日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ジャポニカ米のような芽とインディカ米のような芽

一月七日。今日は雪が降るのではないかと言う予報が出ていたのですが、結果降ることは無く済んでくれました。いつもに比べれば雲が多い空模様ではありましたが、雪になることは無く良かったかなと思います。

 

ただ私の記憶上、二月頃までは雪が降り積もることがありましたし、三月頃に冷え込みが厳しくなることも…。東京の方だったかと思いますが、桜が咲く頃に雪がちらついたという様なニュースが流れた年もありましたね。

今後しばらくは平年よりも気温が高くなる予報が出ていますが、小寒を過ぎ今後は大寒へ向かうタイミングです。一年で最も気温が下がる時期になるため、十分に気を付けて過ごす必要があると思っています。

 

芽の違い

一月は気温が低く日照時間も短いため、お茶の木は深い眠りについています。ただ二月頃になると休眠から目覚めやすくなり、気温上昇と共に活動を少しずつ始めますね。

現在は休眠真っ只中ですがすでに芽はある程度膨らんで来ているため、どのような芽が伸びて来るのか少しは想像が出来るような状態になっています。

こちらは、早生品種「おおいわせ」の芽です。芽数は多いですが膨らみはほどほどかと思います。また真ん中にある主要な芽だけではなく、その横の側芽も膨らんで来ているのが特徴的ですね。

 

対してこちらは晩生品種「おくひかり」の芽です。

芽数はやや少なめですが、1つ1つがしっかりと膨らんで来ています。「おくひかり」は芽重型の傾向がある品種で、芽数はやや少なめですが1つ1つの芽が大きくなりやすいです。

そのため、萌芽する前の状態の芽でもしっかりと膨らんで来ているのが特徴になるかと思います。

 

個人的な印象ですが「おおいわせ」はジャポニカ米「おくひかり」はインディカ米のような見た目なのではないかと思っています。

同じ植物の芽ではありますが、見比べてみるとちょっと違っていますね。

 

萌芽して生長して来るとより違いは明確になってきます。

「おおいわせ」は家の茶園で最も早く萌芽するため春の到来を告げる品種感があり「おくひかり」はそれより二週間ほど遅れて萌芽するため、春の盛りの終わりを告げるような感覚になりますね。

 

お茶の木の春は「おおいわせ」から始まるため、萌芽の時期がやって来るのがとても楽しみです。