こんばんは。
今日も川根町上河内地区は梅雨らしい天気となりました。
日中には雨が上がりほのかに明るくなった時間帯もありましたが空は雲が覆っている状態…。
もう1週間お日さまの光を浴びていません(-_-;)
そろそろお日さまの光を浴びたい!
青空を見たい!
そんな思いが日に日に強まっています。
7月2日より始めた『浅刈り』作業は、あと半日程度作業を行えば完了できる状況まで来ました。
雨が激しく降る日は中断することになりましたし、カッパを着ての作業となると蒸し暑くて非常に辛いですね…(>_<)
カッパの中がどうしても蒸れてしまい雨には濡れませんが、自分の汗で濡れた状態になってしまいます。
体力も浪費されるのか夜はグッタリとするような日々が続いています。
しかし、この作業を今行わないと良い三番茶芽が育ちません!!
また今年は長雨により病気が発生しやすい条件が整っています。この時期に病気を多発させてしまうと次に伸びる芽にも病気が感染しやすくなるため、この時期に浅刈り作業を行うことに意味があるのです!
長雨の影響か…?
今日浅刈りを行っていたところ
『黒葉腐病』らしい症状の葉がありました。
写真が撮影できなかったので病気についてはこちらから…
(ダコニール倶楽部 黒葉腐病)
黒葉腐病は雨が多く多湿な環境が続くと発生することがある病気です。
また葉っぱや芽が込み合っていると発病するリスクが高まるとされていますね…。
二番茶の収穫を終えた畑は、刈り残した枝葉がさらに大きくなり葉がたくさん茂っている状態になっています。
そこへ今回の大雨・長雨の影響が重なり病気が発生したのでしょう。
黒葉腐病が発生したのは一部の畑のほんの一角だったのですが、今回の雨の影響が出始めていることを実感した出来ことでした。
ちなみに発病した部分も浅刈りを実施したので、病気になった葉はすでに刈り落とされています。
感染する部分が無くなったのでこれ以上病気が広がることは無いでしょう…。
浅刈りで病害虫の物理的防除
今年は非常に雨が多いです。
カビが生えやすい環境が続いているため、必然的に植物も病気になりやすい状況が続いていると言えます。
特に雨が多く湿潤な年は「もち病」が多発しやすいです。
上河内地区の茶園でもチラホラと発生している状態ですが、浅刈り作業を実施することで病気になった葉は物理的に除去しています。
他にも暖冬の影響か「ウンカ」の発生も多めです。
作業をしているとウンカが飛んでいる様子をよく目にします。
ただこちらも浅刈りにより物理的に防除することが可能です。
お茶の新しい芽から樹液を吸うことで生きていますし、卵は新芽の茎の中に産むと言われています。
生息する場所…
エサとなる部分と卵を産み付ける部分を取り除くことになるのです(^^)/
もちろん三番茶芽が生育する時に合わせて適切に防除も行いますが、浅刈り作業を行うことで農薬などの使用を削減することが出来ますね!
さらに伝染源となる葉っぱや害虫の密度を減らすことが出来ているため防除効果も高まります。
お茶の樹が疲弊しやすくなるため肥培管理(肥料などの管理)に特に気を付ける必要がありますが、メリットの方が大きいかな…と思っています。
浅刈り作業も残り半日程度…。
最後まで徹底して行っていきたいと思います。