こんばんは。
6月もいよいよ明日で終わりに。一年の折り返しともなりますね。振り返るとこの2か月ほどはあっと言う間であったように思います。過ごしているその日その日はやや長く感じつつも、振り返ると時間の流れが非常に早かったなというような感覚です。
お茶の仕事でもこの二か月間は一番茶に二番茶、そして一番茶から二番茶までの多様な作業がある時期と、なかなか充実した期間でした。それらの事も時間の流れが早いように感じる一因なのかなと思います。
なお、お茶の仕事が充実した日々はもう1か月少々続きます。気温が上がり高い気温が体に堪える時期となりますが、体調には気を付けつつお茶づくりに向き合っていきたいと思います。
再び黄緑色になった深刈り園
一番茶収穫後にチャノキの更新目的で深刈りを行ったこちらの畑。
葉っぱがある部分は刈り落とし内部の枝が直に見える状態となるため、茶畑も茶色(緑色に対すると赤っぽさもあり)となり異様な光景にも見えるかもしれません。
チャノキは本来、枝あるいは茎と葉の付け根から芽が伸びてくるのですが、深刈りをした畑では葉が刈り落とされるため枝の所々から芽が伸び始めます。葉の付け根から芽が伸びる時よりも芽が伸び始めるまでに時間が必要となるため、しばらくは茶色い茶畑の状態が続いています。
しかし、一旦芽が伸び始めるとそこからは早いです。
伸びてくる芽の数は少ないため一つ一つの芽が上へと伸びやすくなりますし、気温が高めな時期であるため生長スピードも速いです。そのため、茶畑は再び緑色へと急激に変化していきます。
本日はこの伸びて来た芽を病気などから守るために防除を行いました。
この時期は雨が多く高湿度な環境下であるため、カビを由来とした病気が発生しやすいです。特に山間部であるため土地の特性上「もち病」という病気が発生しやすいため念のための対策となります。
今病気を抑えることが出来れば今後しばらく病気を抑えることが出来ますし、逆にこの時期病気を多発させてしまえばその後も病気が出やすくなり、改善するのに年単位の時間やより多くの労力や費用が必要になるため、今が今後の生育を左右する重要な時期となるのです。
深刈りをした畑では今後しばらくの間芽を伸ばし続けます。
7月の中旬ごろになったら伸びすぎた芽の先端を切るナラシ作業を行い芽数を増やします。生育が良ければ来年の一番茶からある程度の収穫量が見込まれるため、丁寧なお世話を心掛けていきたいと思います。