静岡県へ来ると嫌でも目にするのが茶畑、そしてお土産物売り場で販売されている茶葉やお茶を使ったお菓子類…。
「日本一の茶産地」ということだけあって、とにかくお茶推し。お茶のアピールには力が入っています(^^)/
宅配便を扱う郵便局やクロネコヤマトの営業所では『お茶を送るなら〇〇で』というように(郵便局であれば、お茶を送るならゆうパック )お茶が暮らしの中心にあるような印象も受けます。
静岡県と言えば?という質問でよく答えになるのが「富士山」そして「お茶」
お茶は静岡県を代表する名物で『日本一の茶産地』と言われることもありますが「一体何が日本一なのか?」今回は、静岡県が日本一の茶産地といわれる理由について、投稿していきます。
産出額日本一!
まずは、お茶の生産金額、産出額が日本一です。
お茶の産出額は「生葉の産出額」と「荒茶の産出額」この二つが足されて、『茶の産出額』となっています。
生葉というのは、茶畑で育っている茶の樹から収穫したばかりの、何も加工がされていない葉っぱや芽のことです。
この生葉の生産金額が一つ目の産出額になっています。
そしてもう一つが「荒茶の産出額」
荒茶とは、上の写真の生葉といわれる何も加工をしていないお茶の葉や芽を、乾燥させながら揉んでいき、飲むお茶として利用できる、流通できる形にしたものです。
しかし、消費者の元へ届く段階ではありません。荒茶というのは、まだ完成途中のお茶で、さらに乾燥させたり袋に詰めたりする『仕上げ加工』をしたものが消費者へと届きます。
『生葉』→(荒茶加工)→『荒茶』→(仕上げ加工)→消費者の元へ
このような流れでお茶は生産されていきます。
そして、その流れの中で、畑から収穫された『生葉』と加工され流通できる形にした『荒茶』の産出額が合計され、茶の産出額となっているのです。
ちなみに、静岡県の茶の産出額は平成28年では『305億円』で日本一です!
畑の面積日本一!
産出額の次は、お茶の育つ場所、つまり畑。『茶畑』の広さが日本一となっています!
新幹線に乗っていても、東名・新東名高速道路を走っても、静岡県内(特に中部から西部地域)に入れば、茶畑の姿は必ず見えて来るものです!
静岡県を代表する茶畑といえば『牧之原』
広い台地の上には、どこまでも茶畑が広がっています。
東名高速の「相良牧之原インター」から車で金谷方面へ…。国道473号線はまさに茶畑の中を走る道路であり、新茶の季節となる4月から5月上旬にかけては、鮮やかな黄緑色が広がる中、車を走らせることができます(^^♪
私自身は東京ドームへ行ったことがないので、広さがあまりよく分かりませんが、「東京ドーム(4.7ha)」に換算した場合は、なんと3702個分になります。
「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」(合計100ha)であれば、174個分になります(^^;)
例えてみても、イマイチよく分からない…
何かに例えるのが少し難しい面積を誇っています!
ちなみに、茶畑の面積は現在ぶっちぎりで静岡県が日本一です!二番目に広い鹿児島県とは倍違います。
荒茶の生産量日本一!
三つ目の日本一は『荒茶の生産量』になります!
「荒茶」とは、上の説明と同じになりますが、簡単に言うと「生葉を加工した完成途中のお茶」のことです。
お茶の芽や葉を収穫すると(生葉)すぐに変質が始まってしまいます。そのため、生葉の状態で県外へ持って出荷する、ということは県境などでなければ難しく、基本的には生葉を収穫した土地で荒茶へと加工されます。
つまり、どれだけの量のお茶が生産されているのか?を知るためには、その県の荒茶生産量を調べるのが最適です!
荒茶生産量のデータは平成29年のものになりますが、静岡県では『30,800t』もの荒茶が生産されました。
あくまでも平均値ですが、日本では一人当たり『288g』のお茶(リーフ茶:急須で淹れるお茶)を消費しているので、106,944,444人(1億人強)分のお茶を生産していることになります。
※あくまでも生産量全てをリーフ茶(急須で淹れるお茶)として消費する場合で計算してみました。リーフ茶としての消費なので、ペットボトルのお茶であったり、お菓子などへの加工での消費は考慮していません。
揺らぐ!?日本一の座
静岡県が日本一の茶産地といわれる証拠である3つのお茶にまつわる日本一を紹介しましたが、実は近年、日本一の茶産地といわれる静岡県の地位が揺らいでいるのです!!
一体静岡県で、お茶の産地で何が起きているのか?
その点に関しては長くなるので、今後改めて投稿していきたいと思います。