日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

枝葉が朽ちてフカフカな土に

敷き草を行う前に草取りを実施。そのまま草を敷いてしまうとその下で草が種を付け増殖、将来的に草取りが面倒になるため事前に草取りはしっかり行います。敷き草には草を抑える効果もあるのですが、適切にやらないと草取りが面倒になることもあるのです。

こちらは今年の一番茶後に深刈り作業をした畑。深刈りで大量の枝葉を刈り落とし、7月には再生してきた枝葉を再び刈り落とし。さらに秋のナラシで刈り落としを行うため、刈り落とした枝葉の量は非常にたっぷりです。

そのため、分解に時間がかかる枝部分を中心にまだ姿がはっきりと残っている物もあります。

 

しかしながら、刈り落としの直後の様子と比べると分解は確実に進んでいますね!草取りをする時も根っこがふんわりと抜けてくるため、土の状態の良さを実感します。

畝間部分はナラシ作業や裾刈り作業などで枝葉を大量に落とし、作業をする時に歩くことで土を締めてしまうため適度に耕すことが重要だと思っています。土に空気を加える事で枝葉の分解を促し土の状態を良くするのです。

 

なお木の内部の方は自然に枯れ落ちた枝葉が積もっています。こちらは人が歩けるような部分では無いので土が締まる事は無いですし、そもそも耕せるような場所では無いので不耕起の状態です。

ですが、有機物としてあるのは自然に落ちた葉っぱだけであり、人為的に土が固められることも無いため、柔らかく良い状態の土になっています。

 

その一方で、畝間部分は大量に枝葉が落とされますし歩くことで土も締まってくるため、空気を含ませるためにも適度に耕すことが重要になると思っています。

 

毎年枝葉を刈り落とし、じっくりと作り上げていく茶畑の土。良いお茶をつくるためには良いお茶の木をつくり、良いお茶の木をつくるためには良い土をつくることが大切だと思いながら日々の農作業に向き合っています(^^)/