日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

春ジャガの種イモを植え付け

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は晴れ。快晴とはなりませんでしたが、しっかりと日差しが届きましたね。

 

手元の温度計で最高気温は15℃となりました。風は穏やかで日差しが届く場所であれば、数字以上に暖かく感じたのも事実です。

様々な植物が休眠から目覚め、本格的な春へ向けて動き出しているように思います。

 

お茶の木も順調にいけば今月末頃には早生品種である「おおいわせ」で萌芽が始まるでしょう!

 

種イモを受け付け

春の肥料まき2回目が終わり次は土を混ぜ合わせる浅耕作業を行うのですが、今日は一旦自分やうちのことを行いました。と言うのも、ジャガイモの種イモの植え付けや地区の経理などの事務作業などこの時期に行いたい事があったので、今日に関してはそちらを優先する事にしたのです。

なお、浅耕作業は明後日の月曜日から始める予定でいます。2日から3日あれば終える事が出来ると思うので、しっかりと作業を進めて行きたいと思います。

 

春の家庭菜園、先陣を切るのはジャガイモの種イモの植え付けになるでしょうか。

料理などで利用する頻度が高く、家庭菜園で育てる作物としては育てやすい特徴があります。

また、様々な品種があり掘り起こしイモを収穫する時のワクワク感はとても面白いですね(^^)/

種イモの準備は少し前から行っていたので、今日は植え溝を掘り植え付けるだけでした。ただし、いつもとは少し変えている点もあります。

 

写真でも分かる通り畑の半分にカヤを入れてあります!

というのも、昨年の秋ジャガ栽培で結果としてカヤをすき込んだ場所でのジャガイモの出来が良かったので、今回意図的に試してみようと思ったのです。

 

この辺りではどうしてもこれからの季節雨が多くなってしまいます。ジャガイモはそこまで水を欲しないため、水はけや通気性が良くなり出来が良くなったのかなと思いますね。

 

今回はカヤありの区画とない区画を明確に設けました。果たしてどのような違いが出るのか、この点に関しても楽しみです。

よいお茶づくりはよい土づくりでもある

こんばんは。

今日は昨日の天気から一転、風は穏やかで空は雲が覆っている一日になりました。昨日は強風で肥料をまく作業が行いにくかったのですが、今日は風が穏やかで作業しやすかったですね。

また朝露や霜も降りてなかったので、カッパと長靴の出番もありませんでした!

※濡れた状態だとカッパと長靴を履きます。ただ歩きにくかったり、水滴で濡れるのと肥料の粉末が付着するので汚れやすくなるのが厄介です。

 

今回もまず肥料をまく方を優先しているのですが、昨日そして今日としっかり働いて無事にまく段階は終える事が出来ました。

 

土づくり

農業=土づくりというイメージは強いと思いますが、私自身も土づくりは重要だと思っています。もちろん土づくりが全てでは無いのですが、作物を育てる上でかなり重要な点になりますね。

土づくりは作物全般に当てはまる基本的な知識もありますが、作る作物によっては微妙に好む土の状態が違うのです。

お茶の木の場合は他の作物よりも酸性の土を好むとされています。また微量要素も適切に補給する必要がありますね。

ちなみにお茶の木は酸性の土を好むと言いましたが、土が酸性になるのは植物が栄養分を吸収する事や雨による影響が大きいとされています。そのため、栄養分を積極的に吸収するため酸性になりやすくなり結果として酸性の土を好むようになったのか、最初から酸性の土を好んでいたのか…お茶の木がどのような進化をたどり酸性の土を好むのかは気になる所ですね。

 

また原産地が中国雲南省付近という事で、もともと温暖である程度湿潤な環境を好みます。

雨や気温に関しては問題ないのですが、近年夏場に雨が少なくなる事も多く散水設備なども無い状態なので、土の保水性を維持していく事は重要な課題だと思っています。

 

毎年浅刈り作業や秋のナラシ(刈り落とし)では大量の枝葉を刈り落とします。正確には量れないですが、両方合わせて少なくとも1t以上はあるでしょう。

枝の部分は硬いので少し分解に時間がかかりますが、葉の部分はそれほど時間がかからず分解され腐植などに変化します。冬の間は気温や地温が下がり微生物の働きも低下しますが、昨年秋に刈り落とした枝葉も順調に分解されていますね!

