日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

花粉症に効果あり!? べにふうき茶について

花粉の飛散シーズン真っ只中のこの頃…。

2月の上旬頃から飛散が始まっていると思いますが、ここ数日間は飛散量がかなり増えてきているように感じます。

 

車のフロントガラスには花粉らしきものがびっしりと付いていますし、屋外で作業を行うと鼻がムズムズ…。くしゃみも何度かするようになりました。

 

最近はこまめに掃除を行い、花粉症の薬を忘れないように飲むことを心がけて生活しています(^^;)

 

そんな花粉症シーズンになると、花粉症対策に良いとされる食べ物や飲み物が取り上げられることがありますね。よく見聞きするのはヨーグルトでしょうか…。

 

そしてお茶にも花粉症に良いとされる物があります!

べにふうき』というお茶の名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

 

今回は

べにふうき』がなぜ花粉症対策に効果があるのか…?

べにふうき』はどのようなお茶なのか…?

これらの点について、お茶の品種の観点から投稿していきたいと思います(^^)/

 

アッサム種と中国種

べにふうき』というお茶の説明をしていきますが、それには”お茶の樹は大きく2つに分けられる”ことがポイントとなります。

 

お茶の樹はツバキ科の植物で、お米や果樹と同じく様々な品種があります。

細かく分けた場合は数百の品種に分けられることになるのですが、実は大きく2つのグループに分けることが可能です。

 

その2つのグループとは

アッサム種』と『中国種』です!

 

「アッサム種」は葉が大きく寒さに弱い特徴があります。対して「中国種」は葉が小さく寒さにはある程度耐えることが可能です。

 

また「アッサム種」は紅茶などに加工されることがほとんどで、「中国種」は緑茶に加工されることが多いですね(^^)/

 

ちなみに日本で多く栽培されているのは「中国種」のお茶の樹になります。

四季があり冬になると寒くなるので、寒さに比較的強い「中国種」が盛んに栽培されているのです。

 

インドのダージリンやアッサムなど紅茶で有名な産地は、日本よりは暖かいため「アッサム種」の栽培が盛んですね。

 

べにふうきはアッサム種の血を引く

べにふうき』というのはお茶の品種の1つなのですが、親をたどっていくと「アッサム種」の血が入っていることが分かります。

 

緑茶向きというよりは「紅茶」向きの品種として開発・登録されました!

 

べにふうき」の『べに』の部分は、漢字で書くと「紅」になります。

紅茶に向いた品種ということで「紅」という名が入っているのです(^^♪

 

他にも紅茶向きの「アッサム種」の血が入った品種はいくつかあるのですが

べにふじ」「べにほまれ」「べにひかり」「からべに」など、『紅・べに』の名前が入っていることが多いです!

 

メチル化カテキンが効果あり…?

さて本題の「べにふうき」がなぜ花粉症対策に効果があるのか…ですが、それはべにふうき」にアッサム種の血が入っていることが関係しています。

 

紅茶向きの「アッサム種」の血を引いた品種には、カテキンの一種『メチル化カテキン』が多く含まれている傾向がます。

特に「べにふうき」はメチル化カテキンの含有量が他の品種と比べて多い特徴がありますね!

 

この「メチル化カテキン」という成分が、花粉症に効果があると考えられているのです。

 

「メチル化カテキン」は、花粉などのアレルギー物質が体の中に侵入し細胞が侵入を感知したとしても、その情報を遮断…。すると、アレルギー症状を起こさせる成分の放出が妨げられる…という流れで、アレルギー症状を抑える効果があると考えられているのです。

 

花粉が体に侵入

細胞が侵入を感知・情報発信

メチル化カテキンが情報の伝達を遮断

アレルギーを起こさせる物質の放出を妨げる

 

「メチル化カテキン」にはこのような働きがあるとされているため、「メチル化カテキン」の含有量が多い『べにふうき』が花粉症対策に効果があるとされているのです(^^)/

 

べにふうきの緑茶でなければ効果なし

紅茶向きの品種とされる『べにふうき』ですが、花粉症対策として飲む場合は”緑茶”でなければ効果を得ることが出来ません!

 

紅茶向きの品種なのに、紅茶では意味が無いのです…(>_<)

 

というのも収穫した茶葉を紅茶に加工することで「メチル化カテキン」が変化し、他の物質に変化してしまう性質があるのです。

 

紅茶を作る際には、お茶の葉を”発酵”させる工程があります。

もともとお茶の葉の中にいる酸化酵素などを働かせて、茶葉の成分を変化させる工程です。

 

その際カテキン類がテアフラビン類に変化します。

※テアフラビンは紅茶の色(赤色)の元となる成分です。

 

「メチル化カテキン」もカテキンの一種なので、もちろん「テアフラビン」に変化してしまいます。

花粉症に効果があるとされる成分が、他の成分へと変化してしまうのです。

 

対して緑茶の製造工程には”発酵”はありません!

「メチル化カテキン」を変化させること無く加工できるため、花粉症にも効果があるとされています。

 

花粉症に効果があるとされる紅茶向きの品種『べにふうき』ですが、花粉症対策として飲む時は『べにふうきの緑茶』を選択する必要があるのです。

 

もちろん個人差があります

花粉症に効果があるとされる『べにふうき』ですが、もちろん効果には個人差があるでしょう!

 

べにふうきの緑茶を飲むことで

「鼻の通りが良くなった」

などの話を聞くこともあります。

 

私自身も数年前に”べにふうきの粉末をカプセルに入れた物”をしばらく飲んでみましたが、正直それだけでは症状を抑えることが出来ませんでした(>_<)

 

長期的に飲めば効果が出てきた可能性もありますが、途中から花粉症用の薬も一緒に飲んでいたため、明確な効果があったのかはよく分かりません…。

 

薬も飲みつつ、体質改善の一環として試してみるのが良いかもしれないですね(^^;)

 

ちなみにお茶として飲むときは、べにふうきの「釜炒り茶」がおススメです!!

「メチル化カテキン」はカテキンの一種なので苦味があります。その含有量が多いお茶なので、他のお茶よりも多少苦味を強く感じるかもしれません。

 

しかし釜炒りの製法で加工することで多少苦味を抑えることが出来るため、もし試してみる場合は『べにふうきの釜炒り茶』をおすすめします(^^)/