天気は曇りや雨、気温が低い日が続いていますが、時期的にはそろそろ梅雨明け…。
梅雨が明けると一気に気温が上がり、夏らしい気候になりますね…。
暑い気温と強い日差しを受けて、夏野菜はたくさんの花や実を付けるようになります。
今年の梅雨シーズンは、晴れ間が本当に少ないので、各地で日照不足になっています。そのため、野菜の生長に影響が出ている方も多いでしょう…。
梅雨明けからの天気の回復に期待したいところです(>_<)
今回は、これから花を咲かせ実を付け始めるであろうカボチャの花と、花が咲いたら行う授粉作業について投稿します。
ちなみに、カボチャは「ウリ科」の野菜の1つなので、キュウリやスイカなどの花が咲いた時にも共通するものとなります!
カボチャの花
カボチャは比較的、高温を好む野菜です。
雨が多かったり、湿度が高いと「うどんこ病」などの病気が発生しやすくなったりもします。
そのため、晴れたり気温が高い方が順調に生長するのですが、条件の悪い今年の梅雨時期も一週間前から花を咲かせ始めました。
カボチャの花は、黄色くてラッパの先端の様な形をしています。
また、花の大きさも他の夏野菜やウリ科の野菜と比べると、とても大きいです。
そのため、葉っぱがたくさん茂っていても見つけやすいと思います。
雄花と雌花
カボチャ(ウリ科)の野菜の花は、雄花と雌花に分かれています。
雄花の花粉が、雌花にくっつくことで実が生るので、どちらか一方の花だけ咲いても実は生りません!
そこで重要なのが、雄花と雌花を見分ける力です!!
色は全く同じ黄色。大きさも同じですが、誰でも簡単に見分けられるポイントがあります。
それは、花の付け根部分です。
カボチャの花をよく見ると、このように2種類に分かれています。
上の写真は、花が咲いているだけなのに対して、下の写真の花は付け根部分に丸い物があります。
この違いが、雄花と雌花を見分けるポイントとなるのです(^^)/
ちなみに、上の写真が雄花。
下の写真は雌花になります。
雌花は、花を咲かせる時点から、カボチャの赤ちゃんを付けているのです。
もし、上手く授粉できれば、丸い部分が膨らみ始めますが、授粉できなければ枯れたり、知らないうちに無くなってしまいます。
そこで、確実に受粉させるために、人工的に受粉させてあげることがポイントです。
人工授粉
確実に受粉させたり、実を生らせる確立を上げるために行うのが授粉作業。
人の手によって、人工的に手助けしてあげるので「人工授粉」と言ったりもします。
カボチャ(ウリ科の野菜)の授粉作業はとても簡単です。
カボチャ以外のウリ科の野菜…キュウリやスイカの栽培時にも利用できます。
授粉作業を行うためには、まず雄花を採ります①
なるべく花が開いていない、つぼみの状態に近い物を選び、摘み採ってしまいます。
次に花びらの部粉をカット②
花粉がたっぷりと付いている「雄しべ」をむき出しの状態にするのです。
このようにしないと、花びらが邪魔になってしまい、上手く作業をすることが出来ません(>_<)
そして、雌花の雌しべ(花粉がくっつくと受粉する場所)に②の状態にした雄花を付けてあげます③
雌花の雌しべ(柱頭)。
こちらも、花びらをカットしておくと作業が行いやすいです。
しっかりと授粉できるように、雄花を優しくまんべんなく擦り付けてあげます。
手順としては以上(^^)/
①雄花を採る
②雄しべをむき出しにする
③雌しべに雄しべをくっつける
この3つだけです。
この作業を行うことで、授粉が出来る確率、実が生る確率を上げることが出来ます。
ワンポイント
もし、授粉をさせる場合は、1つだけポイントがあります。
それは晴れた日の朝に行うことです。
特に、朝の8時や9時頃までに、授粉をさせた方が良いと言われることがあります。
また、雨や梅雨で花が濡れていた場合、上手く授粉できない事が多くなるので、空模様には注意しましょう。
※写真のカボチャの花は濡れていますが、これはブログに投稿するために、小雨が降る中撮影したためです。
晴れた日、そして花が濡れていない状態で授粉を行うようにしましょう!
そして、可能であるならば、朝の8時か9時頃までに行うのがおススメです。