日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

まだまだ冷え込む 霜で白くなる茶畑と新芽

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は手元の温度計で最低気温は−3℃、最高気温は13℃となりました。真冬と真夏はそこまで寒暖差が大きくなりませんが、それ以外の時期はそれなりに昼夜で気温が違います。

 

昼夜で10℃も差があると寒暖差が大きいと言われることがありますが、山間部という事で10℃程度の寒暖差は普通。15℃程度寒暖差がある日もかなり頻繁にありますし、20℃くらい開きがある日も度々あります。

朝晩は寒く日中は動いていると汗ばんでくるのがこの時期の特徴ですね。

 

ただ年度末が近付いて来ているという事で何かと忙しい時期になりますし、寒暖差が大きければ疲れなどが溜まりやすくなり体調を崩す事もあります。体調管理には気を付けて過ごしていきたいですね。

 

今朝は霜で白く

ここ数日は冷え込みが穏やかな事もあり、霜では無く朝露が降りていました。しかし今朝は久しぶりに冷え込みが厳しくなり、茶畑は真っ白になりましたね!

ここ数日間は雲が広がる日が多く冷え込みが穏やかになっていましたが、昨日夕方以降は良く晴れていたので放射冷却で冷え込みが厳しくなったのだと思います。

また雲が広がる日が続いていたということで湿度も高めだったのでしょう。霜が降りるのは珍しくありませんが、ここまで白くなったのは久しぶりの事になりますね。

 

ただし、春先の霜は農作物にとっては大敵です。

お茶の木も例外ではなく、萌芽期から収穫が終わるまでは決して油断が出来ません。

今の状態であれば霜も寒さも耐える事が出来るのですが、芽が萌芽する頃になると耐凍性が低下。霜や寒さの影響を受けやすくなってしまいます。

さらに芽の生育が進んでいく毎に耐えられる気温が上がっていくので、もし仮に芽が育ってきている時期にこのような霜が降りてしまえば一番茶は全滅となってしまいますね。

多少の冷え込みで生育が抑えられる程度であれば問題ないのですが、芽が凍って枯れてしまうほどになると影響が甚大になるのです。

 

そのような状況に備えて霜を防ぐ防霜ファンが設置してあります。

あまりにも冷え込みが厳しくなれば防霜ファンでも対処出来ませんが、そのような事態になることはそうあるものではありません。防霜ファンがある事により確実に被害を回避したり低減させることが可能であるため、念のために設備はしっかりと維持しています。

 

防霜ファンを動かし始めるのは3月中旬頃。その前に点検も行いますが、それはもう少し先の事になりますね。