おはようございます。
最近は本当に雨が多いです(-_-;)
雨が降る日も多いですが一度に降る量も多めですね。
昨年も雨が多く日照不足になりましたが、その時を彷彿させる空模様となっています。
ちなみに1日を通して晴れたのは7月2日。
それ以前は6月16日まで遡ります。日差しが射す時間帯も僅かにある時もありますが、6月の下旬以降曇や雨という天気が続いている状況ですね。
このような天気がまだまだ続く予報となっています。
作物の生育に影響しないか心配ですし、土に含まれている水分量も多いと思うので災害の発生も懸念されます。
今後の天気や雨の降り方には十分注意していきたいと思います。
一番茶・二番茶収穫後のお茶の樹
一番茶を収穫した後は、一番茶の芽を僅かに残した位置でナラシ(整枝)を行います。
これは、遅れ芽などを除去し二番茶芽が揃って育つようにするためとなりますね(^^)/
また遅れ芽が伸びたりしてお茶の樹の表面が乱れると、二番茶の収穫時に古い葉っぱなどが混入してしまいます。
品質を低下させる原因にもなりますし、水分量の違いから加工時にも影響が出ることがあるのです。
そのため、一番茶収穫後に行うメインの作業となりますね!
そして一番茶を収穫してから50日程度経過すると二番茶の収穫が始まります。
二番茶は生長が早いので、収穫適期を逃さないように早めの収穫を心がけたり、収穫する位置を高めにしています。
2度の収穫を終えたお茶の樹断面がこちら…。
下の部分の緑色が濃い葉っぱは昨年伸びた三番茶芽が主となっています。
対して上の黄緑色をしている葉の部分は今年伸びたお茶の芽…。
一番茶芽で残した部分と二番茶芽の収穫時に残した部分になります。
良い三番茶芽を求めて
一番茶と二番茶の収穫を終えたお茶の樹は枝数が多くなっているので、このまま育てていくと三番茶芽の数は増加します。
しかし、1つ1つの芽は小さく弱々しい物となってしまうデメリットが…。
また、黄緑色の葉っぱは病気に感染しやすかったり害虫の被害を受けやすい部分です!
病気のほとんどは『カビ』由来となるため、多湿になると病気が発生しやすくなります。
また雨により病気が広がるため、雨が多い状況は病気が広がり感染・発病しやすくなってしまうのです(>_<)
今年は雨が多いので今後病気が多発する可能性がありますね…。
また今年は、お茶の芽から樹液を吸ってしまう『ウンカ(チャノミドリヒメヨコバイ)』の発生が多い傾向があります。
このままの状態ではさらに増加してしまい、三番茶芽の生育に悪影響を及ぼすことも十分あるでしょう。
そこで
・充実した三番茶芽を育てるため
・病害虫の防除のため
お茶の樹の剪定の1つ『浅刈り』を行っていきます!
浅刈りとは
浅刈りとはお茶の樹の剪定方法の1つで、剪定する位置が最も高いものになります。
一番茶・二番茶収穫後の断面図に当てはめると赤い線の位置で枝葉をカットしていきます(^^♪
ちょうど今年伸びた一番茶芽・二番茶芽は全て刈り落とすことになりますね。
枝数が増加した込み合った部分を取り除くことで、より充実したお茶の芽が生長できるようになるのです。
また病害虫の被害に遭いやすい黄緑色の葉の部分も完全に取り除くことになります…。
害虫の住処や被害を与える部分を取り除くことで害虫を退治することが出来ますし、病気になりやすい部分が無くなることで病気の発生を防止…。すでに感染している場合は、伝染源を取り除くことが出来るのです!
今年は雨により病気の発生するリスクが高いため、平年以上に徹底して『浅刈り』を実施している所です。
浅刈りのデメリット
浅刈りを行うメリットは
・充実した三番茶芽が育つ
・病害虫の防除が出来る
この2つが主となります。
しかしメリットがあればデメリットも同時に存在するというもの…。
大量の枝葉をカットするため、光合成を行う部分が一時的に少なくなってしまいます。
お茶の樹は新しい芽を伸ばそうと土から栄養分をより吸収するようになるため肥料切れなどを起こすとお茶の樹を弱らせてしまうリスクがあるのです。
しかし、このデメリットは適切に肥培管理(肥料をあげたりすること)を行えば回避できます!
二番茶後に肥料を施したのは、浅刈りを行うことを見据えたものでもあるのです(^^)/
最後に
良い一番茶(新茶)を作るためには三番茶芽の生育が非常に重要です。
良い三番茶芽を育てることが重要となりますが『浅刈り』はその三番茶芽が育つ土台作りとなりますね!
また先日行った施肥(肥料まき)も重要な作業です。
三番茶芽が萌芽し生長していく時に合わせて適切に防除も行い、とにかく丁寧に三番茶芽を守り育てていく事になります。