 

このように腐植豊かな土をつくっていく事で、肥料分や水分をしっかりと蓄えられるような状態にしていきます。

お茶の木が充実した葉を茂らせしっかりと光合成を行い栄養分を蓄える事が出来れば、良いお茶を収穫する事が可能です。なるべく安定的に養水分を供給できるような土の状態にしていきたいと思っています。

春の肥料まき2回目を開始

こんばんは。

今日は真夜中に激しい雨が降ったようです。何となくですが、雨音で目が覚めた記憶があります(ウトウトしてたのでせんめいではありませんが)

しかし、明るくなる頃には止みその後は良く晴れた空が広がりました。地面は濡れていましたが、あまり雨が降ったような感覚にはなりませんでしたね。

 

なお日中は、とても風が強かったです。

一定の方向から吹き続けている訳ではありませんでしたし突然強く吹く事もあり、転びそうになったことも何回かありました。そんな風の強い状況でしたが、春の肥料まき2回目を開始したところです。

 

肥料まき2回目

春の肥料まき2回目も配合肥料を使用します。

1回目に使用した肥料とは配合している肥料の種類が変わっていますが、春の肥料まきでは土づくりや長期的な栄養補給の面が強いので、有機質主体である事には変わりありません。

まずは肥料をまき、その後土と混ぜ合わせる浅耕作業を行う予定です。

ちなみにですが、作業回数を減らすために一度にまいてしまうと根っこがダメージを受けたり(焼ける)大雨が降った時などに流亡する可能性が高まります。手間はかかりますが、回数を分けるのも肥料の適切な利用には重要になるのです。

 

これは有機質肥料や化成肥料どちらであっても同じになります。有機質肥料でも一度に大量に使用すれば問題が発生するため、無条件で土に優しいわけではありません。

使用する資材がどのような特徴を持っているのか、栽培している作物の特性はどのようなものなのか…これらをしっかりと考え資材を決める必要があるのです。

 

ただ近年は長雨になったり高温少雨の日が続いたりする事もあり、天候を考慮するのが難しくなってきていますね。どのような状況になってもある程度は対応できるように準備はしてありますが、やはり極端な天候にはなって欲しくないものです。

 

1回目の肥料まきの時はまだ寒さが厳しかったですが、それから1か月が経過し少し暖かくなってきています。地温も上がり肥料や有機物の分解が進んだり、お茶の木も養水分の吸収を始めている事でしょう。

土もお茶の木も冬を過ぎ、今年も育ち始める時期になりました。

茶草場整備を開始

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝から午後の早い段階までは良く晴れました。ただ午後3時ごろになると完全に雲が空を覆った状態に。夜からは雨が降り出す予報が出ていますが、予報通り雨が降りそうな空模様に変化しましたね。

 

今日は雨前という事で、茶草場の整備をとりあえず行ってみる事にしました。一旦行ってみて、作業の流れや必要な物を確認する試験的なものになります。

 

シカなどに踏み荒らされた斜面

今回の茶草場整備では、シカなどが何度も通る事で崩れ始めてしまった斜面を守るために土留めの作成を行います。

斜面を何度もシカなどが通るため、イノシシのように掘り返されなくとも徐々に植物が消失し土がポロポロと落ちてきてしまっています。場所によってはズルっと土の塊がずれたように感じる所もあるほどです。

 

そのままにしておくと土が崩れるのが進みますし、大雨が降った時などは土砂崩れを引き起こす可能性が高まるでしょう。どちらにしろ茶草場の状態としてはあまり良くないので、土留めを作成し土砂の流出を防ぐことを第一段階とします。

なお、第二段階として土留めを作成した所にススキ(カヤ)を植え付ける予定です。これは植物が斜面を支えているもともとの状態に戻すためになりますね。新たな被害とのいたちごっことなりそうですが、何もしなければ決して状況は改善しないので土留めの作成やカヤの植え付けを行います!

