります。

当上河内地区もシーズンに2~3回は降ることがあり1回程度は積もるのですが、今シーズンに関してはまだ雪が降る日もありません。特段暖かい訳ではないのですが、珍しい冬となっています。

 

ただ、今回の冷え込みにより雪が降る可能性もあるということで、念には念を入れた行動を心掛けたいと思います。

 

ショックを与えて

今日は天気が悪い事もあり、山林内の原木シイタケの手直しを行いました。

 

手直し…というのは、組んであった木の一部が崩れてしまていたのでその復旧になりますね。

何らかの影響により朽ちてしまったのか、それとも何かしらの野生動物が入って来たのか…。作業中血を吸って膨らんだマダニの姿を確認できたので、野生動物の可能性が高いですね。

周辺にネットは張ってあるのですが、シイタケを食べにニホンジカカモシカが入ってくる事もあるので油断は出来ません。

 

ただ、木にショックを与えた方がシイタケの発生が良くなる傾向にあります。ハンマーでたたいたり、木をひっくり返すなどして組み直したり、電気でショックを与える方法もあるようです。

 

今回は崩れてしまった木を直すのですが少なからず気に衝撃が加わるため、春のシイタケの発生が良くなると嬉しいですね。

 

原木シイタケを管理している場所は、スギとヒノキそして少しの雑木が生えている林の中です。

スギやヒノキは真っ直ぐ伸び一年中葉を茂らせてくれているため、ほだ木が乾燥しないような天然の日よけとなってくれます。特に、乾燥させたくない夏場の上から降り注ぐ光をしっかりと遮ってくれますね。

 

対して冬は太陽の位置が低いため、横から差し込むように光が届きます。想像以上に光が入って来るので夏よりも断然明るいですね。

原木のシイタケにとって乾燥は大敵ですが、ジメジメしすぎるのも厄介で適度な光も大切になります。スギやヒノキの林はまさに適した環境なのです。

 

もちろん寒冷紗を張ったりスプリンクラーを設置することで人為的に適した環境を作り出すことも出来ますが、現状趣味程度の栽培なのでその場の環境を活用した管理をしていこうと思います。

後発酵茶の「碁石茶」を頂きました

一月も後半となり、年末年始の雰囲気から節分(恵方巻)やバレンタインの気配が強くなっていますね。立春は八十八夜のカウントダウンが始まる日でもあるため、その前実となる節分も意識しています。

とにかく春が待ち遠しいこの頃です。

 

高知の碁石茶

昨年の夏に高知県へ旅行しに行きましたが、その際「碁石茶(ごいしちゃ)」を購入しました。すでに飲んではいたのですが、今回改めて投稿したいと思います。

 

お茶には製法によりいくつかの種類に分けられます。

最も我々に身近なのが緑茶ですね。お茶の葉を収穫しなるべく早い段階で蒸したり炒ることにより、葉の中に含まれている酸化酵素の働きを抑え作られるお茶になります。

 

そして紅茶は緑茶とは逆に酸化酵素の働きを活用して作られるお茶です。

収穫後は萎凋(いちょう)と呼ばれる葉を萎れさせる工程があり、お茶の葉に熱を加え酸化酵素の働きを止めるのは製造の一番最後となります。

 

青茶(ウーロン茶)はその中間的なお茶になりますね。

 

そして今回の本題「碁石茶」は後発酵茶と呼ばれるお茶です。また真の発酵茶と呼ばれることもあるようですね。

と言うのも、本来発酵とは微生物の働きを利用したものになります。しかしながら、紅茶の製造でも発酵の工程があり、お茶の発酵は紅茶製造時の”発酵”の印象が強いです。紅茶の発酵は微生物の働きを利用したものでは無いので、正確には「発酵」にならないのですが…。

対して碁石茶はちゃんと微生物を利用してお茶を発酵させています。そのため、真の発酵茶と呼ばれることもあるのです。

またその他の別名として「漬物茶」というのもありますね。これは蒸した後、漬物のように漬け込んで発酵させることから来ていますね。

 

