川根町上河内地区でも朝から断続的に雨が降り続いています。
時々恐怖を感じるほど激しく降る事もあり、土砂災害や水害などが発生しないことを祈るのみです。
また、もしもの時に備え懐中電灯やラジオなどの点検や準備を行いました。
明日にかけて雨が激しく降り続く予報となっているので今後の予報や雨の降り方に注意していきたいと思います。
2020年から2021年のお茶づくりに…
6月も今日で終了。
2020年も折り返し地点となりましたね。
2020年を迎えた時は新型コロナの影響がここまで大きくなるとは思っていませんでした。
また
「オリンピックの年だ!!」
と盛り上がりもありましたね。当時はオリンピックが延期になることは想像できなかったでしょう。
2020年も残り半分。
少しでも良い日々となることを祈るのみです。
そして6月末はお茶づくりでも重要なタイミングとなります。
6月下旬で二番茶の収穫・製造が終了!
上河内地区では二番茶までしか収穫・製造を行わないため、二番茶の終了は2020年のお茶づくりが終了することでもあります。
そして二番茶終了後からは2021年の一番茶(新茶)の品質や生育に大きく影響する作業が始まるのです(^^)/
そのため2020年のお茶づくりが終了し2021年のお茶づくりがスタートすることになりますね!
今後伸びる三番茶芽が充実した良い物に育てば2021年の新茶も良い物にすることが出来ます。
逆に病害虫の被害に遭わせてしまったり、肥料管理を間違えて樹勢を低下させてしまうと良い芽には育ちません。
その後にどのような手入れをしても完全にカバーすることは出来ないので、三番茶芽の生育が非常に重要なのです!
三番茶芽の生育で2021年の新茶の品質や生育が6~7割程度決定付けられると言っても過言ではないでしょう。
今後のお茶の樹の手入れは非常に重要ですが、今回は6月に行ったお茶づくり…。
主に二番茶の収穫・製造に向けたお茶づくりについてまとめていきます。
6月の代表的な作業
6月に行うのは二番茶に向けた作業が主となります。
代表的なものから
「防除」
「草取り」
「遅れ芽の除去」
そして「二番茶の収穫」になりますね(^^)/
今年は暖冬の影響もあってかお茶の芽から樹液を吸ってしまうチャノミドリヒメヨコバイ(通称ウンカ)の発生が多かったです。
そのため防除のタイミングが非常に重要な年でしたね…。
二番茶前の防除
二番茶前の防除は
・人や環境に対して優しい農薬を選択すること
・天敵となる虫に対して優しい農薬を選択すること
・散布後すぐに分解される物を使用すること
この3つを満たすような資材を選択しています。
一番茶(新茶)であれば伸びる芽に直接農薬を散布することは無いため、ほとんど残留農薬が検出されることはありません!検出されたとしても残留基準値をかなり大幅に下回るようにしています。
また、どのような農薬であっても散布後1カ月経過してから収穫が始まりますね。
しかし、二番茶では収穫する部分に僅かにかかってしまう事もあります。
使用基準を守っていれば問題はないのですが、散布後すぐに分解されるような物を選択するようにしています。
もちろん人に対しての安全性が高いことも重要なポイントです。
もう1つ重要なのが害虫を食べてくれる天敵となる虫に対しても優しい事になります。
気温が高くなるにつれて害虫が増えやすくなってしまいます。
しかし同時に天敵となる虫の活動も活発になるのです。
天敵が果たす役割は非常に大きいため、天敵を含めた虫や周辺環境に対して優しいことが大切になります(^^)/
今年は暖冬の影響によりウンカが多く見られました。
お茶の芽から樹液を吸うことで生育を阻害します。
影響を受けた芽は上手く育つことが出来ませんし、その後の生育にも影響してしまいますね…(>_<)
赤葉枯病という病気を引き起こす原因になることもあります。
発生量が多いだけでなく、6月上旬は天気が崩れる日も多かったので防除のタイミングを判断するのが難しかったですね。
遅れ芽・野イモのツルなどの除去
二番茶となる芽が生育を始める頃になると行うのが「遅れ芽」や「野イモのツル」などの除去です。
また草取りなども合わせて行っていきます。
遅れ芽というのはナラシ作業を終えてから伸びてきた芽のことです。
二番茶を収穫する頃には大きくなり過ぎてしまいお茶の品質を低下させてしまうため、手作業で1つずつ取り除いていきます。
また6月になると野イモ(自然薯)のツルが盛んに伸びても来ます(^^;)
このようなツルは異物の混入となるので徹底的に取り除きます。
さらに冬になるとイノシシなどに畑を荒らされる原因になることも…。
たぶんイノシシがイモを食べに来るのだと思います。
ツルを途中で切ってしまうことなく、土の中のイモまで一気に取り除けると嬉しいですね!
二番茶の収穫
今年は雨が多く降る予報だったので、平年よりも早めの二番茶スタートとなりました。
雨が降ると収穫が行えない
↓
その間に芽が大きくなる
↓
芽が大きくなり過ぎると品質が低下
という流れになるため、品質を低下させないために早めに収穫・製造を始めることにしたのです。
今年の二番茶は生産量は昨年よりも減少しました。
しかし、みるい状態で芽を収穫することが出来たため品質的にはかなり良いシーズンでしたね(^^♪
今年も無事に二番茶の収穫・製造を終えることが出来たことに感謝あるのみです。
最後に…
二番茶は一番茶(新茶)よりも品質が多少劣るとされています。
しかし著しく品質が悪い訳ではありませんし、値段も手ごろで飲みやすい味が特徴です!
一番茶の時期よりも太陽の光を浴びる時間が長くカテキンの量が多い傾向もありますね。
個人的におススメなのが水出しで淹れる方法です(^^♪
さっぱりとした味わいで、暑い時期にゴクゴクと飲みたくなりますね。
そして今後は2021年の一番茶(新茶)に向けたお茶づくりが本格化。
来年も良い物を作れるように、充実した日々を送っていきたいと思います!