昨日から今日にかけては、朝晩を中心にかなり冷え込みました。
久しぶりに屋外に置いておいたバケツの水に氷が張り、霜柱が出来るほどの寒さとなりましたね(^^;)
もちろん霜も降りました!
霜の影響によりお茶の芽に影響が出ないか心配でしたが、防霜ファンがしっかりと稼働していたこと、僅かに風が吹いていたことで、お茶の芽にダメージが出るようなことはありませんでした(^^♪
たった一晩の霜の影響で、深刻なダメージを受ける事もあるため、ホッとひと安心です!
ただ気温が下がったので
「まだ春ではない」
と錯覚した可能性はありますね…。
もしかしたら、一時的に生長がゆっくりになる可能性はありますが、その程度であれば全く問題はありません!
今後は暖かな気温が続きそうなので、再び順調に生長していきそうな感じがします(^^)/
一番茶まで3回肥料を施します
年が明けて一番茶(新茶)の収穫を迎えるまでに肥料を3回施します。
※地域、肥料設計により違いがあります。上河内地区では春肥2回、芽出し肥1回で行っています。
2月の上旬には春の肥料まき1回目を…。
そして、3月の上旬には春の肥料まき2回目を行いました。
そして、3月の下旬頃…。
ちょうどお茶の芽が萌芽するタイミングに合わせて『芽出し肥』をまくのです(^^)/
芽出し肥の役割
新芽を伸ばすのにはたくさんの栄養分が使われます。
春の肥料まき1回目・2回目は、新芽が伸びる時にも吸収されますが、それ以上に一番茶以降…その後の生長に影響しますね!
そのため、芽が伸びるタイミングに合わせて『芽出し肥』を施すのです。
『芽出し肥』はお茶の生育に適した成分となっている「化成肥料」を使用します。
化成肥料なので、お茶の生育に必要な栄養分をバランスよく供給することが出来ますし、効果が出るのも早めです。
そのため、新芽が萌芽するタイミングで施すことになります!
ちなみに今年から『芽出し肥』も変更されました。
「茶神18号」という変わった名前をしていますね(^^;)
そして『芽出し肥』もその後の生長に影響しますね…。
収穫により栄養分がたっぷりと含まれた新芽を持ち出してしまいます。
人に例えるなら
「激しい運動…」
あるいは
「出産」
と言ったところでしょうか。
運動後や運動中に水分補給などをしないと体に悪影響が出るように、お茶の樹も手入れをしないと疲弊してしまいます。
そこで、ポイントとなるのが『芽出し肥』の存在です。
『芽出し肥』の効果は施してから約2か月がピークとなります。
ちょうど芽が萌芽するタイミングで施すため、新芽が伸びている最中や収穫後にも肥料の効果を得ることが出来るのです(^^♪
特に収穫後にも効果があるのがポイント!
新芽を収穫し疲弊しやすくなっているタイミングでも、しっかりと肥料を吸収することが出来るため、収穫後のケアをしっかりと行えるのです。
『芽出し肥』が到着
そんな『芽出し肥』が先日到着しました!
『芽出し肥』は春の肥料2回目と同じく、10a当たり100㎏施します。
窒素成分が必要になるため、窒素成分が多めに調節されています。
また光合成を行う葉緑素に必要な「マグネシウム」も含まれていますね(^^)/
ちなみに左側の黄色い袋の肥料は、幼木にあげる用の肥料になります。
こちらは作業を行う時に改めて投稿させて頂きます!
化成肥料のメリット・デメリット
化成肥料のメリットは
・作物の生育に必要な成分をバランスよく補給できる
・まく量の調節がしやすい
などになるでしょう…。
また近年は、有機質肥料のように長期間に亘って効果が続くように調節された物も販売されるようになりました!
使用しやすいので、家庭菜園で使用するのもおすすめですね(^^♪
逆にデメリットは
・過剰に使用すると土や環境に悪影響を及ぼす
という点になります。
化成肥料は、重さ当たりの肥料成分の量が多めです。
そのため少量まくだけで必要な栄養分を補給できるのですが、多く使用しすぎると作物の根っこにダメージを与えたり、周辺の環境に影響を及ぼすこともあります。
化成肥料を使用する時は適切な量を使用するのが何よりも大切になるのです。
土の状態・作物の生育状態を見ながら、必要最低限の量のみを施すようにしています。
最後に…
『芽出し肥』は3月末頃から4月上旬にかけての間(平年)に施すことになります。
ちょうど芽が萌芽するタイミングで施すのがベストなので、お茶の生長状況・天気や気温の推移をよく見ながら判断しますね!
今年は記録的な暖冬の影響により、10日程度は生育が早く進んでいます。
そのため、平年よりも少し早めに施す必要がありそうです(^^;)
今年は判断するのが難しいですが、天気予報・お茶の樹の様子をこまめに観察しながら行いたいと思います。