日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

幼木に肥料を…!

こんばんは。

今日は1日を通して暖かな、初夏を感じさせる陽気となりました。

 

お茶の芽の順調に生長中です(^^)/

4月中旬のお茶の芽の様子は、また次回お伝えするとして、今回は今日行った”幼木”(春に植えたお茶の苗)へ肥料をあげる作業について、投稿したいと思います。

 

 

根が張ったタイミングで…

お茶の苗や、お茶の苗の植え付けについては、こちらをご覧ください。

お茶の苗木ってどんなの?

お茶の苗の植え付け

 

植え付けを行った小さなお茶の樹のことを『幼木(ようぼく)』と言うのですが、今回はその幼木に肥料をあげました!

 

 

植え付け直後のお茶の苗は、根っこが少なく、樹にはストレスがかかっている状態です。

乾燥続きで水が足りなくなったり、強い風で倒れてしまい最終的に枯れてしまう事もあります。

 

特に植え付けをしてから約1か月間は、枯れやすい期間であると言えます(>_<)

 

逆に言えば、植え付けから1か月が過ぎれば、植え付けは成功!ほとんどの場合、元気に育ってくれます(^^)/

 

 

お茶の樹は植え付けた後、水や養分を吸収したり、体を支えるために新しい根を伸ばそうとします。

新しい葉っぱを伸ばすことよりも、根を伸ばすことに力を注いでいるため、時には葉っぱが変色してしまう事も…。

完全に、枯れてしまっているようにも見えます。それでも、新芽は生きていることがほとんどで、根っこさえ新しく張ることができれば、新しい芽を伸ばすことが出来るのです(^^♪

 

では、植え付けから1か月という期間は?というと…

新しい根を張り、生長できるように準備が整えられるタイミングとなります。

 

このタイミングに合わせて、これからの生長に必要な肥料分を補給するために、肥料をまく作業を行います!

 

 

根っこへのダメージ回避

植え付けをしてから新しく伸ばした根っこは、まだまだ小さく、少なく、狭い範囲に限られています。

 

とても繊細な状態なので、なるべくダメージを与えないようにしないといけません!

 

そこで、肥料をまく場所や時期が重要となります(^^)/

 

 

肥料を樹の株元近くに集中してしまうと、肥料が多すぎて根っこに大きなダメージを与えることに…。

逆に離れさせ過ぎると、肥料を吸収できません。新しい根っこは、まだ狭い範囲にしか張られていないため、吸収することが出来ないのです。

 

おかのや農園では、植え付けをした位置、お茶の樹の株元から5~20cmの範囲に薄くまいています。

根っこが張っている所、確実に吸収できる場所にまくことも大切ですが、それだけでは不十分…。少しだけ離れた場所にまくことで、肥料を吸収するために根っこを伸ばしてきます。

 

肥料をまくことで、生長の手助けをしますが、甘やかしすぎると根っこを張らないため、適度に施すことが大切です!

 

 

有機質肥料×手ぐわ

今回まいた肥料は有機質肥料をブレンドした物。

粉っぽくて、風が吹くと細かい粒が舞ってしまうため、少し扱いづらいです(^^;)

独特の匂いもしますね…。

 

化学肥料の方が早く効果が表れるため良いのでは…?

と、思う方もいるかもしれませんが、有機質肥料を使用しているのには理由があります。

 

 

1つは「土づくり」のため

有機質肥料は、重さの割に肥料成分はそれほど含まれていません…。同じ成分量を補給しようとした場合、化学肥料よりも大量に使用する必要があるのです!

 

しかし、有機質肥料には土の中に住む「微生物」や「菌」のエサとなる成分がたっぷりと含まれています

 

微生物や菌が多い土は健康な土!

植物だけではなく、土を育てるためにもメリットがあるのです。

 

ただし、使い方次第…。場合によっては悪影響を与える場合もあるので、使用には注意が必要です。

 

 

もう1つの理由も微生物に関係します。

それは「効果が長持ちする」ということです。

 

有機質肥料は、植物以上に”土を育てる肥料”と言っても良いような肥料です。

肥料の効果も、まいた物が微生物などに分解されることで、初めて表れてきます(^^)/

 

そのため、早く効果が欲しい時には適していませんが、ジワジワと長続きする効果が欲しい場合は有機質肥料が適しています!

 

植え付けをしたお茶の樹は、これから新しく伸ばす芽を膨らませて行きます。

大人のお茶の樹が順調に芽を生長させているのに対して、幼木はまだまだの状態です。

 

これから芽を伸ばしていく時に栄養を補給できるように…

初夏から本格的な夏前にかけて効果が続くように、有機質肥料を選択しています。

 

 

肥料の選択やまき方のポイントはこれくらいですが、もう1つ大きなポイントがあります。

 

それは、肥料をまいた後、土と混ぜる作業になります(^^♪

 

有機質肥料は、土の中にいる微生物などに分解されて吸収できる形に変化します。そのため、土とよく混ぜることが必要です。

 

また、イノシシなどが独特の匂いにつられてやって来る可能性も…(>_<)

肥料を食べる時に、お茶の樹が倒される可能性があるので、土と混ぜて防ぎます。

 

普段であれば機械を使用して混ぜていくのですが、植え付けから1カ月しかたっていないお茶の樹は、まだとても小さいです。

 

根っこにダメージを与えてしまう可能性もあるので、慎重にクワを握って手で耕します。

クワを使って、手作業で作業をすることを『手グワ』なんて言ったりもします(^^;)

 

 

中腰での作業が大半となるので、少し疲れますが、無事に作業は終了!元気に生長してほしいものです(^^)/