本日5月1日は「八十八夜」になります。
茶農家あるいは茶業関係者、お茶好きな方、農家の方などにはとても馴染みがある日だと思います。
そこで今日はお茶(煎茶)が出来るまでを簡単にまとめたいと思います。
畑から荒茶が出来るまで
まずはお茶の木を栽培しお茶の芽を頂きます。
加工技術がどんなに高くても育ったお茶の品質が良くなければ満足のいくお茶づくりは出来ません。
もちろんその逆も同じです。
良いお茶をつくるためには、まず良いお茶の木を育てる必要があるのです。
お茶の木から伸びた芽を収穫。
この状態の芽はまだ生きています。
私たち人間と同じように呼吸を行い、葉を積み上げていると徐々に熱がこもっています。
温度が上昇すると品質が低下するだけでなく場合によっては煎茶に出来ない事もあるため、熱がこもらないようにする必要がありますね。
写真のように中央部分に穴が開いているのは呼吸を行い、熱が逃げるようにするためです。
収穫した生葉はまず蒸します。
この時、養分がしっかりと新芽に送り込まれていると「べた付き」や「粘り気」を強く感じますね(^^)/
水はサラサラしているのに対して、砂糖水や塩水などがべた付くのと同じような感じです。
蒸した後の葉は熱を加え乾燥させながら揉み込んでいきます。
蒸した後の葉っぱは葉の形をしていますが、徐々に針のような形に変化していきます!
最後に
お茶がお手元に届くまでには主に3つの段階を経ています。
まずは『茶畑』
畑でお茶の木を栽培し生葉を収穫させて頂きます。
第二段階は『荒茶の製造』になります。
お茶工場で
第三段階は『仕上げ加工』
お茶屋さんなどが荒茶をさらに加工しパック詰め。そして商品として販売されるようになります。
ただ、正確にはお茶を淹れる工程もあるため4段階と言えるかもしれませんね。
日本各地の茶産地で様々なお茶が作られています。
さらに、同じ生産者のお茶でも収穫した時期や年が違えば風味も違います。
同じ荒茶でもお茶屋さんの加工方法が違うだけで、これまた違った雰囲気をお茶を楽しむことも可能です。
さらにさらに同じ茶葉でも淹れ方を変えるだけでお茶の放つ雰囲気はガラリと変わりますね。
決して正解は無いので、色々なお茶を様々な方法で楽しめる事が出来ます!