12月になって季節が冬へと一気に進んでいるように感じています。
12月にもなるとお茶の木は完全に休眠に入ってしまいますが、本格的な冬を迎えるにあたって準備をしておいた方が良いポイントもいくつかあります。
また、剪定も本格的な冬を迎える前か春先(2月・3月)に行うと、翌年の春に芽がしっかりと伸びてきてくれますね(^^)/
今回は先日行った鉢植えのお茶の木の剪定と冬を迎えるための準備について投稿していきたいと思います。
緑色の茎と枝の先端をカット
鉢植えのお茶の木で今回は説明していきますが、垣根のようにして栽培している場合でも剪定の方法としては同じです。
また最初に述べておきますが、お茶の木は剪定を多少ミスしても元気に育ってくれます!
著しく生育が悪くなったり剪定が原因で枯れる事はほぼ無いと言ってもいいため、大胆に剪定作業を行うのが良いかもしれません!
冬に行うお茶の木の剪定では黄緑色の茎の部分は全て切ってしまいます。
黄緑色の部分は寒さに弱いため、大胆にカットして問題ありません。
茶色い枝に変化した状態であれば、寒さにもより強くなっています。
そのため、黄緑色の茎の部分は全てカットしてしまい茶色の枝の部分は残すようにします。
また伸びた芽あるいは枝の先端もカットするようにします。
上の写真の状態であれば、赤いラインの辺りが良いでしょう…。
芽の先端は、茶色い枝に変化していたとしても行った方が良いです。
お茶の木は枝の先端にある芽ほど大きく生育する「頂芽優勢」と言う性質を持っています。
そのままの状態では、先端部分にある芽ばかりに栄養が注がれ、上へヒョロヒョロ伸びてしまいますね…。
枝の先端をカットすることで、ある程度下の方にある芽にも栄養分が回りやすくなるため、枝数を増やしたい場合は行うことをおすすめします(^^)/
ただし、上へ枝を伸ばしたい場合は先端を少しカットする程度で…。
逆にお茶の木があまり高くなって欲しくない時は枝を長くカットするようにしてください!
ちなみに写真のお茶の木は脇芽が所々から出ています。
この部分はこのままの状態で冬越しさせることが出来るので、カットしたり摘み採ったりはしません。
ただし、葉っぱが一枚・二枚と開いている場合は摘み取った方が良いですね。
短い枝・込み合った枝を大胆にカット
黄緑色の茎の部分と枝の先端のカットが終わったら、短い枝や込み合った枝をカットしていきます。
春に鉢に植え付けたお茶の木は夏の間に枝が伸びて秋になるとこのような状態でした。
上へ伸びた枝もありますが、短い枝や細い枝がゴチャゴチャと伸びている部分もありますね。
短い枝や細い枝からも芽は伸びてきますが、開く葉の枚数は少なく芽もあまり大きく伸びません…。
春以降に葉が開いてくると風通しが悪くなり、カビ由来の病気が発生しやすくなる可能性もありますね(>_<)
そこで、短い枝や細い枝を大胆にカットしていきます!
このような枝を取り除くことで、残った枝からはより充実した芽が伸びるようになってくれますね(^^)/
今回は赤いラインの部分で枝をカットしてみました。
残す枝の根元付近でしっかりと取り除くのがポイントです!
少し残すと残した部分が枯れ込んでいくことがあるため注意してください。
短い枝や細い枝の剪定は思い切ってバッサリとカットすることが重要です!
剪定をすると葉の数が減少するなどしてスカスカな見た目になってしまいます。
しかし、春になると充実した芽が育ってくれるため、多少切りすぎてしまっても問題ありません!
迷ったら思い切って切ってしまう…そんな感覚で行っても良いと思います。
冬を迎える準備
気温の低下と共にお茶の木は休眠に向かっていきます。
12月になれば完全に休眠に入ったと思いますが、気温が下がりすぎたり霜が直接当たるような場所では生育に悪い影響が出ることがあるので注意が必要です!
もし鉢などに植えてある場合で移動することが出来るなら、軒先に移動させるのが良いでしょう。
また強い風が吹き付ける場所だと葉っぱに傷が付き、お茶の木が感染する病気の菌が侵入するリスクもありますね…。
そのため、風が比較的穏やかな場所や遮られるような場所に置くのがおすすめです!
ただし、最低気温がー5℃を下回るような予報となった時は、一時的に玄関などに取り込むことが必要になるかもしれません。
地上部はー5℃程度の気温でも耐えられますが根っこはダメージを受けることがあるため、根が冷えやすい鉢植えの場合は室内に取り込むのが良いでしょう!
鉢の部分にコモなどを巻き付けて保温するのも良いかもしれませんね(^^;)
水やりは5日から1週間に1回程度行います。
晴れた日の午前中に水やりを行うのが良いでしょう!
午後や夕方だと余分な水分が凍ってしまう可能性もあるため、出来るだけお昼までに水やりを済ませるのが良いかもしれませんね…。
冬は土から蒸発する水分は少なくなりますし、お茶の木が利用する水も少なくなります。
しかし、乾燥と低温が重なると枝葉が枯れてしまう被害が出ることがあるため、全く水やりをしなくていい訳でありません。
量は少なくて良いので、1週間に1回程度水やりをしてあげると安心できます!
最後に…
お茶の木は剪定を間違えても著しく生育が悪くなるようなことはありません。
しかし適度に剪定を行うとより良く生育しますし、病気などを防ぐ効果もあったりします。
それほど難しくはないので思い切って剪定を行うことをおすすめします!