日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

2024年の振り返りとベストショット

2024年大晦日

午前中は雲が少し広がっていましたが、お昼ごろからは澄んだ青空が広がるようになりました。気温はこの時期らしい数字ですが風が強く、青空が広がってからは少し寒さを感じるようになっています。時雨れるほどの天候では無いため、もっと厳しい天候の時と比べると穏やかな天候だと言っていいかと思います。

 

あと数時間で年越しというところまで2024年も来ましたが、今回は改めて今年の振り返りを行うとともに個人的に気に入っている写真などをまとめて投稿していきたいと思います。

 

2つの大きな出来事

今年は大きな転換点となった一年でした。どれも個人的なものにはなってしまいますが、まずは法人の設立!今年の3月、経営移譲に伴い法人の設立まで一気に行ってしまう事にしたのです。

売上的には法人化するメリットが一切ない金額ではあるのですが、将来的なことを考えてこの判断をしました。近い将来上河内地区内でもお茶づくりを辞める方が増えていく事が考えられ、農地を貸して頂けるのであればある程度まとまった面積を管理することになります。個人間で農地の貸し借りをするよりかは法人にした方が貸し出しやすいと思いますし、支援も受けやすいのでこの点が決め手となりました。

また、いざ規模が大きくなった際に法人化すれば、それはそれで大変な事もあるかと思います。規模の小さい今のうちから法人の運営に慣れていくのが良いかなと思ったこともありますね。はじめは小さく、徐々に大きく育てていく戦法です。

 

そしてもう一つは私の母校と連携してのお茶づくりを始めたこと。

貸して頂いた農地が地区の集会場とあまり距離が離れておらず、何か新しいことが出来ないかと思い学校と連携したお茶づくりを考えました。普段のお世話はこちらで行い、主に収穫は一緒に取り組みます。そして出来たお茶の最低半分は寄付させて頂き、学校祭などのイベントで来場された方へ提供したり販売したり・・・。今までもイベント時に呼んでいただきお茶を提供したことがあったのですが『せっかくであれば一緒に作ったお茶の方が面白そうだな…』そんな思いが湧きあがってきたことからこの取り組みが始まりました。

 

なお、この取り組みを始めるにあたってお茶の木も新たに植え付け、一から育て始めるところから始めます。昨年の12月はその準備としてお茶の木の伐根作業を行っていましたが、今年の秋に一品種植え付けを行いようやく本格的に取り組みが始まりました。

まだ始めたばかりなのでどのような形になるのかまだしっかりと描けていない所もありますが共に学び歩んで行ければと思っています。

 

2024年ベストショット

ここからは今年撮影した写真の中から個人的に特に良いなと思った物をまとめて投稿していきます。

今年は昨年までと比べるとやや少なめの枚数となります。撮ってきた写真もいくらか少なかったかもしれないですね。

 

今年も残り数時間と言ったところまですでに来ております。今年も無事に一年を過ごせそうなことに感謝するとともに、来年がより良い年になることを願いつつ新たな年を迎えたいと思います。

 

改めて今年も拙いブログにお付き合いいただきありがとうございました。良いお年をお迎えください。

雨を願う12月でした

こんばんは。

ついに明日は大晦日。今年も残り1日、もう日数で数えるより時間を数えた方が良い段階になりつつありますね。今年もいろいろな事があったので、それを振り返りつつ明日を迎えたいと思います。

 

ただ今回は今年の振り返りでは無く、今月の振り返りです。

今月最も意識したのは雨。今年の12月中はほとんど雨が降りませんでした。短時間、地面を少し濡らす程度の雨はありましたが、地中まで水分がしみ込んでいくような雨量はありませんでしたね。

雨に期待するのは水分の供給。そのため雨を『水分を供給するもの』として考えると今月に関しては雨が降らなかったと言ってもいいかもしれません。もともと12月は雨が少ない季節ではあるのですが、今年に関してはその傾向がより強くなっていると思います。

週間天気予報を見ると年末年始も雨が降ることは無さそうです。乾燥傾向が強まっている状態で年末年始を迎えるため、場合によっては生活用水が一次的に足りなくなる可能性もあるだろうと思っています。年を越すにあたってこの点は少し心配になります。

