こんばんは。
9月になって2日目ですが、相変わらず残暑が厳しいです。
何と、今日は日本で一番暑い日になったそうです。
川根町上河内地区でも、30℃を超える夏の気温となりましたが、爽やかな風が吹き、暑くても過ごしやすい1日でした。
山の茶畑では、より風が吹いていたので、気温も30℃ほどだったでしょう…。
まだまだ残暑は厳しくも、確実に秋らしい天気や気温になりつつあるのを肌で感じています!
芽から枝へ変化
お茶は、新芽を収穫して加工する農産物です。
とくに一番茶は、柔らかい新芽を収穫することが、品質の良いお茶づくりに直結します!
静岡県の方言に「みるい」という言葉があり、若い・柔らかい・弱々しい・未熟などの意味を持っています。「みる芽」という言葉も「みるい」と「芽」を組み合わせた言葉で、若くて柔らかい芽という意味を持っているのです。
そのため、一番茶や二番茶は、若々しい状態の芽を収穫することになります。
しかし、三番茶芽は翌年の一番茶(新茶)に向けて栄養を蓄えるために、収穫は行わずそのまま育てます(^^)/
すると、栄養をしっかりと作り蓄えられるだけではなく、お茶の樹も健康に育つのです。
ただし、収穫を行わないとお茶の芽はどんどんと変化していきます。
芽吹き、葉っぱが全て開くまでは、黄緑色で柔らかい状態なのですが、ずっとこのままの状態ではないのです!
この写真は三番茶芽が萌芽し、生長を始めた8月上旬頃に撮影した物ですが、いつまでもこの状態ではありません…。
薄く繊細な黄緑色の葉っぱは、濃い緑色でパリッとした硬い葉っぱになり、黄緑色の茎も茶色い枝へと変化していきます(^^♪
新芽の時は柔らかい状態ですが、次第に硬い葉っぱや茎になるため『硬化』と呼んでいる変化になります。
下から硬化
お茶の芽は、茎の付け根の方…。芽の下から硬化が始まります。
試しに大きな芽を1つ折ってみました。
お茶の芽の上に置いてあるので少し分かりにくいと思いますが、上の方の茎は黄緑色で、下の方が茶色く変化しているのが見えると思います。
芽の上の方は黄緑色の茎、黄緑色の葉っぱとなっています。
しかし、下の方は…。
茶色くなり始めています。
まだ茶色と言うよりも、タマネギを炒める時の飴色…の様な色合いですね(^^;)
時間の経過とともに、より枝らしい茶色になり、硬さも増していきます。まさに、芽から枝へと変化している最中なのです!
ちなみに、葉っぱも下の方の物から硬化が始まります。
下の葉っぱの方が、早い時期に開いたため、効果が始まるのも早いのです!
硬化が進むと、黄緑色だった茶畑は濃い緑色へと変化します。
季節の移り変わりとともに、日に日に変化していく茶畑を見守っていきます(^^)/