昨日の夜から接近、そして上陸した台風15号。
関東地方や伊豆では大きな被害が出てしまっている状態ですね。心からお見舞い申し上げますm(_ _)m
静岡県では、中部や西部ではそれほど大雨にはなりませんでした。
しかし、台風にほど近かった伊豆では、橋が流されるなど大きな被害になっているようです。
まだまだ、全ての被害が把握できていないかもしれませんね…。
今後は、台風がやって来やすくなる台風シーズン…。
注意力を高めておく必要がありますね!
植物質、動物質など様々な肥料を配合
現在おかのや農園では、「秋肥」と言われる秋に撒く肥料をお茶の樹に施しています。
川根町上河内地区では、上河内地区専用の肥料設計(肥料の種類や量、撒く時期を計画した物です)を作り、それに基づき肥料を撒いています。
夏の時期は、収穫などで疲弊してしまったお茶の樹を素早くケアするため化学肥料中心に…。春や秋に撒く肥料は有機質肥料を中心にしています。
秋肥も有機質肥料を主体とした配合肥料(何種類かの肥料をブレンド)を使用(^^)/
秋肥は、菜種油などを搾った後に出る「菜種かす」や魚を加工した時に出る骨やアラを利用した「魚粕」を中心にしている物です。
また、これらの有機質肥料だけでは不足してしまう成分があり、それを補うために化学肥料も少し混ぜてあります。
菜種かすや魚粕を使用している肥料なので、粉っぽい肥料です。
乾燥している状態ですが、少し油っ気があるためしっとりとしています。
そして、魚粕を使用しているので、魚の骨がそのまま出てくることも…。
白いのが魚の骨です。
静岡県はマグロやカツオの加工が盛んな地域ですが、例えばツナ缶を作る時にはどうしてもマグロのアラや骨が出てしまいます。
そして、そのアラや骨を利用して魚粕と言う肥料が作られているため、たまに魚の骨が出てくることもあるのです。
有機質肥料なのでにおいます
有機質肥料は、植物由来の物や動物由来の物を利用しているためにおいが強いものもあります(>_<)
今回撒いている秋肥は、魚粕も含まれているため、「カツオのふりかけ」のような強いにおいを感じます。
もちろん個人により感じ方は違うため、他の物のにおいに感じる方もいるでしょう…。
ただ、どんなにおいに感じるとしても、強いにおいを放っている事には変わりありません!
人によってはかなり臭く感じる方もいることでしょう。
また、今回撒いている肥料は粉状です。
そのため、強い風が吹くと細かい粉が舞ってしまったり、量の調節が少し難しい特徴もあります。
化学肥料の方が圧倒的に使いやすいのですが、有機質肥料を使うことで栄養分を補給するだけではなく、土の中の微生物たちが増え良い土になるため、有機質肥料を主体にすることにしているのです。
※夏の時期など、お茶の収穫後などは化学肥料を選択することもありますが、有機質肥料の方が使用量が多いです。
イノシシが怖い
有機質肥料をメインに配合した秋肥は、強いにおいが特徴。
そのため、このにおいに釣られて「イノシシ」がやって来てしまう事が怖いです(>_<)
イノシシは何でも食べる雑食の動物で、しかも鼻がよく利くため、魚粕などを食べようとやって来ることがあります。
イノシシがやって来ると、土を掘り返しお茶の樹の根っこがむき出しになることもあり、被害は大きいです(>_<)
そこで、秋肥を撒いたらすぐに土と混ぜてしまいます。
もちろん有機質肥料は土の微生物に分解されて効果が出る特性もあるため、必ず土と混ぜるのですが、両者を日を空けて行うと動物の被害に遭うこともあります。
そのため、肥料を撒いたらその日のうちに土と混ぜてしまうのです(^^♪
土と混ぜることで、においも抑えされますし、肥料が食べられてしまう事は回避できます。
翌年の一番茶に…
秋はお茶の樹が盛んに根っこを伸ばす時期です。
一年で一番盛んに伸ばす時期と言っても過言ではありません。
そこへ、肥料を撒く事で、お茶の樹はしっかりと栄養分を吸収します。
吸収した栄養分は、葉っぱや枝などに蓄えられ、翌年の春に芽を伸ばす時に使われます(一番茶・新茶)
光合成で作られた栄養分と同じですね(^^)/
また、栄養分をしっかりと蓄えたお茶の樹は寒さにも強くなります。
有機質肥料が、肥料としてお茶の樹に吸収されるようになるのは約2週間後くらいから…。
※微生物に分解される必要があるため、少し時間がかかるのです。
そして、ジワジワと少しずつ長い間効果が続くのです。