やや酸味のある味

碁石茶は乳酸菌が主に働いて作られたお茶であるため、乳”酸”菌の名の通り酸味を感じられます。普通のお茶ではまず感じる事のない味になるため、初めて飲む方はお茶なのか何なのかよく分からないかもしれません。

個人的には昆布の出汁(濃い目に抽出)に似ているような印象を受けました。

 

始めは少し飲みにくさを感じる事もあるのですが、飲んでいくとまた飲みたい…という気持ちになるのも事実。独特で面白いお茶なのです。

 

正直、味などの感想をもっと伝えられれば…という思いもあるのですが、その独特な味を伝えるのには限界があるので機会があれば飲んでみて頂きたいですね。

 

ちなみに隣県である徳島の「阿波番茶」も日本の後発酵茶の代表格です。今度は、阿波番茶との飲み比べなどもしてみたいですね。

今年は期待できそうな幼木園

再び冬らしい寒さが戻ってきた川根町上河内地区。昨日今日はキツイ霜も降り、空気も乾燥しがちな冬らしい天候となっています。そして今後しばらくの間は寒気の影響により、気温が一段と下がる予報が出ていますね。

二十四節気の「大寒」も過ぎた頃になるため、時期的には一年で最も冷え込みが厳しくなるでしょう。週単位で見れば寒暖差が大きくなるので、体調管理などには気を付けて過ごしたいと思います。

 

ただ、冬らしい寒さの一方で少しずつ日が長くなっている事も実感しています。少し前までは夕方五時を過ぎるとすでに真っ暗になっていましたが今ではやや明るい状態です。

日照の山場に対し気温の山場は少し遅れるため、今回の寒さを乗り越えればその後は春らしさを感じる機会も増えていくのかもしれない…という期待も持っているこの頃になります。

 

二度目の収穫を控えて

本日は幼木園の草取りを主に実施。

数年前に植え付けたお茶の木もだいぶ大きく育ってきました。

まだお茶の木が枝葉を広げている部分とそうでない部分が同じくらいの割合となっていますが、ここまで育てば今後の拡大はより順調に進むでしょう!

 

植え付けた年は地下の生長が主となるため、地上部の生長はそこまで活発には生りません。二年目も極端に大きくはならないですね。

ただ三年目からは徐々に枝葉を広げるのが早くなり、その後はどんどん横へと株を広げて行きます。

 

そして七年ほど経過すると大人のお茶の木と同じ大きさになり始めますね。収穫も六・七年目くらいから一気に増え始め、十年ほどすると安定した収穫量を見込めるようになります。

 

なお、収穫の開始は木の状態にもよりますが植え付けをしてから四年目くらいになります。初めての収穫はやはり量が少ないですが、収穫しない場合も株を充実させるために伸びた芽を刈り落とす必要があるため、お茶に加工するために収穫という選択をしていますね。

昨年が初めての収穫となり今年は二度目。昨年よりもお茶の木が大きくなっているので何事も無ければ確実に収穫量は増えるでしょう。

 

幼木園の収穫量の増加は、今年の一番茶シーズンの楽しみの1つです。

久しぶりの青空 そして冬の草取りを実施

こんばんは。

今日は久しぶりに朝から晩までしっかりと晴れてくれました。一日を通して晴れてくれたのは約一週間ぶりになるかと思います。久しぶりの青空に自然と気分が良くなった一日となりましたね!

なお晴れたので朝方の気温は低めに。キツイ霜も降りました。

また強い風が吹き荒れる状態でしたが、日差しがしっかりと届いた事もありそこまで寒さは感じませんでした。

 

とは言え、今後は寒気の影響により気温が下がる予報が出ています。場合によっては雪が降る可能性もあるということで、念のための行動や予定を組んで行きたいと思います。

 

今日は久しぶりの晴れという事で、冬草の草取りを少し進めました。

空気は乾燥気味であり日差しがあるので、土をしっかりと払えば草の根っこが乾き枯れやすくなります。これが曇りだったりすぐに雨が降ると根っこが完全に乾かず、草取りをしたのに再度根付いている事もありますね。

実際、先週の火曜日辺りに取った草は枯れずに残っていたほどです。

 

一月は少しずつ草取りを進めながら、春の肥料まき一回目の開始を待とうと思います。