日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

お茶の芽の生長状況(3月中旬)

こんばんは。

気が付けば3月も今日で15日…。折り返し地点ですね(^^;)

 

最近は時間が過ぎてしまうのが、本当に早く感じます!卒業式シーズンということで、新生活へと移り変わっていく時期真っ只中ですが、桜の開花などはこの頃の冷え込みの影響で少し遅れそうです…。

 

川根町家山地区は静岡県内でも有数の桜の名所ですが、今現在の桜の状態は…「完全な」です。ここ1週間ほどの間、朝晩の冷え込みが厳しく、冷たい風が強く吹き付けています。その影響は多少あるかもしれません…。

 

見頃となるのは3月の月末から4月の頭にかけてになるのではないか?と思います。

土日で言えば、3月23日・24日は咲き始めに…。4月の6日・7日辺りでは散り始め、あるいは多くの花が散ってしまっているかもしれません。

 

ベストな日程は3月30日・31日になるのではないかな?と思います。

 

 

桜はもう間もなく開花する時期になりますが、お茶の芽もまけていません。

気温が暖かくなるにつれて膨らんだ芽は、もう数日の間に『萌芽』すると思います(^^)/

 

 

生長状態

先日撮影したお茶の芽の状態はこちら!

ふっくらとしています。来週中には萌芽しそうです(^^♪

ちなみに一番茶(新茶)の芽は、古い濃い緑色の葉っぱや枝・根に、昨年の夏から今年の春にかけて蓄えられた養分と、根っこが吸収した土の養分によって生長していきます。今はまさに、この芽に栄養分が注ぎ込まれているタイミング!

 

そのため、1年で1番栄養分が含まれているのが一番茶(新茶)になります。

 

 

遅霜予報始まりました!

冷やし中華始めました”的な感じですが、この『遅霜予報』はお茶農家にとってはとても気になる情報です。

 

「霜」という文字が含まれている通り「霜が降りるかどうか」を予報するものですが、なぜお茶農家がこの予報を気にするのか?

 

その理由は「お茶の芽は霜に弱い」という特徴があるからです。

霜の影響を防ぐために『防霜ファン(茶畑にある大きな扇風機)』を動かし、霜からお茶の芽を守っているのですが、霜が降りるかどうかは毎晩気になります。

 

特に芽が大きくなっていくこれからの時期、そして収穫直前のタイミングでは、あまりにも酷い霜が降りてしまうと、収穫量が減ってしまうなどの影響があります。(防霜ファンがない時代では、とても恐れられていた気象災害でした)

 

静岡県は、茶畑の面積が日本一で、茶の生産者やその関係者がたくさんいます。

そこで、そのような人たちを対象に、静岡気象台では「遅霜」を日本で唯一予報しているのです!

 

NHKの地方天気予報(19時前の)で目にする機会が多いです。