日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

バラ木のお茶摘み

こんばんは!

平成も残りわずかとなりました。刻一刻「令和」へと、元号が移り変わる時が過ぎて行きますね。

 

上河内地区では5月1日。令和元年の初日から、一番茶(新茶)を始めることとなりました(^^)/

ちょうど、元号が変わるタイミング…となりますが、これだけを狙っていたわけではありません…。

 

一番は、お茶の芽もまだ小さい畑があるので、もう少し生長させたいという思い。

あとは、げんを担いで、5月1日(大安)かつ、新元号令和』へと変わるということで、この日からとなりました。

 

ただ、1日は傘マークが出ているので、雨が降った場合は翌日から…となりますが(^^;)

 

 

一番茶開始の日程が決まり、いよいよ一番茶シーズン突入!!

良いお茶を収穫し、お届けできるように頑張っていきます。

 

 

バラ木のお茶

今日の上河内地区では、「バラ木」のお茶を摘みました。

このお茶は、依頼されて作っている物で、一般には販売されていません。

 

また、1か所の畑を、地域の農家とその家族、約25人ほどで手作業でお茶の芽を摘んでいきます。そのため、「バラ木」を摘む日は、一番茶シーズンにはカウントしていません。

ちなみに「バラ木」とは、自然仕立てのお茶の樹のことです。上河内地区では「バラ木」と呼んでいます。

 

写真でも分かると思いますが、上へ枝が何本も伸びています。カマボコの形に整えない、樹の仕立て方です。

 

上河内地区では、お茶の苗を植えてから3年ほど経過したお茶の樹を、このように上へ枝を伸ばし、「バラ木」用のお茶の樹として育てます。

 

そのため、収穫する畑は年によって違います。

苗木を植えた地区内の農家の畑に、摘み手が集合し、協力して摘む一番茶前の行事です。

摘みながら、今年のお茶の芽の出来もチェック。

良い色、そして良い香りがしっかりとするお茶の芽です。

今年も、香りの良い上河内茶を作れそう…(^^♪

 

 

ちなみに、自然仕立てで育てられたお茶は”品評会”用として、作られることがほどんどです。

品評会で良い成績を取るために、特別な栽培方法で、かなり力を入れ育てている熱心な農家さんもいます。

 

しかし上河内地区では、品評会に出すような”特別なお茶”は作っていません。

一定の品質のお茶を作るために、全ての畑に、全てのお茶の樹に、平等に力を入れて育てています(^^)/

(場所や生育状況によって、多少の作業の違いはありますが)

 

また上河内地区の茶畑の面積は、他の地域と比べるとかなり狭いです。しかし、面積が狭い分、全ての畑にしっかりと力を注げる…。目を行き届かせることが出来るのです。

 

 

1年間行ってきた成果が表れる一番茶。

ドキドキ、ワクワクしながらシーズンの始まりを待っています。