 

資材は自前で用意

今回の土留めで使用する資材(木)は完全に自前で用意します。

昨年、原木シイタケ栽培に利用するために太めの部分を中心に切り出しましたが、細めの枝の部分はまだ残っている状態なので、そちらを利用して土留めを作る事にしました。

 

写真は当時、木を伐り出す前に撮影した物になります。枝の先端の方は利用せずそのまま残してありましたが、まだある程度の硬さがあり腐ってはいません。キノコが出てきている物もあるので分解が始まりつつあると思いますが、まだ十分に利用できる状態だったので今回細い枝も活用することにしました。

なお、杭などを購入して用意するとなるとなかなかお金がかかります。土留めなどの作成は必要になりますが、さすがに資材を購入舌のではお金がかかりすぎてしまうので基本的には自前で資材を用意しないとですね!

 

予想よりも多く行う必要が

取り合えず今回試験的に土留めの作成を行ってみて率直に思った事としては、作業前に予想していた土留め作成の箇所を大きく超える数を作成する必要がありそうだということです。

作業をしていて、予想以上に斜面がもろくなっていたり植物が消失している所が見られました。そのままの状態では多くの不利益が出てくるため、あそこもここも土留めを作りたい…となったのです。

 

その一方で、しっかりと保持される杭の長さなどが分かったので試しで行ってみて良かったですね。短い杭を用意したのでは無駄になっていたところでしょう!

 

明日からは春の肥料まき2回目を開始する予定でいるので、茶草場の整備からは一旦離れてしまいます。春の肥料まきが終わったらあるいは3月の下旬頃にしっかりと進めて行きたいと思っているところです。

本格的な花粉シーズン到来

こんばんは。

今日は茶草場の補強準備と飛び出た枝葉を除去する作業を進めていましたが、若干風が強く午前中を中心に花粉がブワッと飛ぶ瞬間を見る事がありました。

今までは花粉症の症状はあまり出ていませんでしたが今日はクシャミなどの症状がはっきりと出たので、個人的な症状からという事にはなりますがいよいよ花粉の飛散量が増えてきたなと感じているところです。

杉の木はまだ大半が赤い状態であり、今にも花粉が飛びそうな状態。気温などの気象条件はすでに満たしているので、いつ飛散してもおかしくないと思います。

今後は雨も降るという事で、より花粉が飛散しやすい状態になりそうですね。

 

この時期になると風が少しでも吹くとブワッと白い靄が広がります。花粉が飛んでいるのをすぐ近くで見ているので、鼻や眼に出る症状からだけでなく見えている光景から鼻がムズムズしてくるほどです(^^;)

 

そして明日の夜から明後日の朝にかけては雨が降る予報が出ています。

雨が上がり次第、春の肥料まき2回目を少しずつ進める予定でいるのですが、まさに花粉の飛散がピークの時に…雨上がりで花粉症の症状がより出やすそうな時に作業を行う事になりそうです。

くしゃみをしながらの作業となりそうですが、頑張っていきたいと思います。

 

ちなみにですが、花粉症の症状を持っていますが杉の木自体は嫌いになれなかったりします。生活をする上で最も身近な木になるかと思いますし、木を育て利用する事(建材や家具の材として利用している期間)は炭素の固定にも繋がります。杉の木は生長が早いので炭素の吸収も早いと言われていますしね。

地球温暖化対策として太陽光発電を推進しているのも分かりますが、木材を利用することをもっと推進しても良いのではないかと思っているほどです。

早春恒例 防霜ファンの点検

こんばんは。

今日は完全に家庭に関する事になりますが味噌づくりを行いました。

大豆を10㎏分購入してきて大きな鍋で4時間ほど煮た後、こちらも買ってきた米麹と塩を混ぜ合わせての味噌づくりです。ちなみに我が家で作る味噌の割合は大豆2:麹1:塩1で作っています。

