日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

幼木も刈り落としをすることにしました

こんにちは。

今日は午前中の早い段階から本降りの雨が降り始めました。ただ9時過ぎまでは雨が降らなかったため、1時間程度は外作業を行うことが出来ました(^^)/

 

ただ行ったのは、深刈りした畑での刈り落としではなく幼木園の刈り落としです。思っていたよりも生長が良いため、やはり刈り落としをすることにしました。

 

生長が良いのに刈り落とすわけ

生長が良いのに刈り落としを行う。

矛盾しているように思うかもしれませんが、実はちゃんとした理由があるのです。

 

刈り落としを行う前の幼木園の様子がこちら。

芽が上へしっかりと伸びてきています。葉の数も上から見た感じではたっぷりとあるように思います。

しかし、重要なのはナラシ作業をした後の畑の状態です。葉の層がしっかりと確保されている事が大切になります。

 

一見良い状態でいる幼木園ですが、実は伸びてきている芽の大きさにはばらつきがあります。この状態では秋のナラシ作業を行った時にスカスカになってしまう可能性が高いのです。

 

充実した三番茶芽を育てることを重視していますが、ただ芽を育てるだけでは不十分。充実した芽を育て、さらにナラシ作業後に葉層として残すことが重要なのです。

 

またこの頃の雨により少し病気が発生してきている事も刈り落としを行う理由の一つになります。

作業を終えるとかなりスッキリとした見た目になりました。

8月上旬頃から三番茶芽が伸び始める事になると思います。芽はそれほど長くは伸びませんが、節間が詰まった状態となり秋のナラシ後に葉をしっかりと残すことが出来るでしょう。

 

ちなみに今回の刈り落とし後の葉の様子がこちら。

少し低い位置で刈り落としたため、葉よりも枝が少し目立ちますね。このように伸ばしっぱなしでは葉っぱの量が減少してしまう事があるのです。

 

途中で雨が降り出したため作業を全て終わらせることは出来ませんでしたが、明日はしっかりと作業を進める事が出来そうです。

幼木園および深刈り園の刈り落としをしっかりと進めて行きたいと思います。