日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

浅刈りで刈り落とした枝葉とその行方

二番茶後のメイン作業「浅刈り」が終了して2日…。

雨が降る日が多く刈り落とした枝葉はまだ青々としています。

 

晴れていれば2日ほど経過すると完全に茶色く枯れてしまうのですが、今年は長雨の影響もあってなかなか枯れませんね…(^^;)

 

浅刈り作業で刈り落とす枝葉の量はかなり多めです!

 

一番茶(新茶)と二番茶を合わせた収穫量よりも多くの枝葉を刈り落としますね…。正確に計量したわけではありませんが10a当たり1000㎏は軽々超えるでしょう!

 

秋のナラシ作業や一番茶後のナラシ作業、そして裾刈り作業で刈り落とす枝葉の量も合わせれば年間1500㎏は簡単に超えていると思います。

 

今回は浅刈り作業で刈り落とした枝葉にスポットを当ててみたいと思います!

 

大量の枝葉

浅刈りでカットする枝葉は畝間に落とされます。

非常に大量なので、作業を終えた後の畝間は歩きにくくなりますね…(^^;)作業を行った直後はカサが大きいため歩き辛いですが、時間の経過とともに乾燥し土の中にいる微生物たちに分解されていく事になるのです!

 

刈り落とした直後の写真では青々としていますが、晴れた日が2日ほど続くと茶色くなり完全に枯れていきますね。

 

刈り落とした枝葉は微生物たちに分解され腐植たっぷりの土へと変化していきます。微生物を増やしたり住処を提供する役割もありますし、腐植たっぷりの土づくりに役立ってくれるのです(^^)/

 

イメージとしては雑木林の落ち葉の下のふろくてフカフカした土みたいな感じになりますね。

 

ちなみに腐食が多いと、水はけ・水持ちが良い土になります。

また施した肥料が土の中に留めてくれる効果もありますね!

 

収穫する量よりもはるかに大量の枝葉を刈り落とすため少しもったいないように感じるかもしれませんが、お茶の生育や土づくりには欠かせない作業になるのです。

 

大体ですが、今回の浅刈りで刈り落とした枝葉は秋までにボロボロに砕けてしまいます。そして1年も経過すれば完全に腐植に変化してしまいますね。

 

分解されるのは葉っぱの方が早く、枝の部分は硬いので少し時間がかかります。秋になっても姿がハッキリしていますが、こちらも1年ほど経過すると分解されてしまうのです!

 

 

ちなみに良い点ばかりのように思うかもしれませんが、実は注意点もあります。

浅刈りによりたくさんの有機物を補給するため、その後施す有機物などの量を調節する必要があるのです!

 

有機物は土づくりなどにとって良いイメージを持っている方が多いと思いますが大量に施しすぎるのはNG…。

微生物たちが分解することが出来ずいつまでも残ってしまったり、ドロドロに腐ってしまいどぶ臭いような感じになってしまうのです。

 

これでは良い土にはなりません!

有機物だからといって大量に施すのはNGなのです。

 

敷き草と同じ効果

今回浅刈りで刈り落とした枝葉は、実は敷き草と同じ効果があります(^^)/

 

敷き草も有機物を補給する目的で施す物ですし、土に直接日が当たらないようにすることで草が生えてくるのを抑えたり、大雨が降ったときに土が流れてしまうのを防止する効果や土から水分が過剰に蒸発してしまう効果もあります。

 

これと同じ効果が浅刈りして刈り落とした枝葉にもあるのです!刈り落とした枝葉は畝間部分に落とし込んでいくため、土に直接日が当たらなくなり草が生えてくるのを防げます。

また土からの過剰な水分の蒸発も防止できますね!

 

さらに雨が刈り落とした枝葉に当たってから土に浸み込んでいくため、大雨となった時に土が流れるのを防止してくれる効果もあるのです。

 

浅刈りは込み合った枝葉を刈り落とし、充実した三番茶芽が育つ土台作りや病害虫の物理的な防除のために行う作業なのですが、実は土づくりにも非常に役立っている作業になります!

 

より良いお茶づくりと土づくりのためには欠かせない作業なのです。