日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ニホンジカによる食害発生

1月ももう間もなく一週間が経過。あっと言う間の一週間でしたね。そして今週末は雨または雪になる予報も出ています。

ちょうど成人式あるいは二十歳の集いなどが開催される地域も多いかと思いますが、荒れた天気にならない事を願うのみです。

 

ただ外出時は雪が降る前提で動いた方が良いですね。きっとノーマルタイヤで出掛けて動けなくなる…というケースが発生するでしょうし、甘い予想で動いてはいけないといつも思ってしまいます。もちろん、雪装備にしていたとしても絶対安全という訳では無いので、普段雪が降らない地域ではより注意して過ごす必要があるでしょう。

 

南岸低気圧による雪の予想は難しいと思うので雪が降るつもりで行動しますが、ハレの日という事で雪や雨にならない事を願います。

 

今年も食害発生中

数年前から爆発的に増えてきているニホンジカ。お茶の木を踏みつけられる被害が多かったですが、ここ2年ほど前からは食害も発生するようになってしまいました。

食害も年々増加傾向ではありますが、今年(厳密に言えば昨年末からの期間ですが)は被害が発生する時期が今までよりも早いですね(^^;)

正常なお茶の木はこのような状態。夏の間に育てたお茶の葉がしっかりと茂っている状態です。葉っぱは光合成を行い栄養分を作り出す場であり、作り出したり土から吸収した栄養分を蓄えている場でもあります。

その栄養分を新芽に注ぎ込むことで良い一番茶の芽が育ってくれるため、お茶づくりをする上で最も重視しているのが夏の間に葉をしっかりと確保する事になりますね。

 

しかしニホンジカの食害を受けるとこのような状態となってしまいます。

完全に葉っぱが無くなる訳ではありませんが、正常な状態と比べると一目瞭然で葉が少なくなっています。

この状態であっても芽は生きているため春になれば伸びて来るのですが、葉っぱを食べられてしまった事で芽は小さく品質も低下するため食害は地味に厄介なのです。

今年は今まで食われていなかった場所も食われていますし、食害を受け始める時期も早いので今後がちょっと不安ですね。

 

様々な対策はしていますが、正直生息頭数の増加に対応できていないのが実情。またその時の行政の方針にも左右されるので、それに振り回されてしまう事もあります。

厳しい面も多いですがまずは自分たちで出来る事を進めて行くしかないので、今後も出来る事を着実に進めていこうと思います。