日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

「かなえまる」「ゆめするが」にも秋肥を施しました

こんばんは。

土曜日は一日を通して雨降り模様。雨が止む時間もありましたが降る時は激しく降り、川の水もしっかりと増えました。近年は雨が降らない時は長期間降らず干ばつ状態になる一方で、雨が降る時は短時間に大量の雨を降らすようなことが多いように思います。

短時間に大量に雨が降ればその分影響も出やすいので、出来る限り勘弁してほしいものです。

 

まとまった雨から一夜明けた本日は雲が目立つ晴れ模様。もう少しカラッと晴れてくれれば過ごしやすいと思うのですがジメジメしっぱなしの一日でした。季節の変わり目なので仕方が無いのかもしれませんが、秋らしいカラッとした空気の日が待ち遠しいです。

 

「かなえまる」たちにも肥料を…

先週秋の肥料まきを執り行い無事に終了したところですが、最終日には少しだけ余った肥料を幼木の「かなえまる」「ゆめするが」にも施し、土と混ぜ合わせる浅耕作業の方も終えました。

植え付け一年目なので与える肥料の量は少なくて済みます。しかし、体を大きくするためには肥料などの栄養分が欠かせないので適度に与える必要があるでしょう。夏に一度肥料を与えましたがそれだけでは少なく、今回少し肥料が余ったこともあり追加で与えることにしたのです。

 

ただし、今年与える肥料は今回が最後です。

肥料の効果が冬まで続いてしまうと冬の寒さに弱くなる傾向があるため、これより遅い時期には与えません。幼木は元々寒さの影響を受けやすいため、これからの時期は冬を越すための準備をしていく事になります。

植え付け一年目としては申し分なしの生長をしてくれたので来年以降の生育につなげるためにも適切な手入れをしていきたいと思います。

秋の肥料まき工程は終了

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は時々日差しが届きましたが、全体的に雲が目立つ空模様となりました。天気予報では雨が降る可能性も考えられましたが、一瞬雨がパラついたのみで日中に降ることはありませんでしたね。

なんとか天気も持ってくれたので、秋の肥料まきの肥料をまく工程は無事に終えることが出来ました。

 

平年よりも長く

今回の秋の肥料まきは平年より約1週間ほど遅らせて作業を始めました。ここ数年気温が高めな傾向にありますが、今年は特に気温が高かったので少しだけ遅らせてみることにしたのです。ただ遅らせたと言っても僅かな日数なので大きな変化は無いかもしれませんね。

実際暑さが厳しく、平年と比べて作業は遅れ気味です。今日で肥料をまくのは終えることが出来ましたが、平年と比べると1.5倍ほどの時間が必要になるかもしれません。

 

今回終了したのは肥料をまく工程のみ。まだ土と混ぜ合わせる浅耕作業が残っています。肥料をまくのと土と混ぜ合わせる浅耕作業は2つで1セットみたいなところがあるので、秋の肥料まき一連の作業を完全に終えるにはもう少し時間が必要になりそうです。

 

少しずつ秋へ向かいそうな気配がありますが、まだしばらくは気温が高く推移するでしょう。熱中症には気を付けて今後も作業に取り組みたいと思っています。

8月下旬から一段と大きくなった「かなえまる」

こんばんは。

昨日から今朝にかけては時々雷も鳴る雨となりました。断続的ではないですが雨も激しく降ることがあり、雨音や稲妻で目が覚めてしまい軽い寝不足状態となっています。

土曜日くらいまでは、降水確率の高い雨では無いものの雨が降りやすそうな予報が出ています。秋の肥料まきはあと少しで撒き終えることが出来るのですが、天気によっては来週までかかるかもしれませんね。

 

「かなえまる」は一段と大きく

昨日は防獣ネットがシカに突破されてしまった旨の内容を書きましたが、そこの畑では新品種の「かなえまる」と「ゆめするが」を育てています。植え付け時から定期的に写真を撮り生育の進み具合を確認しているのですが、この半月ほどの期間で「かなえまる」はだいぶ大きく育ったように思います。

