樹は、冬に葉を落とす「落葉性」のものと
一年中葉がある「常緑性」のものがあります。
この写真はイチジクの樹です。
ほんの2か月ほど前までは
葉が茂っていたのに
すっかり落葉してしまいました。
その一方で常緑性の果樹である
柑橘はどうかというと・・・
しっかりと葉が付いていて
実が色付き始めています。
ちなみに、この柑橘の樹には
農薬も肥料も全く与えていません。
日当たりも悪い場所に生えているため
条件的にはかなり厳しい…。
それでも
毎年10個ほどの実をつけてくれます。
実をつけてくれるのは嬉しいですが
同時に申し訳なさもあります。
来年からは柑橘栽培も勉強して
実をつける手伝いができたら良いな
と思っているところです。
落葉性・常緑性
お店では様々な果物が販売されていますが
多くの種類が落葉性だと思います。
落葉性の果樹としては
桃、ブドウ、柿、梨、梅など
本当にたくさんの種類の果物があります。
一方、常緑性の果樹としては
柑橘類にオリーブなどが当てはまります。
落葉性と常緑性では大きな違いがあり
落葉性の樹は寒さに強く
常緑性の樹は寒さに弱いそうです。
そのため
みかん(柑橘)の有名な産地は
リンゴなどは青森や長野など
寒さが厳しい地域で栽培されているのでしょう。
ちなみに茶の樹は、常緑性で
温暖な気候を好むため、鹿児島県や静岡県で
多く栽培されています。
冬モード
収穫が一番の楽しみな果樹ですが
果実の収穫後、枝や根などに養分を蓄え
翌年の新芽を伸ばすエネルギーにするそうです。
そのため収穫後の管理も大切になります。
肥料をあげたり、たい肥を使って
土づくりをすることは
きっと果樹にとって嬉しいことでしょう。
人にとっても、よく働いた後は
何かご褒美があると嬉しいですしね!
収穫後は少し気が緩んでしまいそうですが
大切な時期なので気を引き締めるべきなのでしょう。
その後
落葉性の果樹は冬の訪れとともに
葉を落とし、冬モードの姿となります。
少し寂しげな姿から、今年のゴールを迎えた
という印象を今まで持っていました。
しかしゴールとスタートは表裏一体。
すでに来年芽吹く準備を整えています。
まだ冬は始まったばかりですが、春を待ち
寒さにじっと耐えている姿を見ると
寂しさではなく、力強さを感じます。