日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

今日の1枚 20/05/03

おはようございます。

今日は静かに雨が降る朝となりました。

 

お茶は、収穫する新芽が雨や露で濡れている状態では行いません。

収穫できたとしても、その後の製造で品質が落ちてしまうので、濡れている状態では決して収穫を行わないようにしているのです!

 

そのため今日の収穫は、今後の天気の動向により判断します。

雨が早く上がれば、午後くらいから収穫を始まるかもしれませんし、今日は1日休みにするかもしれません…。

 

まだ朝早い時間帯ですし雨も降っているので、「判断待ち」と言った感じですね。

 

生葉の格付け

川根町上河内地区では、お茶の栽培は各農家が行っていますが、生葉をお茶に加工するのは「共同」で行っています。

お茶を加工する「荒茶工場」の運営には、それなりにお金や労力が必要なので共同で行っているのです。

 

また、一定の品質の物を安定して供給することも重要となりますが、この点も共同で行うことで達成できます。

 

ちなみに地域内の茶畑の面積は10haもないほど…。それを15軒の農家が管理しています。

10haという面積は、平地であれば1軒の農家が管理できてしまう面積なので、組織としてはかなり小規模な方でしょう…。

 

しかし、小規模であるからこそ品質にこだわったお茶づくり、高い安全性を確保することが出来るメリットもあります!

お茶の品質や安全性を保つために肥料の使用などは統一し、農薬などの使用の規制も厳しくしていますね(^^)/

 

 

ただし、作業を行うタイミングや方法、畑の僅かな場所の違いなどにより、お茶の育ち方が変わってきます。

 

そこで、収穫した生葉の品質をチェックする『格付け』を行います。

格付けは、お茶工場に持ち込んだ生葉の一部をサンプリングし、相対的に評価していくものになります(^^♪

 

芽の大きさや色

みるさ(葉の硬さ)

手触り(パサついているか、しっとりしているかなど)

 

これらを目で観たり手触りにより判断し、ランク分けしていくのです。

 

評価の高い生葉となれば基準額より価格が上乗せされます。

逆に、評価が低めの生葉となれば基準額より価格が下げられますね…。

 

たとえたくさん収穫したとしても、評価が低めとなれば収入も減少してしまうのです。

多少量は少なくても、評価の高いお茶を収穫した方がメリットがあります!

 

 

お茶工場を共同で運営するからこそ、生葉の品質を徹底的にチェック!!

品質の良いお茶づくりのために、ある程度の緊張感としっかりと評価される『格付け』を行うことで、品質・安全性が高いお茶づくりを行っています(^^)/