お茶の樹は中国の南部が原産。
1年中緑色の葉っぱを付けている常緑樹で、暖かい地域で生まれた植物なので寒さにはあまり強くない特徴を持っているのです。
そのため暖かい地域であるほど茶葉の収穫回数や収穫量が増える特徴もあります!
静岡県では年3回収穫が主ですが、鹿児島県では年4回・5回程度は行えるとされているようです。
またお茶の主な産地も静岡県や鹿児島県、三重県など、日本の中でも比較的温暖な地域に集中しています。
その一方で、東北や北海道ではあまり大きな産地は形成されていませんね。
※まったくお茶が作られている訳ではありません。ただし、経済的に成り立つのは新潟県と茨城県辺りまで…とされています。
そんな温暖な地域を好むお茶の樹ですが、美味しいお茶を作るためにはある程度の寒さも必要となるのです(^^)/
栄養分が充実
お茶の樹は1日の平均気温が20℃を下回るようになると、生長がストップし始めます。
さらにもう数度下がると完全に休眠に突入!そのため、現在は新しい芽はもちろん根っこも伸ばすことなく、クマが冬眠するようにじっと冬が過ぎるのを待っているのです。
しかし、お茶の樹は寒さにそれほど強くない植物です…。
強い寒さにあってしまうと、葉っぱや枝にダメージを受けることもありますし、場合によっては枯れてしまう事もあります。
しかし、新芽を守ることが出来れば、春に新しく芽を伸ばすことも出来るかもしれません!
お茶の樹は休眠に突入する前に、栄養分を芽や根っこなどに行き渡らせ、凍ってしまわないように…寒さに少しでも強い状態になるように…準備を行うのです。
寒い地域ほど準備を行える期間が長いので、栄養分もたっぷりと蓄えられます。
そのため、春に伸びる新芽にも栄養がたっぷりと残り、品質の高いお茶の芽が育つのです(^^♪
対して、暖かいと寒さにより枯れてしまう危険性は低いですが、寒さに耐える必要もないため、それほど栄養分を蓄えなくても大丈夫…。
そのため、たくさん芽が伸びても、品質的には多少劣ってしまうこともあるようです。
暖冬傾向ですが
今シーズンは暖冬傾向ですが、お茶の樹はしっかりと休眠できています。
逆に寒すぎないため、ふっくらとした充実した芽が、冬の寒さにより凍ってしまうことも今のところありません!
そのため今年も、非常に良い芽が育っています(^^)/
まだ収穫は先の事になりますが、1年間の成果が表れる時期になるため、今からワクワクが止まりません…。
冬に備えてしっかりと栄養分を蓄えられるように、夏から盛んに光合成を行えるように手入れを行い、秋には有機質メインの肥料をあげて育ててきました。
きっと、お茶の樹の中には栄養分がたっぷりと蓄えられている事でしょう!
今後もしっかりと手入れを行い、品質の良いお茶づくりを頑張っていきます!!
ただし、自然環境だけは人の手でコントロールできません…。
適度な冬の寒さは、品質の良いお茶を作るためには欠かせないポイントの一つとなるのです!