日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

8月のお茶づくり~まとめ編~

8月は記録的な暑さとなった1か月でした。

7月は長雨・大雨そして日照不足になりましたが、8月は正反対の天気となりましたね…(^^;)

 

天気が良い日が続き、連日猛暑続き。そして雨も非常に少ない状況が続きました。

 

7月は一か月間の降水量が1000㎜を超えましたが、8月は200㎜にも達していません。

お茶の樹にも少雨の影響が出ないかヒヤヒヤした日々が続きましたね。

 

そんな8月のお茶づくりをまとめて投稿したいと思います。

 

 

充実した葉を…

8月は7月下旬に萌芽し始めた三番茶芽が大きくなり、充実し始める季節になります。

この期間に伸びる三番茶芽は翌年の一番茶の品質や収穫量を決定付ける非常に重要な部分です!

 

8月上旬時点では黄緑色が鮮やかな状態ですが、8月下旬になると…。

黄緑色の葉が濃い緑色へと変化し始めています。

小さかった葉もずいぶん大きくなってきてくれましたね(^^♪

 

ちなみに8月上旬は病害虫からお茶の芽を守るための防除作業を主に行いました。

天気や害虫の発生次第では3回目の防除作業を行う事もありますが、今年は病気の発生が少なく天敵となる虫たちの発生も多かったので順調に芽が育ってきてくれていますね!

 

ちょうど芽が生育し始めた7月下旬は梅雨時期真っ只中…。

お茶の樹が感染する病気のほとんどは「カビ」を原因としているため、暖かく多湿な環境が続くと病気が発生しやすくなる…と言われています。

 

さらに雨粒などにより病原菌の胞子が周りへ広まるため雨が続くと感染が広まりやすくなり、さらに感染して発病しやすくなってしまうのです(>_<)

 

農薬は必要最低限使用してお茶の樹を育てていますが、必要最低限の量にするためには適切な時期に防除作業を行うのが非常に重要になります。

 

 

苦土石灰で土づくり

夏には「苦土石灰」をまいて土の酸度を調節したり、微量要素を補給する作業を行います。

お茶の樹が好む土の酸度はpH4~pH5です。

お茶の樹は酸性の土を好む傾向があり植物の中では珍しい部類になりますね。

 

大体pH4.5~5くらいの間で推移するのを目標としているのですが、今年の7月は大雨・長雨となり土が平年以上に酸性になってしまいました。

梅雨入りした頃はpH5.1でしたが、7月の中旬に採取した土はpH4.3でしたね…。

 

雨が多く降ると土が酸性になりやすいため、7月末から8月になると苦土石灰をまいて土の酸度を調節するようにするのです。

またマグネシウムなどの微量要素を補給する目的もあります。

 

これからの季節はお茶の樹が1年で一番根っこを伸ばす季節になりますし、土にいる微生物たちの活動も活発になります。

 

良い土をつくることで良いお茶の樹が育ちます(^^)/

良いお茶の樹を育てることが出来れば良いお茶を作る事ができるので、土づくりは重要な作業となりますね。

 

 

葉の層は最低5㎝確保

お茶の樹の葉っぱは光合成を行い栄養分を作り出すだけでなく、作り出した栄養分や土から吸収した栄養分を蓄える場所でもあります。

 

そのため品質の良いお茶を作るためには良い葉っぱを育てて行く必要があるのです!!

 

しかし、葉がたくさんあればよい訳でもありません。

葉っぱが多くなり過ぎると風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなることもあります。

 

また上の方の葉っぱは光合成を行うことが出来ますが、下の方の葉には光が当たらなくなってしまいますね。

 

しかし、どの葉っぱでも栄養分を使用して呼吸を行っているため、葉が多すぎてしまうと栄養分が多く消費されてしまうのです(-_-;)

 

葉っぱのある層は最低5cm。

6~8㎝程度がベストとされています。

 

10cmを超えると逆に厚すぎになってしまいますね…。

 

今年は全ての畑で最低5㎝はクリアしていますし、大半の畑で7cm程度の葉の層が確保できています。

 

今後もこの状態を維持して育てていく事が重要となりますね。

 

 

良い葉を作るための1か月間

8月は三番茶芽が大きく育ち、充実し始める非常に重要な1カ月間です。

 

充実した三番茶芽を育てることが出来ればお茶の品質も良いものとなりますし収穫量も増えますね。

逆にあまり良い葉を育てることが出来なければ、その後どのような管理をしたとしても完全には回復しません。

 

今月は高温・少雨などが辛い1か月間ではありましたがお茶の樹はしっかりと育ってきてくれているので、今後も丁寧に手入れを行い充実した葉を育てて行きたいと思います。