前回の撮影時(8月中旬頃)は上の写真の状態。今では下の写真の大きさにまで育ちました。

ちょうど、8月の中頃にたっぷりと降雨がありその後は晴れ続き。条件的には育ちやすいかなと思うので、特に上へと伸びる生育が進んだと思われます。

 

植え付け一年目でここまで育つとは思っていなかったので嬉しい誤算になりますね。そしてこの順調な生育は来年以降の生育にも良い影響を及ぼすので、来年の生育にもかなり期待できそうです。

今後は冬をしっかりと越す準備を整えたいので、9月中旬中に少しだけ肥料を与え、気温が下がり地上部の生長が完全に止まるまではそのままに…。そして本格的な冬がやってくる前に剪定を行い春を迎えるための姿にしていきます。

シカに突破される防獣ネット

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は昨日や一昨日と比べると少し気温が下がったものの、曇りがちで湿度が高かったことから体感的な暑さの厳しさはあまり変化しなかったように思います。

一時的に黒い雲が広がり、天気予報でも雨の予報も出ていたことからそれを前提とした動きをしていましたが、結果として日中に雨が降ることは無く今を迎えました。肥料は雨に濡らせないので、降水確率が高いお昼前までの時間帯は幼木園での作業を行い、降水確率が低い午後から肥料まきを少し実施したところです。

 

そんな本日は3日ぶりに幼木園の様子を確認しましたが、驚きの光景を目にすることになりました。

 

突破された防獣ネット

近年、野生動物による影響が各地で取り上げられることが増えています。それは当上河内地区も例外ではなく、今まで居なかったと言っても良いニホンジカおよびカモシカが増えてしまい様々な影響が出てしまっています。

農業を行うにも、林業を営むにしても、草地や山林を保全するとしてもシカの対策をしなければならない状態です。

 

今回の場所は面積的はそこまで広くなく、昔イノシシを対象とした柵も設置されています。ただ、イノシシを対象とした柵であるため高さ的にシカの侵入を防ぐことは出来ません。外周は150m程度でネットも張りやすい場所であり、苗木の植え付け後には追加でシカ対策のネットも張ってありました。

しかし今回、シカがそのネットを飛び越えたのか、支柱が折れ曲がりネットも垂れてしまっていました。

5年ほど前まではネットなどを張らなくても問題なく作物を育てることが出来ていたことから、この僅かな期間のうちに大幅に頭数が増えたことになります。今では農業だけでなく林業面でも影響が出ていますし、小さな木や草も喰われてしまう事から地肌が荒れた山なども見られ始め影響が拡大しています。

対策もタダでは出来ないので、このような被害が継続すると意欲も減っていってしまいそうです。

 

今回被害を受けた箇所は、写真を見ると分かるように畑の内側から外へ向かって折れています。この状況だけを見れば、どこかほかの場所から入りこの場所から出ようとしたことが考えられます。

ネット自体は畑全体を囲っています。高さも低いところで1.5m高いところで2m少々です。今回の写真の場所は2m少々の高さがある場所なので、侵入は防げているだろうと思っていました。

 

それでもこのように侵入の痕跡が見られたので、未だはっきりしない侵入経路をトレイルカメラなどで調査しつつ対策を進めていきたいと思います。

白いキノコが生えてきました

こんばんは。

今日も日中は35℃まで気温が上昇。体温越えの気温の日を考えると気温の数字的には低いですが、日差しが強く何よりも風があまりないため体感的にはかなり暑く感じます。

肥料を施すという作業場の特性もあるでしょう。体感的な暑さは昨日そして今日が今シーズン一番かもしれません。

 

そんな暑さ厳しい本日も昨日に続いて肥料まきを実施。暑さが厳しいため、通常時に比べ作業の進みは遅れ気味です。ただ、無理して行えば倒れてしまう可能性のある暑さと作業内容になるため、休憩も仕事のうちという意識を強く持ちながら取り組んで行きたいと思っています。

