日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

同じ畝でも1週間以上の生育の差がある「おおいわせ」

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は午前中を中心に日差しが届きましたが、お昼頃からは雲が目立つ空模様となりました。明日からは雨予報が出ていますし金曜日にはまとまった雨が降るという事で外作業は一旦お休みに。

明日明後日は事務作業などを進めたりタイヤの交換をしたいと思っています。

 

同じ畝でも生育に差があり

3月下旬は暖かい日が続きお茶の芽の生育が進みましたが、この頃は平年並みくらいの気温となっているため一旦芽の生育がゆっくりになっているように思います。

4月の頭までには全ての畑で萌芽するかと思っていましたが、結果としてはまだ萌芽が済んでいない畑もありますね。そのため、思っていたほど生育が早まることは無いのかなと思っています。

 

しかし、早生品種の「おおいわせ」に関しては頭一つ飛びぬけて生育が進んでいます。

すでに遠目で見ても芽が育ってきているのが分かるほどであり、昨年に続いて今年もかなり順調な生育となっています。

 

ただし、全面的に生育が進んでいる訳ではありません。

同じ畝であったとしても1週間以上、ひょっとしたら2週間近くもの生育の差が出来ています。

上の写真で説明すると、まず道路に接している部分が最も早く萌芽しその分芽の生育も早まります。山側の部分はその次に芽の生育が始まり、谷側の部分は冷えやすいのか遅くなるのです。

上の写真は同じ畑を逆方向から撮影した物になります。

光の当たり方が違うので見え方も当然違いますが、それを考慮しても芽の大きさがかなり違うのが分かると思います。

 

まとめると以下のような状態になります。

なお谷側の部分のみ霜の影響を受け、収穫時に倍くらい芽の大きさが違う事もよくありますね。防霜ファンがあったとしても、完全に冷え込みや霜の影響を回避できるわけでは無いのでこればかりは仕方がありません。

ただ同じ畝同じ木であってもほんの僅かな環境の差が、生育に差を生みだす事に少し面白さを感じる事もありますね。

 

「おおいわせ」の新芽は一番茶シーズン初日に収穫を行い、機械の掃除や調節のために利用します。販売する事は無いお茶になるので霜の影響を受けたとしても問題ないのですが、やはり良い芽が育ってくれると嬉しいものです!

早生品種という事でどうしても萌芽後に霜や冷え込みの影響を受けてしまう事があるので毎年ヒヤヒヤしながら芽が育つのを見ています。

 

明日からの雨以降、日曜日くらいから冷え込みが厳しくなりそうな予報が出ているため何事も無く乗り越えてくれることを願うのみですね。