昨年作った味噌もまだ3分の2以上残っている状態であり熟成中です。今回の味噌を食べ始めるのは少なくとも2年以上先の事になると思いますが、しっかりと熟成させる期間を確保出来ているので楽しみが長続きしますね。

 

今週まではお茶の仕事の方もそこまで忙しくないため、私的にやりたい事などを進めてきたいと思っています。

 

防霜ファンの点検

昨日、日曜日の朝に防霜ファンの点検を行いました。

防霜ファンの点検では実際にファンを動かし、羽が回るかどうか首を振るかどうかを確認します。分かりやすく言えば、扇風機と同じ動きをするかどうかの確認になりますね(^^)/

 

ファンの回転は分かりやすいのですが、首振りはゆっくりなので遠くにあるファンは正直分かりにくかったりします。少し前までテレビで度々やっていたアハ体験みたいな感じになります。

 

なお今回の点検では5機、首を振らない防霜ファンを確認することが出来ました。寒さや昨年の5月以降稼働していない事もあり、グリスが固まっている事などが影響しているかもしれません。

取り合えず、ファンが一切動かない物はなかったので大きな故障はありません。また、回路や制御盤の方にも異常は見られなかったので良かったです(雷を受けると故障する事もあります)

 

今回の点検で確認できた以上は、地元の電気屋さんに一応確認をしてもらいます。

防霜ファンの稼働は3月の中旬頃からになるので、修繕や確認をする期間を設けるために毎年2月の中下旬に防霜ファンの点検を行うようにしています。

 

防霜ファンの点検を行う時期になると、萌芽の時期が近付いてきたことを実感しますね。

原木シイタケ 春子が続々と発生

もっと気温が下がるかと思っていたこの頃。確かに一週間ほど前と比べると寒く感じますが、気温低下の予報が出た時に予想していた寒さよりは暖かく感じます。

そして今後は気温が上がりそうな予報が出ていますね。週間天気予報も1か月や3か月の長期予報でも気温が高い傾向の予報となっています。今後はより春らしさを感じる日々となりそうです。

 

そして気温が上がれば次第に原木シイタケが発生し始めます。

昨年は食害を受けてしまい収穫が少なかったですが、今年は対策をしてある状態なので楽しみにしているところです。

 

春子が発生

春に出るキノコのことを春子と呼ぶのですが、我が家では春に発生する傾向にある品種を育てています。気温の変化などを察知してキノコの発生が始まるのですが、下の写真のようにキノコが出始めるのを見るのは春らしさを感じる光景の一つになります。

こちらの原木は、菌を植えて3年以上は経過した物になると思います。菌糸は十分に回っている状態だと思いますし、気象条件さえよければ大量にキノコが発生してくれる事でしょう。

ただ、あと1~2年もすると原木としての寿命が尽きてしまうのでそれまでの楽しみになりますね。

 

原木の置き場所はスギやヒノキなどの針葉樹の林です。

夏場はしっかりと直射日光を遮ってくれますし、太陽高度の低い冬場は適度に日が当たり木を温めてくれる特徴があります。

上の写真でも手前側と奥側で微妙に日の当たり方が違い、より日が当たる手前側の木の方が早い時期からキノコが発生するなどの変化がありますね。

 

かと言って、冬に葉を落とす落葉樹の林の中では乾燥し過ぎてしまうため、キノコの発生量が少なくなるなどしてしまいます。何でもそうですが、極端すぎるのは良くないのです。

 

なお寒冷紗で日差しを遮ったり、スプリンクラーなどで散水すればより安定的に生産が出来るようになります。

が、そこまでの資材を投入するのは難しい事や現状自家消費程度にしかならない規模であるため管理の方はかなり省力で済ませています。それでも生のままでは食べきれないほど発生してくれるので、キノコの栽培の面白さを感じる事が出来ています。