こんばんは!
7月ももうすぐ下旬になろうとしていますが、相変わらず梅雨空の日々が続いています。
ここまで曇り空が続くのは歴史的ですね…。
日照不足の影響は、多くの農産物の生長にも大きく左右しそうです。
今日は、未明に雷も鳴る激しい雨となりましたが、昼の間は雨が降ることは無く、雲の切れ間から青空が見えるタイミングもありました。
そろそろ、たっぷりとお日さまの日差しを浴びたいところです(>_<)
中切りした畑では…
今年の梅雨は記録的な日照不足です。
しかし日照不足と言っても、ものすごく雨が多い訳でもなく、曇りの日が圧倒的に多い状況となっています。
そんな中でも5月に中切りを行った畑では、新しいお茶の芽が伸びてきています!
順調に生長している!
と言いたい所ですが、実は害虫や日照不足の影響をもろに受けています。
平年であれば、新しい芽が伸びてきて、茶色い枝部分は全て見えなくなっています。また、今年は伸びている芽も、なかなか大きくなれず、小さいままです。
日照時間が短く、気温も低かったので、新芽が伸びるスピードがゆっくりだったのでしょう。
そこへ、害虫の被害も発生してしまいました…。
ウンカの発生
ウンカは、お茶の芽の樹液を吸って、生長を妨げる被害を発生させる害虫です。
肉眼でもなんとか見えるほどの大きさで、成虫になると羽が生え、ピョンピョンと跳ぶように飛びます。
今年は、この「ウンカ」がなぜか大量に発生…(-_-;)
乾燥した年には発生が多い、という特徴があるため、3月4月の少雨が影響しているのかな?と思っています。
お茶の芽の樹液を吸ってしまうと、葉っぱが反ったような…縮れたような形になり、色も黄色くあせたようになってしまいます。
このお茶の芽は、ウンカの被害を受けた典型的な例です。
新芽が伸びるタイミングで被害を受けるので、ウンカが大量に発生すると影響も大きくなってしまいます。
お茶の芽を守る
これ以上、被害が大きくなると来年の以降のお茶の生長にも影響してきてしまいます。
日照不足に関しては、人の力ではどうにもできないので、ウンカからお茶の芽を守るために、中切りを行った畑に対して農薬の散布を行いました。
使用した農薬は、特定の昆虫特有の脱皮などにを阻害する農薬なので、人や周りの環境にとても優しい物です。
特定の害虫にしか効果がないため、農家の味方となってくれる虫(益虫・天敵)やトンボ・ミツバチなどの昆虫をしっかりと守ってくれます。
ただし、問題点が1つ…。
それは価格が高いということ(-_-)
安全性が高く、特定の害虫にしか効果がない農薬は開発するのにコストが掛かるため、販売価格が高いです。
お財布にはとても厳しいですが、安心してお茶を飲んでもらえるように農薬は安全性の高い物を必要最低限しか使いません!
また、散布する私たちにとっても、安全性が高い物の方が安心できます。
そのため、多少値段が高くても、安心して飲めるお茶を作るために、安全性の高い農薬しか使用しません(^^)/
もちろん、「農薬を使わない方が安心」という意見もあると思います。
しかし安心はできても、害虫や病気の被害を発生させたり、そのままにしておくと、植物自体が自分を守ろうと抵抗する成分をたくさん作ったり、ストレスによりアレルギー物質が強まったりするので、無農薬=安全と断言することが出来ないのです。
もちろん、大量に農薬を使用したり、使い方を間違えるのは論外です!
安全なお茶を作るためにも、安全にお茶を作るためにも、周りの環境や昆虫の安全を確保するためにも…
日々、農薬や害虫・環境に対する情報を集め、適切に使用するようにしています。