 

長期予報を見ても1月は雨が少なそうなので、来月も変わらず雨を求める日々を送る事になりそうです。

年末恒例の餅つき

こんばんは。

ついに2024年もついに残り2日となりましたね。つい最近12月になったと思ったのに、ここまであっと言う間に日が過ぎてしまったような感覚になっているこの頃です。

 

間もなく年越しなので、昨日は年末恒例の餅つきを実施。

年末に行う最も大きなイベントが終わり、年越しへ向けた準備も整いつつありますね。

 

そして茶畑での作業の方も一昨日でいったんお休みに。一切畑などへ出ないわけでは無いのですが年末年始のお休みと言う形にしていきます。ただ、年末年始はある程度まとまった時間が確保できる期間でもあるため、罠の設置数を増やすなど獣害対策への力はより入れていく期間にしています。そのため完全なお休みとは言えないかもしれないですね。

一昨日や昨日は風が強く時々風花が舞ってくるような厳しい天候となりました。が、本日は昨日までの状況と比べると比較的風も弱く穏やかな天候になり、少し過ごしやすくなったと思います。このまま穏やかな年越しとなって欲しいものです。

秋に植え付けたお茶の木たちへ水やりを実施

こんばんは。

今日はとても風が強い一日となりました。気温はここ数日で比較すると若干高めであり風さえしのげれば少し暖かさを感じることも出来ましたが、体がふらついてしまうくらい吹くこともあり風により体温を奪われるような感覚を覚えた一日でしたね。

この風の強さにより木々の枯葉が一段と落ちることとなり、道路には葉っぱが散乱している状態となっています。道路わきには今まで落ちた葉っぱが溜まっているところもあるので、時間があれば道路掃除も行っていきたいと思います。

 

水やり事情

本格的に冬が始まってからというものの雨がほとんど降らず、かなり乾燥気味となっています。そして今後も雨が降りそうにない予報が出ていることから、秋に植え付けたお茶の木は根の張りが不十分なこともあり乾燥の影響をもろに受けてしまう可能性が…。そこで水やりを行う事にしました。

 

なお、普段であれば水やりを行うことはほぼありません。と言うのも、管理している畑の多くは山の斜面にあり近くに水源があるような状態では無く水やりに使う水の確保が難しく、さらに散水用の設備なども無いからです。

一応農業用(防除や葉面散布で利用)に水を貯めてあるタンクはあるにはあるのですが、山の高い位置から取水しているため水の量が限られます。対して畑に水を撒くとなると、ある程度まとまった量の水が必要になるため水の十分な供給が出来ないのです。これが水やりを行わない、厳密にいえば行うことが難しい理由になります。

 

ただ、今回お茶の木を植えた畑は山の斜面では無く谷底にあり、近くを川が流れているという環境です。川から水を得ることが出来るため、水やりに必要な水の確保が簡単に出来ると言えます。

ポンプやホースなどの機械・道具は必要になりますが、水やりを行う際の一番の問題点となる「水の確保」が容易に行えるため、こちらの畑では状況に合わせ水やりを行っていきたいと思っているところです。

 

葉が落ちるのは通過儀礼

植え付けたばかりのお茶の木は根の張りが不十分であり、どうしても枯れたり葉っぱが落ちてしまう可能性が高まります。今まで行ってきたお茶の木の植え付けでは水やりを行うことが難しかったため植え付けの後は一旦葉が落ちてしまい、しばらくすると芽が再生してくるというような形になることがほとんどでした。そのため、葉が枯れ落ちてしまうのは植え付けたお茶の木の通過儀礼のようなものとなっていましたね。

 

今回植え付けたお茶の木たちも植え付け直後には水やりを行いませんでした。と言うのも植え付け前に雨が降る日があり土には水分が十分に含まれた状態、さらに植え付け後にもたっぷりと雨が降る日があったため水やり変わりとなったためです。

そのため、植え付け直後の根を土と密着させる目的で行うような水やりに関しては何ら支障が無かったのですが、その後は雨が降らない日が続いています。

 

