こんばんは!
今日は「今年一番の暑さではないか…」と思うほど、暑い1日となりました(^^;)
雲もほとんどない快晴状態の空模様だったので、茶畑で作業をしている間は常に直射日光が当たる状態…。気温と直射日光と相まって、気温以上に暑さを感じました。
設置してある温度計を見ると、最高気温は31℃。
対して、最低気温は11℃。
1日の寒暖差は20℃だったので、この寒暖差も体に堪えそうです…。
「暑さに慣れていない」5月下旬…。
体はこれから暑さに慣れていきますが、今後は水分・塩分補給、こまめな休憩などを特に意識して行動しなければならないと思ました。
みなさんも、暑さにはお気を付けください!
病害虫予防
今回は、昨日に引き続き、ナラシ作業について投稿していきます。
お茶の樹には、気温が高くなると害虫が発生するようになります。
冬の間は寒いので、害虫の発生や繁殖が抑えられるのですが、気温が上がると活発に活動できるように…。
例えば「チャハマキ」などと言われる虫は、幼虫の時(イモムシの時)お茶の葉っぱを食べてしまいます。また、肉眼でかろうじて見えるサイズの「ダニ」たちは、お茶の樹の樹液を吸い、樹を弱らせたり、生長を阻害してしまうのです。
また、病気も気温が高くなってくると発生しやすくなります。
日本は高温多湿な環境…。お茶の樹も含め、多くの植物の病気は『カビ』を原因としているため、多湿である日本の環境は、病気が発生しやすいと言えます。
害虫や病気の被害にあってしまうと、もちろん品質や収穫量にも影響しますし、お茶の樹にたくさんのストレスを与えてしまいます。そのため、きちんとお茶の樹を守ってあげることが重要です(^^)/
対策として、安全性の高い農薬を必要なだけ使用していますが、実は「ナラシ」をすることも、害虫や病気を防ぐことに繋がります。
害虫や病気は、今の季節であれば、比較的若い芽に発生することが多いです。
伸びた芽は、病害虫の住処や発生源となってしまうことがあります。しかし、刈り落として除去すれば、害虫たちの住処を奪うことに…。
専門的に、このような方法で害虫や病気を防ぐことを『物理的防除法』と言います。
(農薬に対する豆知識)
植物に害虫や病気などのストレスがかかると、自分で身を守ろうと、対抗するための物質を作り出します。そのため、無農薬栽培や有機栽培で作られた物だからと言って安全だとは限りません。
きちんとルールを守って農薬を使用していれば、無農薬・有機栽培と安全性に差はないのです!
土づくり
ナラシは、伸びた葉っぱや芽を刈り取り、お茶の樹の表面をキレイに整える作業です。
刈り取ったお茶の葉はどうしているのか…?
というと、お茶の樹と樹の間(うね間)に落としています。
この葉っぱは、まだ若くて柔らかいです。
そのため、お茶として加工しようと思えば、実はできるのです!
このような葉っぱから作られたお茶のことを『番茶』などと言ったりもします。
そのため、現在行っている「ナラシ」作業(正式名称「整枝」)のことを、「番刈り」ということもあります。
お茶として加工することもできますが、上河内地区では、ナラシの時に刈ったお茶の葉は、全てうね間に落としています。
落とした葉っぱは、土の中にいる微生物や菌たちに少しずつ分解されていき、黒いフカフカの土へと変化していくのです(^^♪
少しもったいないような感じもしますが、土づくりに欠かせないので、うね間へ落としているのです!
今日のビフォーアフター
今日の午前中は雲一つない快晴の空…。
空気も澄んでいて、遠くまではっきりと見渡せる状態でした。
芽や葉っぱが伸びた状態のお茶の樹を…
ナラシ機でカット。キレイに整えることができました。
時間の経過とともに、防霜ファンの影の位置と形も変化します(^^;)