日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

雨の日を有効活用! ススキの植え付けと茶草場整備

こんばんは。

昨日は夕方ごろから弱い雨が降り出し、夜には一時的に音を立てて降る事もありました。

 

そして今日は朝から夕方までずっと雨が降りました。

ただ、そこまで雨量は多くないですね。午前中は雨風が少し強まることもありましたが、お昼頃からは霧雨のような雨となりました。

 

今回の雨はとある作業を行うのに最適!

雨のひと時を有効に活用できた一日となりました。

被害と茶草場整備

近年ニホンジカなどの野生動物が増加し、茶畑やその周辺にも頻繁にやって来るようになってしまいました。昔と生息頭数が大きく違うため、今までは発生していなかった被害や影響が出るようになっています。

 

お茶の木への影響では無いのですが、頻繁に動物が歩くことで斜面の一部が崩れかけたり、植物が無くなってしまう事が発生しています。

そのような状態では大雨が降った時に、より大規模に崩れるきっかけとなる可能性もありますし作業中に足を踏み外してしまう可能性もあるでしょう。土壌が流亡してしまう事もあります。

 

そこで、それらの影響を低減させるために茶草場の整備を細々と進めてきました\(^o^)/

ほだ木にしなかった雑木の枝を利用して土留めを作り、そこへススキを植えるような作業ですね。木の土留めも2・3年はもつと思うのですが、やはり植物が生えていた方が安心感がありますし、茶草として利用することも出来るためススキを植え付けるようにしています。

 

ただ、一部の場所ではせっかく植え付けたススキを動物が抜いてしまったり、踏みつけて上手く根付かないこともありました…。

 

植え直しを行う予定でいたのですが、せっかくやるならば「まだ手を入れていない部分もやろう!」という事で、一番茶後の管理が落ち着いた先日、春に行えなかった場所の土留めを作成。今日ススキの植え付けまで行えました。

 

雨を有効活用

やはり植物を植え付けた際は、水をあげると活着が良くなります。特に水を多く欲したり、生育が盛んな時期であればより水やりの必要があると思います。

 

ただ、ススキを植え付けたのは傾斜のある場所。何度も往復して水を運ぶのは大変ですし、ポンプや動噴を利用するのも面倒です(-_-;)

 

そこで、土の水分が増える雨の日を狙って行うことにしました。

雨が降っている状況であれば水やりをしなくても同じ効果が得られますしね。

 

また直射日光がきつかったり気温が高いと根が乾いてしまいます。根が乾くと活着が悪くなったり枯れやすくなるため、根が乾いてしまう事も防止できるでしょう。

カッパを着ると熱気がこもり汗をかきやすくなるのですが、今日は気温が低く作業はしやすかったです!

 

今回植え付けたススキの一部もシカなどに引っこ抜かれてしまう可能性が高いですが、それでも一部が根付いてくれれば茶草場をより強く豊かにしてくれるでしょう。

今後の生育に期待したいと思います。