日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

二番茶前の一大作業『ナラシ』

こんばんは。

今日は久しぶりに一日を通して日差しがしっかりと届いてくれました!雨上がり問うことで朝方は蒸し暑さがありましたが、日中に関しては適度に風も吹いてくれていたので過ごしやすかったですね。

 

ただ上着を着て作業をするとさすがに暑い陽気なので、今日は半日ほど半袖になりました。

薄手の長袖のシャツを着ればいいのですが、これから季節は夏へと進んでいくため少し肌を日差しに慣らすことも必要かなと思い、あえて日に当たるような時間も設けていきたいと思います。

 

ナラシ作業 本格的に開始

早生品種の「おおいわせ」の畑のみ13日の土曜日にナラシ作業を行いましたが、数日開けて本日より本格的にナラシ作業を始めることにしました!

一番茶収穫時には小さくて収穫されなかった芽が育ってきていたり、収穫時に残した生長途中の葉っぱが大きくなりお茶の木の表面はワサワサしています。

 

このままの状態にしておくと二番茶の芽の生育もばらついてしまい品質や収穫量が悪くなりますし、そもそも収穫時に古い葉っぱが混入してしまうため収穫そのものを行うのが難しいでしょう。

また場合によっては病害虫が多発することもあります。葉っぱを適度に刈り落とすことは病害虫に対する防除効果があるため、これから雨の多い時期を迎えることを考えるとこのままにはしておけません。

 

そこで、お茶の木の表面を刈り整える「ナラシ作業」を行い二番茶に備えます。

写真右側がナラシ作業後、左側が作業前の状態となります。

ナラシ作業を行うタイミングとしては一番茶の収穫から20日程度経過した頃を目安にしています。この頃になるとお茶の葉も生長し切りますし、遅れて出てくる芽も大体そろっている状態になりますね。

 

これより早く作業を行うと遅れ芽が伸びてきてしまったり、葉がさらに大きくなることでせっかく刈り整えたお茶の木の表面が再び乱れることが多いです。逆に遅すぎると育ちつつある二番茶の芽を刈り落としてしまうことになりますね。

まさに「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の状態になるのです。

また作業を行う時期だけではなく、刈り落とす高さも重要です。

低く刈りすぎてしまうと芽を刈り落とすことになりますし、逆に残し過ぎると芽の育ちが悪くなることがあります。

 

個人的には収穫作業よりもこの時期のナラシ作業の方が難しいと思っています!

今後1週間程度の時間をかけながら丁寧にナラシ作業を進めていきます。