おはようございます。
2020年新茶シーズン11日目を迎えました。
昨年は正味10日でシーズンが終了したため、昨年と比べると今年は長めです。
これは、芽の生育がゆっくりで収穫量も多いことから、ゆっくりと収穫・製造を進めています!
今年の新茶シーズンは残り3日程度でしょうか。
始まった時は、まだまだ”先が長い”と”思っていたのですが、シーズン終盤になると
「もうすぐ終わってしまうのか…」
と少し寂しいような気持にもなりますね…(^^;)
残り数日となった新茶シーズン。
最後の最後まで、良いお茶を作りお届けできるように頑張っていきます!
品質に大きく影響する『蒸し』
今日の一枚はこちら…
お茶の葉を蒸す『蒸し機』の写真です。
煎茶は製造工程の一番最初で熱を加え、生葉の中に含まれている酵素の働きを止めます!
蒸して熱を加える方法と釜で炒って熱を加える方法の二種類がありますね。
日本茶は蒸して熱を加える方法が多いです。
そして、蒸し機は大きく2種類に分けることも出来ます!
ベルトコンベアーに生葉が乗ったまま蒸されるタイプの物(送帯式)と、胴と中にある軸が回転しながら蒸すタイプの物(網胴回転攪拌式)があります。
写真は後者の『網胴回転攪拌式』と言われるタイプの蒸し機になります!
生葉を蒸す工程は、出来上がるお茶に品質に大きく影響する非常に重要な作業です(^^)/
生葉の品質や状態によって、蒸し時間を調節し品質の良いお茶を作る役割がありますね。
また、蒸す時間がお茶の種類を変えます!
蒸し時間が60秒以上と長いと『深蒸し煎茶』となったり、30~40秒程度であれば『普通蒸し・浅蒸し煎茶』とお茶の種類が大きく変わる工程でもあります。
ちなみに上河内地区では、生葉の状態に合わせて30~40秒ほどで蒸しています(^^♪
良い香りをしっかりと残したいため、蒸し時間が短い『普通蒸し・浅蒸し』といわれる製法により、お茶を作っています!
蒸す工程で失敗してしまうと、その後の工程がどんなに良くても失敗を取り戻すことは出来ません!!
とにかく非常に重要な工程なのです…。