7月もすでに10日が経過。
そして今日は久しぶりに朝から青空が広がり、実に夏らしい1日となりました(^^)/
急に蒸し暑く日差しも強くなったような1日。
正直今日はかなり暑さが堪えました。今後は水分補給などをより心掛けて行きたいと思います。
ちなみに昨年は7月末ごろまで曇りや雨の日が続いていました。
そのため、病気が発生しやすい状況だったのですが、今年は幾分良い条件で生育してくれるかな…と思っています。
これから生育する三番茶芽は来年のお茶の品質・収穫量を決定付ける重要な芽となり、数日前までは三番茶芽が伸びるための土台作り『浅刈り』作業を行っていました。
そこで今回は浅刈り作業の目的について改めて投稿したいと思います。
充実した三番茶芽を
浅刈り作業を行う目的。
その一つ目は充実した三番茶芽を伸ばすためになります(^^)/
一番茶と二番茶の収穫を終えたお茶の木は枝数が増加。
この状態ですと伸びる芽の数は多くなりますが、1つ1つの芽が小さく弱々しいものとなってしまいます。
そこで一番茶や二番茶で伸びた部分を刈り落とし伸びる芽の数を削減。
1つ1つの芽にしっかりと栄養分が行き渡り、充実した芽が育つようにするのです!
病害虫の防除
2つ目の目的は病害虫の防除になります。
植物が感染する病気のほとんどはカビ由来!
梅雨時期のようにある程度気温が高く高湿度の環境が続いていしまうとカビが生えやすくなるように、植物も病気になりやすい時期になるのです。
お茶の木も例外ではなく、梅雨時期が最も病気が出やすい時期になりますね(-_-;)
またお茶の木の場合は古い葉っぱよりも新しく開いた葉っぱに病気が感染しやすい…という特徴もあります。
そのため、二番茶の収穫を終えたお茶の木は時期的(梅雨時期)にもお茶の木の状態的(収穫時に残した葉っぱがある)にも病気になりやすい状態なのです。
そこで新しい葉の部分をほぼ全て刈り落とし、病気の感染を防ぐあるいは病気に感染しているであろう部分を除去し感染源となるのを防ぎます。
また病気だけでなく害虫の防除にもなりますね!
土づくり
これはあくまでも結果としてですが、枝葉をしっかりと刈り落とすことは土づくりにも大きな利点があります。
刈る枝葉は全て地面に落とすのですが、落とした枝葉は有機物として土をより豊かにしてくれる一面があるのです。
お茶の枝葉は土にいる微生物たちに分解され腐植となり、水はけ・水持ち・肥料持ちの良い土になってくれますね(^^♪
近年は夏場にあまり雨が降らない状況になることがあるのですが、水不足でお茶の木の葉が枯れてしまうような事はまずありません。
外部から資材を持ち込む必要もなく、お茶の木の枝葉を刈り落とす作業を何年も繰り返し行う事で、良い土をつくり維持していく事が可能となるのです!
ほかにも土に直接光が当たらなくなるため、草が生えるのを抑える効果や余分な水分の蒸発を防いだり大雨が降ったときに土が流れてしまうのを防ぐ効果などもあったりします。
最後に
浅刈り作業の主な目的・効果としては
・充実した三番茶芽が伸びるようにする
・病害虫の防除
この2つになります。
しかしこの作業を行う事で、土づくりなど他の部分でも多くの利点を得る事が出来ますね。
お茶の木が疲弊しやすくなる可能性もあるため栄養補給(肥料まき)などに気を付ける必要がありますが、多くのメリットがあるため毎年欠かさずに行っています。