お茶は乾燥が苦手な作物です。
元気に育つためには、適度に雨が降ることがポイントとなります。
お茶の代表的な産地も三重・鹿児島・静岡など比較的雨がよく降る地域です。
特に盛んに生育する春から秋にかけての雨が重要となります。
ちなみに静岡ではお茶が盛んに栽培されている一方で、隣の山梨県は果物が盛んに栽培されていますね。
もし甲府盆地でお茶を栽培したとしたら、降水量が少なくお茶にとっては適した環境とは言えないでしょう。逆に静岡でブドウなどを栽培するとしたら、雨除け等の設備必要になったり、病気のリスクなどが高まってしまいますね。
さらに、作物が土の栄養分を吸収するためには水分が必要となります。
化成肥料であっても有機質肥料であっても、植物が吸収できる栄養分が水に溶けることで根っこから吸収されるようになるのです。
農薬も雨が多いと効果がある期間が短くなったり、病気発生のリスクが高まることもあります。
雨は作物の生育に欠かせない存在です(^^♪
適切に作物の手入れを行う観点からも、雨の降り方や量に注意する必要があります。
簡易雨量計を設置
昨年から最高・最低気温と天気を記録してきました。
この記録が直ちに農作業に役立つかは分かりませんが、将来的に何かしらの参考になれば…と思い始めたものです(^^;)
そして5月下旬から雨量の記録も始める事にしました!
設置したのは、上に漏斗が付いている「簡易雨量計」と言われる物になります。
正式な雨量計では無いのであくまでも参考的な数値となりますが、数値に大幅に違うことはないため信用して使用することが出来ます。
特に山間部であれば、山1つ超えるだけで雨の降り方が変わることもありますね…。
アメダスの観測情報も参考にしますが、距離が離れているのも事実。雨の降り方などが違う事もあるため、今回設置してみることにしました。
ちなみに、梅雨入りしてから昨日朝までに70mm。
昨日朝から今日の朝までに130mm程度の雨が降りました。梅雨入り直後とは思えない、まとまった雨となりましたね…(^^;)
雨量を把握することは、防除や肥培管理に非常に役立ちます。
また記録していくことで、将来的により良いお茶づくりを行うためのデータとしても利用して行きたいと思います。