土と根が密着しているとしても植え付けたばかりのお茶の木はまだ根が伸びていないため根の張りが不十分です。大きくなったお茶の木と同じように広く深く根が伸びていれば水分を得ることが可能となりますが、根の張りが不十分であり土の表層付近の限られた範囲のみからしか水を得ることが出来ません。土の表層は雨が降れば一番に湿りますが雨が降らなければ乾燥しやすいため、どうしても少雨・乾燥の影響を受けやすいと言えるでしょう。

実際すでに茶色く枯れてしまった株も見られますし、葉がカラカラに乾いてしまった株も見られました。なお、完全に茶色く枯れてしまった株は植え直しを春に行いますが、葉が落ちてしまったとしても芽が生きていれば問題ありません。春になると再び葉を茂らせます。

 

土が十分に湿るように

今回の水やりでは2時間ほどかけて一株ずつたっぷりと水を与えました。

とにかくたっぷりと水を上げるのがポイントです。乾燥傾向にある状態だと中途半端な量の水では土の中まで水が届きません。表面はしっかり濡れているように見えますが、少し土を掘ると中の方は乾いていることが多くあるのです。

土の表面が濡れているだけでは水が必要な所へ届いていないと言えるので、中途半端な量の水やりでは行う必要がありません。特に夏場であれば中途半端な水やりは逆に作物に悪い影響を及ぼすこともあるほどです。

 

なお冬場なので水やりを行う時間帯も少し注意します。朝方の寒い時間帯や夕方だと水が凍る可能性があり根っこがダメージを受ける可能性があるので、なるべく気温が上がっている時間帯に行うのが重要ですね。可能であれば翌日の冷え込みが穏やかな日を狙って行いたいところでもありますが、ベストな日を狙って行うのはなかなか難しくもあります。

 

年内は今回の水やりでもう大丈夫かと思いますが、雨が少ない日々は今後も続きそうです。少なくとも年明け後しばらくも雨には期待できそうにないので、1月上旬中には再度水やりを行えればと思っています。

遅れて色付くとあるカエデの木

こんばんは。

今日は朝の冷え込みがここ数日で比較すると厳しくなり-3℃まで下がりました。晴れて風が穏やかだったこともあり放射冷却で冷え込みが厳しくなったのかなと思います。当然のことながら本日も霜が降りたものの、湿度が低いことが影響しているのか茶畑が真っ白くなるような霜にはなりませんでしたね。やはり連日の晴れで乾燥が進んでいるのだと思います。

 

乾燥が厳しくなればインフルエンザなどが流行りやすくなるなど体調面への影響が出やすくなったり、火事などの危険性が高まる事も考えられます。そして当然のことながら、水が不足することで作物などの生育に影響が出てしまったり、生活用水などに影響が出ることもあるでしょう。雨続きになるのも厄介ではありますが、最近は晴れが続いており乾燥気味であるため、土が十分に占めるような雨が降って欲しいと願う気持ちが強くなる一方です。

 

クリスマスですが

本日はクリスマスであり冬を象徴する日ですが、実は身近な所にまだ秋らしさを感じる物があります。それは紅葉したカエデの木です。

この木は元々遅れて色付き、周りの木がほとんどの葉を落とすような頃に最も鮮やかになる特徴があります。そのため、冬らしくなった頃に秋らしい光景を目にすることが出来る木ではあったのですが、今年は暖かな気温が影響し平年より紅葉がたいぶ遅れました。もともと遅れ気味だった今年の紅葉の影響と遅れて色付くこのカエデの木の特徴により最近になってようやく見頃を迎えたのです。

まさかクリスマスの頃に見頃を迎えるようになるとは思いもしませんでしたね。何なら年明けまで葉っぱが残りそうでもあるので、もしそのような事になればかなり珍しい事になるでしょう。

来年の春に伸びるお茶の芽たち

こんばんは。

2024年もついに残り一週間となりましたね。正直感覚的には年越しはまだ先の事のように感じてしまうのですが、クリスマスイブと言うことで嫌でも今年が残り僅かとなったことを考えざるを得ません。

