日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

軽微な霜の被害は葉の縁が若干白くなります

こんばんは。

今日は昨日の空模様から一転、良く晴れて日差しが届く一日となりました。黄砂が酷くなると思っていましたが、実際過ごした印象としては黄砂の影響は感じなかったですね。この時期はもともと景色が霞む事が多く、その時の霞み方とあまり変わらないような気がしました。

なお夕方のニュースで静岡県では黄砂は観測されなかったと言っていたような気がします。

 

冷え込みの影響

先日の冷え込みの時は、霜が降りて芽が凍る事はありませんでした。

もしキツイ霜が降りてしまうと芽が凍り付き、日中になるとみるみる赤く変色して枯死してしまうのです。

 

そのような状態になると一番茶の収穫は望めません。

もし被害を免れた場所があればその部分だけ収穫を行い、基本的には刈り落としを行い二番茶以降のお茶を期待する事になります。

 

先日の冷え込みの時はそのような被害を受ける事はありませんでしたが、実は僅かに冷え込みの影響も見られました。

分かりにくいですが、葉の縁が若干白くなっているのが分かるでしょうか。

これは冷え込みの影響によるものになります。寒さに当たることにより葉緑素が抜けたような状態になり白っぽく見えるのです。

 

こちらの写真は早生品種の「おおいわせ」であり、他の畑よりも頭一つ飛びぬけて生育が進んでいます。生育が進んでいる分、寒さに対する耐性も低くなっているため、ほぼ毎年のようにこのような程度の軽い被害が出ていますね。

ただ霜が降りて芽が枯死するような事は無いため、この程度で済んでくれてよかったです。

なお「おおいわせ」の一番茶は収穫・製造は行うものの、販売したり飲料として利用する事はありません。一番茶シーズンの一番初めに製造するお茶として利用する事により機械の調節などを行いますね。

多少品質が低下しても全く問題は無いのですが、それでも良い芽が育ってくれると嬉しいので一切手は抜かずに育てています(^^)/