肥料まき中、お茶の木の畝間には白いキノコが所々に生えてきている事に気が付きました。刈り落とした枝葉が積もっており、お茶の木の畝間なので直射日光も短い時間しか当たらず、環境的にたまにキノコが生えてきます。

今回は前回の雨がきっかけになったのか、一気に発生し始めたので目立つ存在となっていますね。

 

早く秋らしさが増してほしいものです。

秋の肥料まき開始

9月が始まり早くも1週間が経過。朝晩は涼しさを感じることも増えましたが、全体的に見えればまだまだ暑いまま。昆虫や植物から秋の気配を感じることはあっても、気温の面から季節の進みを感じるのはまだ先の事になりそうですね(^^;)

今日は一週間ぶりの猛暑日となりましたが、その暑さ厳しい本日の午後より秋の肥料まきを始めました。平年であれば8月末頃、9月の頭くらいから始めるので、今年に関しては約1週間程度遅らせた形になります。

ここ数年は気温が高めで推移していますが今年は特に気温が高めなので、いくらか作業の時期を遅らせる必要があるでしょう。変化が大きいのでそれに対応していくのがなかなか難しいものです。

 

順調に作業を進めたい所ではありますが、本日は暑さが厳しかったことから通常の半分以下の作業量しか出来ませんでした。もっと進めたかった思いもありますが、無理して行えば熱中症などのリスクを高めるので意識的に休息を取りながら取り組みたいと思います。

深刈りした「おくひかり」は抜群の生育状況

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は手元の温度計で最高気温が33℃、最低気温が20℃となりました。昼間に関してはある程度気温があり日差しもしっかりとあったことからまだまだ暑さを感じます。しかし、最低気温は涼しさを感じるもので昨夜はだいぶ快適でした。日中はまだ暑さ厳しい状態が続きそうですが、朝晩は気温が下がり過ごしやすくなることを願うのみです。

 

「おくひかり」の生育状況

現在育てているお茶の品種は「やぶきた」が主です。しかし「やぶきた」だけでなくその他の品種も僅かですが育てています。「おくひかり」はそのうちの一品種になりますね。

 

今年の一番茶の収穫後には「やぶきた」の畑で10aほど「おくひかり」の畑で5aほど深刈り作業を行いました。これは年々育ててきたことにより高くなった樹高を低くするとともに、細く込み合った枝を新しい枝へと更新する目的をもって行う作業になります。

 

葉っぱがある部分はすべて刈り落とされるため一時的に枝が直に見える状態となり、茶畑は茶色へと変化するのですが1か月半ほどもすれば再び緑色の茶畑へと戻ります。その伸びて来た芽をひと夏育て続けることもあれば、一旦刈り落としを行い芽の生育のばらつきを揃えることもあります。今年はいったん刈り落とす判断をしました。

 

ただ刈り落とす判断は、天候によってはお茶の木の状態を悪くしてしまう事もあります。例えば芽が伸びていく時期に高温かつ乾燥傾向になると極端に芽伸びが悪くなります。気象的には昨年や今年のような状況であり、昨年は良いとは言えない生育となってしまいました。

今年も気象的には厳しかったと思いますが、実は生育的には今までの経験上最も良いくらいのものとなっています。高温かつ少雨ではありましたが、刈り落としと雨が降るタイミングがちょうど良かったのでしょう。特に「おくひかり」の状態が良いです。

「おくひかり」は一つの芽が大きくなりやすい傾向があるので、この時期はすくすくと芽が伸びる傾向があります。そして深刈りをした後の畑の傾向も、天候などの状況が良ければではありますが上へと伸びやすいです。そのため、今年は上へと伸びる傾向がより強いように思いますね。

あとはこの状態を秋までしっかりと維持していくことが重要となるでしょう。来年の一番茶もこれなら期待できるため、大切に手入れしていきたいと思います。