二番茶が始まる日もいよいよ近付いてきました。
この時期の天気予報はコロコロ変わる傾向がありますが、今のところ思っていたよりも晴れる日が多いかな…と感じています。
雨が降ると収穫は行えないので、天気予報や空模様を特に気にする日々が続くことになります。
二番茶芽は4~5日で一枚葉が開く
二番茶の芽は気温や降雨の状況にもよりますが、4~5日で葉が一枚開くとされています。
上河内地区は山間部なので5日程度はかかることが多いですね。
しかし、これでも一番茶の時期と比べると、ずいぶん早い成長速度となっています!
一晩経つと茶畑の雰囲気が多少ですが変化するほどです(^^)/
6月上旬には芽が膨らんできた程度だったのですが、すぐに芽が伸び始め茶畑が黄緑色へと変化していくのです!
二番茶芽は一番茶の収穫時期に左右される
二番茶の芽の生育は、一番茶の収穫時期に左右されます。
一番茶を早く収穫した畑ほど早く生育しますし、逆に遅く収穫した畑では二番茶の芽が伸びて来る時期も少し遅くなりますね。
一番茶の収穫時期で二番茶が伸び始める時期が左右されるのです。
ちなみに今年の一番茶は2週間ありました。
(雨で2日休みとなり、収穫を行ったのは12日間です)
そのため、初日に収穫を行った畑と最終日に行った畑では2週間の差が生まれることとなります。
そのため現在の茶畑は…
萌芽し終わったばかりの畑。
1~2枚ほど葉が開いた畑。
3枚程度葉が開いた畑。
芽や畑の状態が、それぞれ違っているのです!
一番茶は気温が上がることで芽の生育のスイッチが入り萌芽・生長していくため、大体同じように育っていきます。
対して二番茶は一番茶の収穫により芽の生育のスイッチが入るため、生育の差が大きくなるのです。
一番茶の収穫が早かった畑ほど早い時期から芽が伸び大きくなっているため、二番茶は一番茶を収穫した順番とほとんど同じようにして収穫を行っていきますね。
今回の写真に当てはめると、一番下の3枚程度葉が開いた畑から収穫をしていくことになります。
そして収穫をしている内に、1~2枚程度葉が開いた畑の芽が大きくなってくるため、次にその畑を収穫…。そして、萌芽し終わったばかりの畑…と続いていきますね(^^)/
生育に差があるメリット
生育に差があると何となく不安になりそうですが、品質の良い二番茶を収穫するためには生育の差が大きなメリットとなります。
もし同じように育ってしまえば、収穫適期を逃してしまい葉が硬くなってしまいます。
一番茶の時期は寒暖差が大きく芽の生育もゆっくり、そして畑の場所により多少生育に差が生まれるため品質が低下しにくいのです。しかし、二番茶時期は一番茶の時期とは比較にならないほど芽の生育が早いため、うっかりしていると適期を逃してしまうことになります。
また、雨が降りやすい時期なので天候により収穫が遅れる可能性も非常に高いですね(^^;)
上河内地区では品質の良い二番茶を作るために、一番茶以上に徹底してみる芽収穫を行っています。
そのため生育に差が出来ることは、適期に収穫を行いやすくしてくれるのです。