夏の高温は熱中症になったり、人や動物にとって影響が大きいものです。
そして、ミツバチにも暑さは大きく影響してしまいます。場合によっては、巣箱から出て行ってしまう事もあるのです。
夏の盛りは過ぎてしまい、投稿が遅くなってしまいましたが、今回はミツバチの暑さ対策について投稿したいと思います。
巣が溶けてしまう…
ミツバチは、ロウで巣を作っています。
ロウは熱に弱い物質…。
35℃を超えるような温度になると、溶け出してしまう事があるそうです(>_<)
ロウが溶けてしまうと、せっかくミツバチたちが作った巣は崩れてしまいます。
そうなると、その巣箱に住み続けることはほとんどなく、新たな住処へと移り住んでしまうのです。
また、場合によっては多くのミツバチたちが死んでしまう事もあるでしょう…。
ミツバチが減少している理由として「ネオニコチノイド農薬」が盛んに取り上げられますが、実は夏の暑さも大敵なのです
特に近年は当たり前のように35℃を超え、37℃・38℃という高温を記録することも珍しくはなくなりました。
このような気温下では、ロウが溶けてしまう可能性がとても高まります。
私は、ミツバチの減少理由として”夏の暑さ”も大きく影響していると思っています!
ミツバチ自身がする暑さ対策
夏は気温が高い日がそれなりに続くもの。
巣の中は熱気が溜まりやすい環境なので、ミツバチたちは巣の中を冷やそうとある行動を起こします!
夏の昼間に巣の入り口を見ると、ブンブンと一生懸命には根を動かしているミツバチがたくさんいます。
彼らは、巣の中に外の空気を送り込んだり(日本ミツバチ)、逆に排出したり(西洋ミツバチ)巣の中の空気を循環させ冷やしているのです。
現在、巣箱に住み着いているのは、西洋ミツバチだと思うので、巣箱の中の空気を外へ排出しています。
入り口付近に手をかざしてみると、ほのかに風を感じることもあるほどです(゚д゚)!
しかしながら、もし巣箱を設置している場所へ日が当たる場合は、ミツバチたちの動きだけでは冷やしきることが出来ません!
直射日光が当たると高確率で、ロウが溶けてしまうと思います。
そこで、人の手によって日よけを作ってあげることが大切なのです。
日よけの設置
常に直射日光が当たる場所ではもちろん、短時間でも日光が当たる場所では、日よけを設置することが大切です。
ミツバチの巣の高温対策として、日よけの設置は最も簡単で効果があるものなので、必ず行うことをおススメします(^^)/
私の場合は、巣箱の設置場所が物置の軒先…。
そのため、直射日光の大半は屋根によって遮られるのですが、午前中の時間を中心に日が当たってしまいます。
そこで、カーテンを設置してみました。
ホームセンターで販売していた遮光カーテン。もちろん、すだれでもOKです!
直射日光は、柔らかな光になり、同時に風通しも確保できているため、巣箱の熱の症状を抑えてくれます!
日よけとして設置する物は、なるべく直射日光を遮ることができて、風通しが良い物が良いでしょう。
また、完全に直射日光が当たる場所では、巣全体が日陰になるように、テントを張るようなイメージで日よけを設置するのが良いと思います。
直接巣箱に日よけをかけても、多少は効果があるかもしれませんが、空気の通る層があるとより良いです。
ただし、どのような日よけを設置するとしても、巣箱の入り口やミツバチが飛ぶ場所を塞がないようにすることが大切となります。
ミツバチにとっても大切な暑さ対策
夏の暑さ対策は、人だけでなくミツバチにとっても必要な事!
特に夏場に猛暑日を超えるような場所、短時間でも直射日光が当たる場所では必須です。
近年は、簡単に猛暑日を超える日も多くなってきているため、暑さ対策に関してより注意していく必要があるかもしれません。