おはようございます。
今日は静かに雨が降る朝となりました。
お茶は、収穫する新芽が雨や露で濡れている状態では行いません。
収穫できたとしても、その後の製造で品質が落ちてしまうので、濡れている状態では決して収穫を行わないようにしているのです!
そのため今日の収穫は、今後の天気の動向により判断します。
雨が早く上がれば、午後くらいから収穫を始まるかもしれませんし、今日は1日休みにするかもしれません…。
まだ朝早い時間帯ですし雨も降っているので、「判断待ち」と言った感じですね。
生葉の格付け
川根町上河内地区では、お茶の栽培は各農家が行っていますが、生葉をお茶に加工するのは「共同」で行っています。
お茶を加工する「荒茶工場」の運営には、それなりにお金や労力が必要なので共同で行っているのです。
また、一定の品質の物を安定して供給することも重要となりますが、この点も共同で行うことで達成できます。
ちなみに地域内の茶畑の面積は10haもないほど…。それを15軒の農家が管理しています。
10haという面積は、平地であれば1軒の農家が管理できてしまう面積なので、組織としてはかなり小規模な方でしょう…。
しかし、小規模であるからこそ品質にこだわったお茶づくり、高い安全性を確保することが出来るメリットもあります!
お茶の品質や安全性を保つために肥料の使用などは統一し、農薬などの使用の規制も厳しくしていますね(^^)/
ただし、作業を行うタイミングや方法、畑の僅かな場所の違いなどにより、お茶の育ち方が変わってきます。
そこで、収穫した生葉の品質をチェックする『格付け』を行います。
格付けは、お茶工場に持ち込んだ生葉の一部をサンプリングし、相対的に評価していくものになります(^^♪
・芽の大きさや色
・みるさ(葉の硬さ)
・手触り(パサついているか、しっとりしているかなど)
これらを目で観たり手触りにより判断し、ランク分けしていくのです。
評価の高い生葉となれば基準額より価格が上乗せされます。
逆に、評価が低めの生葉となれば基準額より価格が下げられますね…。
たとえたくさん収穫したとしても、評価が低めとなれば収入も減少してしまうのです。
多少量は少なくても、評価の高いお茶を収穫した方がメリットがあります!
お茶工場を共同で運営するからこそ、生葉の品質を徹底的にチェック!!
品質の良いお茶づくりのために、ある程度の緊張感としっかりと評価される『格付け』を行うことで、品質・安全性が高いお茶づくりを行っています(^^)/