日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

敷き草をするお茶づくり 茶草場農法

こんばんは。

 

今日は朝から餅つきを行いました。

餅つきは年末になると毎年行う新年へ向けた準備ですね。

 

天気もよく無事に終えることが出来たので、年越しへ向けた準備も着々と進んでいますね。

 

そして仕事に関しても…。

2020年も残り僅かとなりましたが、お茶づくりに関しては昨日で仕事納めとなりました。

 

ただ、あくまでもお茶に関する作業になるため他に行う事はあります。

完全なお休みに突入という訳ではありません(^^;)

 

今回は仕事納めとなった昨日まで行っていた敷き草作業についてまとめて行きたいと思います。

 

 

茶草場農法

お茶畑の周辺にはあえて草を生やしてある場所があります。

急な斜面や面積が狭かったりすることで、お茶の木などを植えられない部分になりますね。

 

ただ何も植物が生えていないと土砂崩れなどが発生する危険性があります。

そのため、斜面を保護するために植物を生やしたり、舗装するなどの対策をする必要があるでしょう。

 

しかし、背が高くなる植物ではお茶畑が日陰になってしまいます。

 

そこで斜面にはススキ(カヤ)などを中心に植える事にしています(^^)/

 

カヤであれば草丈は1.5mほど…。

茶畑が日陰になることはありません。

 

根もしっかりと張るため、斜面を保護する目的にも合致します!

 

カヤなどが生えた草地として管理していくためには一年で最低1回は草刈りを行う必要がありますが、刈った草は利用できるメリットもありますね(^^♪

 

この草を使用してお茶を作るのが茶草場農法となるのです!

 

土の状態に合わせて敷き草作業を実施

おかのや農園では幼木園を中心に敷き草作業を行っています。

 

普通の畑でも全く行わない訳ではありませんが、幼木園や木が若い畑が中心ですね。

 

もちろん、これにはちゃんとした理由があります!

 

大人となったお茶の木の畑(成木園)では、毎年行うナラシ作業や浅刈り作業により大量の枝葉をカットします。

すでに大量の有機物を毎年安定して土に施している状態なのです。

 

有機物は微生物などに分解されて腐植となり豊かな土づくりに役立ってくれますが、あるだけ施せば良い訳ではありません。

多すぎる有機物は逆に土を痩せさせてしまったり病害虫の発生源となる可能性もあるため、適切な量を施すのが重要になるのです。

 

成木園では枝葉を刈り落として有機物を補給していると言いましたが、その量は1.5t~2t/10a程度にはなるでしょう。

そして有機質肥料も使用することがあるため、肥料の分がさらに加算されますね。

 

対して茶畑に補給する有機物の量は一年で2t~3t/10a程度が上限。

この量は”上限”になるため、成木園では補給する有機物が多過ぎないようにする必要があるのです。

 

逆に木が幼い幼木園では土が直に見えている部分が広く、刈り落とす枝葉の量も少ないため優先して敷き草を行っています。

 

 

集めて敷いていく…

敷き草作業は全て手作業で…。

刈った草はその場で乾燥させてあるので、それを集めて軽トラで運搬する所から始まります。

斜面での作業で、カヤその物も滑りやすい特徴があるので注意が必要ですね…。

意外と硬いので知らず知らずのうちに擦り傷を付けている事もあります(^^;)

 

そして集めたカヤの中にはこんな物も…。

カマキリの卵ですね。

茶畑を守ってくれるパートナーでもあるので、しっかりと保護していきます。

 

 

軽トラで運搬した草は、畑に付いたら再び手作業で広げていく事になります…。

おかのや農園ではそのまま敷いていくのですが、裁断して細かくしてから敷く生産者や地域もありますね。

 

同じ敷き草作業ですが、作業の方法には多少の違いがあるのです!

 

 

敷き草作業を行う前の畑はこのような状態ですが…。

敷き草作業後にはこのようになります。

敷き草に覆われてもう土は見えていません。

 

ちなみにこの作業を行っていると、気温が低くても冷たい風が吹き付けていても汗ばんできます!

体を動かしている作業という事もありますし、カヤの保温効果なども影響しているのかもしれませんね(^^;)

今回敷いたカヤたちは冬の寒さや乾燥から、土と根っこなどを保護してくれます。

時間をかけて分解されていき、豊かな土となってくれる部分でもありますね!

 

良い土・良いお茶の木を育てていく事がより良いお茶を作るためには欠かせないため、手間はかかりますが今後も行って行きたいと思います。