日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

茶の樹の根っこ

天気が良い日が続いている静岡県島田市…。年末以降、一切雨が降ることがなく、今日まで快晴の日が続いていますが、雨が降らないため川の水がかなり少なくなっています。

 

このまま雨が降らなければ、水不足になる可能性もあるので、そろそろ雨が降って欲しいところです(>_<)

 

土の中では

こちらの写真はお茶の樹の一部になるのですが、どこの部分でしょうか?

茶色っぽくて太さもある茶の樹の一部分…。直径は5㎝以上あります。

 

パッと見て『枝』のような感じがしますが、実はこれはお茶の樹の『根』なのです!

 

普段見えているのは地上部分のみで、土の中にはこのような根っこが張っています(゚д゚)!

 

根っこの表面を拡大するとこんな感じです。

 

ちなみにこの根っこは、昨年改植をするために古い樹を抜いた時に拾ってきたものです。

よく乾燥させて「茶さじ」のような物でも作ってみようかな、と思っています。

 

お茶の根っこ

土の状態や樹の年齢にもよりますが、お茶の樹は地表から50㎝くらいまでの深さまでで良く根が張り、条件が良ければ1m以上深くまで伸びる時もあります!

 

そして年数の経過とともに、根は太くなっていきます。そのため、簡単には抜けません…。

植え替えを行うために、古いお茶の樹を抜く時は、重機などの機械や道具を使用する必要があります。

 

植物にとっての根っこは、体を支えたり、水分や土の栄養分を吸収する目的があります。

 

お茶の樹の根っこも、水分や土の影響分を吸収するためには欠かせない重要な部分です。また夏の間に光合成をして作られた栄養分の一部は、根っこに蓄えられます。

 

そのため、深くまで根が張り、徐々に太く生長していくのです。

 

お茶は地上部分の芽や葉を収穫する作物なので、ついつい目に見える部分ばかり注目しがちです…。しかし、本当に良いお茶を作るためには目に見えない部分、根っこや土の状態にも目を向けることが大切になります。