日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

冬になるとほのかに黄色くなるお茶の葉っぱ

一月は早くも三分の一が終わろうとしています。

私事ではありますがこの間に様々な事をしてきたので、何となく今年は時間の流れがゆっくりなように感じますね。

とは言えダラダラしているとすぐに春がやって来ます。一月は余裕がある季節ではありますがメリハリを付けた生活を心掛けたいですね。

 

黄色味・赤味

秋は濃い緑色が鮮やかだったお茶の木の葉っぱ。

しかしながら、冬になり気温が低下するとこの色が僅かに変化します。どちらも緑色なのですが、秋の緑色と比べると一目瞭然です。

若干ですが茶の木の葉っぱが黄色っぽく、あるいは赤っぽくなっているのが分かるでしょうか。付け根の方は比較的緑色が鮮やかなのですが、葉の先端や表面にしっかり出ている部分は黄色っぽかったり赤っぽかったりしていますね。

 

これは気温の低下によって起きるものなので異常な現象ではありません。

葉緑素の割合が変化するのか、乾燥に対応するためにクチクラ層が厚くなる事が影響しているのか…。様々な要因が考えられますが、冬になると若干葉の色が変化する様子が見られますね。

 

なおお茶の木内部の葉っぱはそこまで変化していません。

変化が見られるのはお茶の木の表層、表面に見えている葉っぱが主です。やはり、寒さや霜の影響を最も受けやすい部分が変化するのだと思います。

 

ご家庭でお茶の木を育てている方へ

今回の写真では若干の色の変化しか見られませんが、もっと黄色っぽくあるいは赤っぽくなることもあります。しかしながら、気温など冬の気象によるものなので特に問題視しなくて良いと思います。

 

ただし葉の裏側も変色している場合は注意が必要です。

葉の裏側まで変色している場合は、葉が枯れていたり病気だと思ってよいでしょう。特にこれからの時期は「赤焼病」という病気が発生しやすい時期になります。

葉脈に沿って葉の表と裏共に変色が見られた場合は注意してください。