新タマネギが出回り始めているこの頃、栽培期間が長かったタマネギも、いよいよ収穫を行うことができます(^^)/
サラダにするもの良いですし、カレーやみそ汁などの汁物にするのも良いですね…。長く保存したい場合は、しっかりと乾燥させることが重要となります。
ただし収穫間近となると、気温が上がり、雨が多く降るようになります。そのため、病気の発生などには注意が必要です。
実は、気を付けていたつもりだったのですが、病気を蔓延させてしまいました(>_<)
4月頃からポツポツと…
タマネギの異変に気が付いたのは4月の中下旬頃…。
ちょうど気温が上がり、適度に雨が降り、タマネギがグングン生長し始める時期です。
初めて変だなと思ったのは、葉っぱの色。
茶色く、そして腐ったような、とろけてしまったような葉っぱが、ちらほらと見られました。
この変化は、葉っぱの先端から始まり、古い葉っぱほど多く見られました。
葉っぱの次の変化は根っこ…。
葉っぱに変化が出てしばらくすると、カビの塊のような、フワフワとした物が根っこの部分に発生!
試しにタマネギに触れてみるとグラグラとするので、上へ引っ張ってみると…
スポッと抜けてしまいました。
根っこがほとんど出ていません。
僅かに残っている根っこも、短く細く弱々しいものでした。
膨らみ始めたタマネギの玉部分には、白いカビが付着しています。
これではタマネギが生えていた…というよりも
「土の上にただ乗っていた」
と言った方が正しいかもしれません。
守る方法は…?
今回のタマネギの病気は「白絹病」ではないかと思います。
カビが原因の病気なので、雨や多湿や病気の発生のトリガーとなったのでしょう。
また発生にはある程度の気温も必要なので、気温が上がり始めた時期だったことも影響しているかもしれません。
そのため、守る方法としては…
①植える場所
育てる期間が長いので、植える場所はなるべく水はけがよく風通しも良い場所が適しています。
②土を耕す
土が固まり雨が降ったときに水がたまるようになってしまうと病気が発生しやすくなります。
植え付け前には良く耕し、追肥(栽培中にまく肥料)をまいた時には軽く耕してあげます。
③病気に強い品種
タマネギにも様々な品種があります。
品種によっても病気に対する強さは違うので、事前に調べて病気に強い品種を育てるのがおすすめです。
また晩生の品種よりも早生や中生の品種の方が育てやすいかもしれません。
晩生品種は収穫が遅く梅雨の時期など長雨の季節が重なることがあります。
雨が多く多湿な環境が続くとカビが生えやすい…。
つまり病気の発生するリスクが高まるため、生育期間の短い早生品種などの方が育てやすいように感じます。
④農薬の使用
病気に一度感染してしまうと一気に蔓延する可能性も高まります。
様々な資材があるので、適切に使用してみるのも一つの手だと思います。
ただし、今回の白絹病?に関しては農薬での防除は難しいようです。
⑤発生したら取り除く
ちょっとでも怪しいと感じた株はすぐに取り除くことが大切です。
今回は取り除くまでに時間がかかってしまったので病気を蔓延させてしまったのでしょう。
怪しい株を取り除き、農薬の散布を適切に行えばその後の感染拡大を防ぐことができます!
①から③までは、病気にならないようにするための対策。
④と⑤に関しては、病気になってしまってからの対策です。
もちろん病気にならないように事前に対策することが重要ですが、いざ病気になってしまった時は迅速に対処することが大切になります。
残った株を大切に…
今回の病気はかなり蔓延してしまいました。
植えたタマネギの6割ほどが感染しタマネギの区画はスカスカの状態です。
しかし、しぶとく残っているタマネギもあります(^^)/
この残った玉ねぎをしっかりと守り、無事に収穫までたどり着けたらいいなと思います!