少し前…
6月の27日・29日には二番茶後の肥料まきを行いました。
二番茶後に行う主な作業は『裾刈り』『施肥』『浅刈り』の3つで、裾刈りと施肥に関しては6月中に終了しました。
現在は浅刈り作業を行っていますが今回は施肥についての投稿です!
樹勢が低下しないように…
お茶は伸びた芽を収穫する作物です。
本来であれば光合成を行い生育するために必要な栄養分を作る場所になりますね。
その部分を収穫して持ち出してしまうため収穫後に適切な管理をしないとお茶の樹が弱ってしまう…。樹勢が低下してしまう事があるのです(>_<)
樹勢が低下すると病害虫の被害に遭いやすくなったり、夏の高温など環境的なストレスにも弱くなります。
さらに充実した新しい芽を伸ばすのも難しくなってしまいますね…。
そこで収穫後に肥料をまくことで不足する栄養分を補給するようにしています(^^)/
今回は二番茶の収穫を終えたばかりで、一年で一番お茶の樹が疲弊しやすい時期になります。
そこで、必要な栄養分をしっかりと補給でき効果も早く表れる「化成肥料」を使用しています!
有機質肥料では必要な栄養分を補給するためには大量に施す必要がありますし、効果が出てくるのも少し時間がかかります。
そのため有機質肥料を主体とした肥料は春や秋に施し、生育が盛んになる夏場などは化成肥料を主に使用しているのです。
ただし化成肥料にも使用する際の注意点があります。
まずは一度に大量にまかないこと…。
大量に肥料を施すと土や根っこへ悪影響を及ぼすことがありますし、大雨が降ったときなどは畑の外へ肥料が流亡するリスクも高まります。
これは有機質肥料でも化成肥料でも当てはまることなのですが、化成肥料の方が肥料の成分量が多いため適切な量を施すようにより注意しています。
お茶の樹の生育状況や土の状態をチェックしながらの作業となりますね(^^)/
もう1つの注意点は肥切れです。
夏場のお茶の樹は肥料を盛んに吸収しようとします。特に収穫後は栄養不足に陥るのを防ぐため、肥料をより求めますね…。
化成肥料は早く効果が出るメリットがあるのですが、物によっては効果が切れるのが早い物があります。
(芽出し肥で施した一部にはゆっくりと効果が出続ける緩効性の肥料もありますが…)
そのため一番茶の収穫後には一番茶収穫後の肥料を…。二番茶の収穫後には二番茶収穫後の肥料を…。
収穫のたびにこまめに肥料を施すようにしています。
少量ずつこまめに肥料を施すことで、健全な土とお茶の樹に育てるようにしているのです!
肥料をまいた後、すぐに土と混ぜる作業を行うのもポイントとなりますね。
最後に
春や秋に施す肥料は有機質肥料を主体とした物にしています。
対して生育が盛んになる夏場は、効果が早く表れ必要な栄養分を適切に補給できる化成肥料が主体に…。
夏場の肥料は運動後の水分補給のような立ち位置になりますね。
何も対策をしないとお茶の樹に深刻なダメージが入ってしまいます。
適切な時期に必要とされている物を速やかに補給することで、お茶の樹が育ちやすくする環境を整えることが重要なのです。