なお今日はクリスマスイブですがクリスマスにちなんで?午前中は茶畑で手入れを行い、午後は買い物も含め献血に行ってきました。献血は一昨年くらいから始めたばかりであり歴はまだまだ短いですが、年に2回は行けるようにしていきたいと思っているところです。

茶畑の方では来年の春に伸びる芽たちの姿がはっきりと分かるようになってきたと思います。最近になって膨らんできた・・・という訳では無いのですが存在感は最近になってより感じるようになっています。あくまでも印象的なものなので、再萌芽してしまった芽を摘み取るようなお茶の木に近い手入れをしている事やお茶の木の表面を整えることで芽がより目立ってきたことが影響しているのではないかと思います。

 

今後3月頃までは芽の大きさに変化はありませんが、3月以降になると徐々に膨らみ始め今よりさらに存在感を放つようになります。そして4月頃になると萌芽が始まり、徐々に新緑が鮮やかな茶畑へと変化していくのです。まだ先の事にはなりますが、もう間もなく2025年が始まることを考えるとその時がより楽しみになってきますね!

体調不良から回復して

こんばんは。

最近は所用があったり体調を崩してしまいブログの方からも少し離れていました。一時体調を崩し回復したかと思えば再び体調を崩してしまう・・・そんな状況となっていたので、この土日は休息を主に取ることにしました。乾燥や冷え込みが続いていることが影響しているのかなと思いますが、皆さんもどうかご自愛しお過ごしいただければと思います。

 

ニュースを見るとインフルエンザなどの感染病も流行っているようですし、年末年始という季節柄忙しくて体調を崩しやすかったり、人との関わりも増える時期になると思いますし気を付けて過ごしていきたいものです。まあ、いざ感染してしまえば仕方が無いのですが、熱が出たりすることよりも検査の時の鼻をグリグリする奴が好きではないので、出来る限りそのような機会無く過ごしていければと思っています。

 

雨はほとんど降らず

21日土曜日は雨が降る予報が出ていました。降水確率もそれなりに高く久しぶりの雨に期待していたのですが、結論から申し上げると雨は降ったものの土を湿らせるようなものにはなりませんでした。これではお湿りとは言えないですね。

土曜日は朝の時点では見事な青空が広がっており「これから雨が降るのか?」と疑問を持たずにはいられないような状態でしたが、時間の経過とともに西の方の空から雲が広がってくる光景を見ることが出来ました。その後お昼ごろにかけて空を雲が覆うようになり、午後には雨がパラつき地面を濡らすような事もありました。

しかし地面を軽く濡らす程度であり、土の中まで水分がしみ込んでいくような雨にはならず、期待していたほどの雨量は無かったですね。

 

今後の天気予報を見ると雨予報が出ていないので、少雨・乾燥傾向はまだまだ続きそうです。年末年始は水の消費量が増えることから、生活用水の方が不足する可能性も高まってきたと言えるでしょう。

また、お茶の木を含めた植物の生育にも影響が出てしまう事が考えられます。ここまで、少雨が続けば乾燥と寒さによる気象災害である「寒干害」が発生する可能性が高まるでしょうし、秋に植え付けた苗木たちはより少雨の影響を受けてしまうでしょう。いくら冬で水の消費量が少ないとはいえ、少なすぎると生育に悪い影響が出てしまうのです。

 

なお、苗木を植えた畑は近くに川が流れていることから水やりを行う事も可能なので、気温を考慮して今週中に一度は水やりを行う予定でいます。そのほかの畑に関しては水やりが困難なので、今までの土づくりで堪えてくれることと雨が降ってくれることを願うのみです。

 

その他の作業として

あとは、相変わらず再萌芽してしまった芽などの刈り落としを進めていきます。

一日に行える面積は無理しないで進めても10aに満たないでしょう。それなりに時間が必要になるため年内に終えらえる作業では無く、来年以降も含め少しずつ進めていきたいと思います。

 

あとは、まとまった時間が確保できるので罠の設置を増やすなどシカへの対応もより力を入れていきたいと思っています。精神的にしんどい面もあるのですが、手を抜いたり目を背ければ自体はより悪い方向へ動くしかないので、自分に出来る範囲で出来ることをしていくつもりです。