日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

一番茶は終わりへ

本日5月12日、上河内地区での一番茶は無事収穫の方が終了しました。荒茶への加工も今夜中に完了し明日はお茶工場の大掃除を予定。これにて2024年の一番茶シーズン終了となります。

今日は約15aほどの面積を収穫。日中は曇り予報ですが夜からは雨予報となっており、天気がやや不安な中の収穫でしたね。実際、お昼前には雨がパラついてくることもあり、このまま雨が降り出してしまうのでは・・・と不安にもなりました。

ただ、雨がパラついたのはほんの僅かな時間であり無事に全ての畑で収穫を終えることができ安堵しているところです。

 

なお、本日は晩生品種の「おくひかり」を中心に収穫を行いました。また、谷底にある畑でも収穫を実施。大半の畑は山の斜面にあるため、ほかの畑と比較して特徴的な場所での収穫となります。

 

谷底であり日照時間が短く、川が近くを流れていることから高湿度な環境下にあります。そのため、病気が発生しやすい傾向にありなかなか上手く育てることが出来ていなかったのですが(数年前まで貸し出していた畑でした)今年は品質も良く、収穫量もそれなりに得ることが出来ました!

ただし、この結果が一過性のものではなく毎年安定して出せることが重要となるでしょう。少しずつ畑の特性を掴めてきたように思うので来年も同じように収穫が出来れば、この畑での栽培技術が身に付いて来たと言えるのではないかと思っています。

 

ちなみにこちらの畑、少し面白い光景を見ることが出来ます。

同じ畝なのですが途中で品種が変わっているのです。

写真だと少しわかりにくいのですが、写真の中央を境にして右側と左側で若干色合いや芽の数、葉の大きさや形が違っているのが良く見るとわかるかと思います。

 

左側が「さやまかおり」という品種。

とにかく芽数が多く緑色が濃い特徴があります。また、開いた葉っぱが直立しているような姿をしているため、品種名は分からなくとも品種が違っていることを簡単に気付ける特徴的な姿をしています。

 

そして右側は代表的な品種「やぶきた」

「さやまかおり」と比較すると若干芽の色が黄緑色っぽく葉が横へ開いているような印象を受けます。

 

通常は畑ごと品種が違うのですが、こちらの畑では同じ畝内で品種が変わっていることからその特徴の違いが分かりやすくなかなか面白いです。